坂本将太郎(栃木・作新学院高)はスプリント決勝でストレート勝ち、高校選抜、インターハイそして国体と、スプリント王者に。成年は古庄豊全(熊本・日本大)が優勝、団体総合は大分県が獲得。5日間の千葉国体が幕を閉じた。

千葉国体最終日の5日目、トラック4日目が9月30日(木)、松戸競輪場で行われた。天候は朝から冷たい雨。時折強く降りタイム種目への影響が懸念された。
最終日の当日は、少年・成年スプリント決勝、4km団体追抜決勝、チームスプリント決勝が行われた。


少年スプリント優勝の坂本将太郎(栃木・作新学院高)少年スプリント優勝の坂本将太郎(栃木・作新学院高) photo:Hideaki.TAKAGI少年スプリント決勝
高校選抜大会、インターハイの同種目を制している坂本将太郎(栃木・作新学院高校)に注目が集まった。すでに予選はトップで通過。その後もすべてストレートで勝ち上がり、決勝の相手は田中誇士(静岡・伊豆総合高)。1本目は先行で、2本目は4コーナーからしかけて、あっさりと勝利。体力だけでなく作戦でもずば抜けた実力を見せた。ジュニアオリンピックカップも制しており、今季は向かうところ敵なしだ。
1位 坂本将太郎(栃木・作新学院高)
2位 田中誇士(静岡・伊豆総合高)
3位 野原雅也(福井・春江工高)
4位 佐伯亮輔(鳥取・倉吉西高)
5位 谷口遼平(三重・朝明高)
6位 小川真太郎(徳島・小松島西高)
7位 山崎篤至(高知・高知工高)
8位 木村幸希(広島・広島市工高)


成年スプリント優勝の古庄豊全(熊本・日本大)成年スプリント優勝の古庄豊全(熊本・日本大) photo:Hideaki.TAKAGI成年スプリント決勝
決勝は古庄豊全(熊本・日本大)と土屋壮登(埼玉・光エンジニアリング)の対戦。ストレートで古庄が勝ち優勝。古庄はインカレと合わせて2冠を達成した。
1位 古庄豊全(熊本・日本大)
2位 土屋壮登(埼玉・光エンジニアリング)
3位 奥村康三(兵庫・ジェイテクト)
4位 橋本凌甫(東京・日本大)
5位 新納大輝(鹿児島・鹿屋体育大)
6位 小西悠貴(京都・立命館大)
7位 天池哲也(石川・北陸大)
8位 齊藤晋(岩手・岩手県連盟)


4km団体追抜き 優勝の奈良県4km団体追抜き 優勝の奈良県 photo:Hideaki.TAKAGI4km団体追抜き決勝
3-4位決定戦は 福島(橋本、久保田、緑川、窪木)が序盤からリードして千葉(辻本、大川、湯浅、半田)に勝ち3位に。千葉県チームは終盤に追い上げたが1秒届かなかった。
決勝は奈良(吉田、野口、入部、元砂)と岐阜(大場、高橋、橋本、矢野)の戦い。序盤から奈良県チームが秒差をつけてリード。そのまま差を広げて優勝。タイムは強めの雨が影響して4分29秒台。
1位 奈良(吉田、入部、野口、元砂)4分25秒092 以下、タイムはベスト=予選時のもの
2位 岐阜(大場、高橋、矢野、橋本)4分29秒367 
3位 福島(窪木、久保田、我妻、緑川)4分30秒503 
4位 千葉(辻本、湯浅、大川、半田)4分30秒769 
5位 福井(井上、中島、山本、碇)4分34秒780 
6位 和歌山(森田、木守、和田、北村)4分34秒852
7位 大分(六峰、黒枝、越海、横谷)4分36秒344
8位 愛知(河合、中根、矢次、榊原)4分36秒431


チームスプリント 優勝の大分県チームスプリント 優勝の大分県 photo:Hideaki.TAKAGIチームスプリント決勝
3-4位決定戦、1-2位決定戦が行われ、いずれも予選時タイムのままの順位となった。強めの雨という悪コンディションでタイムは伸びなかった。
1位 大分(中堀、一丸、大西)1分4秒847 以下、タイムはベスト=予選時のもの
2位 栃木(坂本、西村、田中)1分5秒313 
3位 神奈川(亀山、巴、市山)1分5秒403 
4位 山梨(伊藤、末木、沼田)1分5秒453 
5位 兵庫(池野、石口、奥村)1分6秒047 
6位 三重(勝谷、小川、谷口)1分6秒384
7位 秋田(石川、佐藤、大山)1分6秒394
8位 熊本(野口、古庄、小山)1分6秒428


総合成績 表彰総合成績 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI総合成績
1位 大分県 66点
2位 奈良県 55点
3位 福井県 53点
4位 兵庫県 52点
5位 神奈川県 50点
6位 栃木県 48点
7位 岐阜県 46点
8位 千葉県 40点
8位 三重県 40点

photo&text:高木秀彰