2010/08/29(日) - 10:27
2010年8月28日、スペイン南部のセビーリャでブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIヒストリカル)が開幕。初日のミッドナイト・チームタイムトライアルでチームHTC・コロンビアが他チームを蹴散らし、最速タイムで優勝した。マイヨロホはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)の手に。
今年で開催65回目、75年目のブエルタがアンダルシア州のセビーリャで開幕した。初日は街中を駆け抜ける平坦なチームタイムトライアル。レース時間は夜22時から24時と、かなり遅めだ。
夜になっても気温30度を超える暑さの中、22チーム(1チーム9名)が4分毎にスタート。コースは真っ平らで、大半が道幅のある直線路。スタート後しばらくはテクニカルなコーナーが続く。
6番手スタートのチームHTC・コロンビアは、トラブルで遅れたベルンハルト・アイゼル(オーストリア)を切り離して8名でゴール。チームミルラムがマークしていた暫定トップタイムを18秒塗り替える14分06秒で一躍トップに立った。平均スピードは55.3km/h。
リクイガスとランプレのイタリア勢や、世界チャンピオンのファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクも好タイムをマークしたが、トップタイムには及ばず。最後までトップタイムを維持したチームHTC・コロンビアのステージ優勝が決まった。
先頭でゴールしたカヴェンディッシュはレース後のインタビューで「木曜日に初めてこのコースを試走した時からチームはスムーズに走ることが出来た。その時点で今日の勝利を確信したよ。チームタイムトライアルはメンバー全員が報われるから好きなんだ。いつも表彰台に上ることが出来るのは、他のメンバー8名の力が有ってこそ。今日はメンバー全員でステージに上ることが出来て誇りに思うよ。このジャージはチーム全体で勝ち取ったんだ。彼らの代表としてこのジャージを着ているだけ」とコメント。カヴェンディッシュは新デザインのリーダージャージ・マイヨロホに袖を通した。
チームHTC・コロンビアは2009年ジロ・デ・イタリアでも初日のチームタイムトライアルで優勝しており、当時も先頭でゴールしたカヴェンディッシュがリーダージャージ(マリアローザ)に袖を通している。チームHTC・コロンビアはこれが今シーズン55勝目だ。
総合優勝候補のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)を擁するリクイガスは10秒遅れの2位、シュレク兄弟(ルクセンブルク)擁するサクソバンクは12秒遅れの3位と上々のスタートを切っている。ステージ優勝は達成出来なかったが、リーダージャージを逃したことは結果的にチーム力のセーブに繋がるだろう。
カルロス・サストレ(スペイン)を擁するサーヴェロ・テストチームは4位。かつて日本舗道で選手として走り、現在サーヴェロ・テストチームの監督を務めるフィリップ・モデュイは「6位から8位を予想していたが結果は4位。チームは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。グランツールは初日が肝心。夜のレースには慣れていないが、どの選手も集中して結果を出した。特にトル(フースホフト)の牽きは素晴らしかった」とチームの走りを賞賛。
チームリーダーのサストレは「どの選手もモチヴェーション高く集中してレースに挑んだ。このブエルタでは出来る限りの走りをしたいと思っている。調子は良いし、チームの雰囲気も良い。決して易しいブエルタではないけど、ファンの前で最高の走りを見せたい」と、翌日からの闘いに向けて抱負を語った。
ガーミン・トランジションズやオメガファーマ・ロットが順当に上位に絡む中、過去に2度総合優勝を果たしているデニス・メンショフ(ロシア)は大きく出遅れた。ラボバンクはトップから36秒遅れのステージ18位に沈んでいる。総合リーダーを欠くアスタナもステージ20位に終わった。
選手コメントは各チーム公式サイトより。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2010第1ステージ結果
1位 チームHTC・コロンビア 14'06"
2位 リクイガス +10"
3位 サクソバンク +12"
4位 サーヴェロ・テストチーム +12"
5位 ランプレ +14"
6位 ガーミン・トランジションズ +17"
7位 オメガファーマ・ロット +17"
8位 チームミルラム +18"
9位 カチューシャ +20"
10位 クイックステップ +23"
個人総合成績
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア) 14'06"
2位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア)
3位 マーティン・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア)
4位 ラルスイティング・バク(デンマーク、チームHTC・コロンビア)
5位 ヘイデン・ロールストン(ニュージーランド、チームHTC・コロンビア)
6位 カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームHTC・コロンビア)
7位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
8位 マシュー・ゴス(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)
9位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス) +10"
10位 フレデリック・ヴィレムス(ベルギー、リクイガス)
ポイント賞
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア) 25pts
2位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 20pts
3位 マーティン・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 16pts
複合賞
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア) 2pts
2位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 4pts
3位 マーティン・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 6pts
チーム総合成績
1位 チームHTC・コロンビア 14'06"
2位 リクイガス +10"
3位 サクソバンク +12"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, Unipublic
今年で開催65回目、75年目のブエルタがアンダルシア州のセビーリャで開幕した。初日は街中を駆け抜ける平坦なチームタイムトライアル。レース時間は夜22時から24時と、かなり遅めだ。
夜になっても気温30度を超える暑さの中、22チーム(1チーム9名)が4分毎にスタート。コースは真っ平らで、大半が道幅のある直線路。スタート後しばらくはテクニカルなコーナーが続く。
6番手スタートのチームHTC・コロンビアは、トラブルで遅れたベルンハルト・アイゼル(オーストリア)を切り離して8名でゴール。チームミルラムがマークしていた暫定トップタイムを18秒塗り替える14分06秒で一躍トップに立った。平均スピードは55.3km/h。
リクイガスとランプレのイタリア勢や、世界チャンピオンのファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクも好タイムをマークしたが、トップタイムには及ばず。最後までトップタイムを維持したチームHTC・コロンビアのステージ優勝が決まった。
先頭でゴールしたカヴェンディッシュはレース後のインタビューで「木曜日に初めてこのコースを試走した時からチームはスムーズに走ることが出来た。その時点で今日の勝利を確信したよ。チームタイムトライアルはメンバー全員が報われるから好きなんだ。いつも表彰台に上ることが出来るのは、他のメンバー8名の力が有ってこそ。今日はメンバー全員でステージに上ることが出来て誇りに思うよ。このジャージはチーム全体で勝ち取ったんだ。彼らの代表としてこのジャージを着ているだけ」とコメント。カヴェンディッシュは新デザインのリーダージャージ・マイヨロホに袖を通した。
チームHTC・コロンビアは2009年ジロ・デ・イタリアでも初日のチームタイムトライアルで優勝しており、当時も先頭でゴールしたカヴェンディッシュがリーダージャージ(マリアローザ)に袖を通している。チームHTC・コロンビアはこれが今シーズン55勝目だ。
総合優勝候補のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)を擁するリクイガスは10秒遅れの2位、シュレク兄弟(ルクセンブルク)擁するサクソバンクは12秒遅れの3位と上々のスタートを切っている。ステージ優勝は達成出来なかったが、リーダージャージを逃したことは結果的にチーム力のセーブに繋がるだろう。
カルロス・サストレ(スペイン)を擁するサーヴェロ・テストチームは4位。かつて日本舗道で選手として走り、現在サーヴェロ・テストチームの監督を務めるフィリップ・モデュイは「6位から8位を予想していたが結果は4位。チームは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。グランツールは初日が肝心。夜のレースには慣れていないが、どの選手も集中して結果を出した。特にトル(フースホフト)の牽きは素晴らしかった」とチームの走りを賞賛。
チームリーダーのサストレは「どの選手もモチヴェーション高く集中してレースに挑んだ。このブエルタでは出来る限りの走りをしたいと思っている。調子は良いし、チームの雰囲気も良い。決して易しいブエルタではないけど、ファンの前で最高の走りを見せたい」と、翌日からの闘いに向けて抱負を語った。
ガーミン・トランジションズやオメガファーマ・ロットが順当に上位に絡む中、過去に2度総合優勝を果たしているデニス・メンショフ(ロシア)は大きく出遅れた。ラボバンクはトップから36秒遅れのステージ18位に沈んでいる。総合リーダーを欠くアスタナもステージ20位に終わった。
選手コメントは各チーム公式サイトより。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2010第1ステージ結果
1位 チームHTC・コロンビア 14'06"
2位 リクイガス +10"
3位 サクソバンク +12"
4位 サーヴェロ・テストチーム +12"
5位 ランプレ +14"
6位 ガーミン・トランジションズ +17"
7位 オメガファーマ・ロット +17"
8位 チームミルラム +18"
9位 カチューシャ +20"
10位 クイックステップ +23"
個人総合成績
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア) 14'06"
2位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア)
3位 マーティン・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア)
4位 ラルスイティング・バク(デンマーク、チームHTC・コロンビア)
5位 ヘイデン・ロールストン(ニュージーランド、チームHTC・コロンビア)
6位 カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームHTC・コロンビア)
7位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
8位 マシュー・ゴス(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)
9位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス) +10"
10位 フレデリック・ヴィレムス(ベルギー、リクイガス)
ポイント賞
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア) 25pts
2位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 20pts
3位 マーティン・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 16pts
複合賞
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア) 2pts
2位 ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 4pts
3位 マーティン・ベリトス(スロバキア、チームHTC・コロンビア) 6pts
チーム総合成績
1位 チームHTC・コロンビア 14'06"
2位 リクイガス +10"
3位 サクソバンク +12"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, Unipublic
フォトギャラリー
Amazon.co.jp
SUUNTO(スント) t1c Black SS01356901 【日本正規品】
スント(SUUNTO)
SUUNTO(スント) Vector Khaki S010600200 【日本正規品】
スント(SUUNTO)