2010/08/26(木) - 14:29
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア)はロード世界選手権に向けての調整を兼ねてブエルタ・ア・エスパーニャに初出場する。ツール・ド・フランスでステージ5勝を飾ったカヴは1週間の休息期間を経て再スタート。ブエルタでのステージ優勝で景気付けしたい考えだ。
チームHTC・コロンビアのヴァレリオ・ピーヴァ監督は、チームのエーススプリンターについてこう語る。「マーク(カヴェンディッシュ)にとってブエルタは非常に重要だ。ロード世界選手権に向けての良い調整レースになる。そこでステージ優勝を飾ることが出来ればモチヴェーションアップに繋がる。何もステージ5〜6勝を狙う必要はない。ステージ3〜4勝は可能なはずだ」。
カヴェンディッシュはこれまでツール・ド・フランスに4回出場してステージ通算15勝、ジロ・デ・イタリアに2回出場してステージ通算6勝を飾っている。今年のツールでは前半ステージで苦戦しながらも5勝をマークした。
今年のブエルタ・ア・エスパーニャでは合計8ステージがスプリンター向きだと見られている。具体的にはマルベーリャ(第2ステージ)、ロルカ(第5ステージ)、オリウェラ(第7ステージ)、リェイダ(第12ステージ)、ブルゴス(第13ステージ)、サラマンカ(第18ステージ)、トレド(第19ステージ)、マドリード(第21ステージ)だ。
カヴェンディッシュの最大のライバルに挙げられるのはアメリカ人のタイラー・ファラー(ガーミン・トランジションズ)。手首骨折から復活したファラーはヴァッテンフォール・サイクラシックスで2年連続勝利を飾っている。他にもアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)やトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ・テストチーム)、ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)らがスプリントに加わる。
それらのスプリンターたちは、国別対抗のロード世界選手権においてもライバルになるだろう。カヴェンディッシュはツール以降のレースで沈黙しており、ブエルタのステージ優勝で自信を得ることが出来る。複数のステージで優勝することが出来れば、アルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)の最有力候補に浮上する。
だがチームHTC・コロンビアは一軍をブエルタに送り込むわけではない。ピーヴァ監督は「マーク・レンショーは出場しない。代わりにヘイデン・ロールストンやベルンハルト・アイゼル、そしてGPウエストフランス・プルエーで勝ったマシュー・ゴスがカヴェンディッシュを支える。ツールほど強力なチームではないが、スプリント勝利を狙える充分に強い布陣だ」と語る。
「個人総合成績の面ではタジェイ(ヴァンガーデレン)がエース。だがまだ若い選手なので、ブエルタで経験を積ませるのが第一目標だ。つまり今年のブエルタにおいてチームHTC・コロンビアは総合成績よりもステージ成績に重きを置いている。マークをサポートして、ステージ優勝を狙う」。
カヴェンディッシュはブエルタを最終日のマドリードまで走り、それからすぐにメルボルン行きの飛行機に乗り込む予定。ロード世界選手権のエリートロードレースはブエルタ閉幕の2週間後。時差ボケを解消するために2週間という間隔は欠かせないとピーヴァ監督は語った。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
チームHTC・コロンビアのヴァレリオ・ピーヴァ監督は、チームのエーススプリンターについてこう語る。「マーク(カヴェンディッシュ)にとってブエルタは非常に重要だ。ロード世界選手権に向けての良い調整レースになる。そこでステージ優勝を飾ることが出来ればモチヴェーションアップに繋がる。何もステージ5〜6勝を狙う必要はない。ステージ3〜4勝は可能なはずだ」。
カヴェンディッシュはこれまでツール・ド・フランスに4回出場してステージ通算15勝、ジロ・デ・イタリアに2回出場してステージ通算6勝を飾っている。今年のツールでは前半ステージで苦戦しながらも5勝をマークした。
今年のブエルタ・ア・エスパーニャでは合計8ステージがスプリンター向きだと見られている。具体的にはマルベーリャ(第2ステージ)、ロルカ(第5ステージ)、オリウェラ(第7ステージ)、リェイダ(第12ステージ)、ブルゴス(第13ステージ)、サラマンカ(第18ステージ)、トレド(第19ステージ)、マドリード(第21ステージ)だ。
カヴェンディッシュの最大のライバルに挙げられるのはアメリカ人のタイラー・ファラー(ガーミン・トランジションズ)。手首骨折から復活したファラーはヴァッテンフォール・サイクラシックスで2年連続勝利を飾っている。他にもアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)やトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ・テストチーム)、ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)らがスプリントに加わる。
それらのスプリンターたちは、国別対抗のロード世界選手権においてもライバルになるだろう。カヴェンディッシュはツール以降のレースで沈黙しており、ブエルタのステージ優勝で自信を得ることが出来る。複数のステージで優勝することが出来れば、アルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)の最有力候補に浮上する。
だがチームHTC・コロンビアは一軍をブエルタに送り込むわけではない。ピーヴァ監督は「マーク・レンショーは出場しない。代わりにヘイデン・ロールストンやベルンハルト・アイゼル、そしてGPウエストフランス・プルエーで勝ったマシュー・ゴスがカヴェンディッシュを支える。ツールほど強力なチームではないが、スプリント勝利を狙える充分に強い布陣だ」と語る。
「個人総合成績の面ではタジェイ(ヴァンガーデレン)がエース。だがまだ若い選手なので、ブエルタで経験を積ませるのが第一目標だ。つまり今年のブエルタにおいてチームHTC・コロンビアは総合成績よりもステージ成績に重きを置いている。マークをサポートして、ステージ優勝を狙う」。
カヴェンディッシュはブエルタを最終日のマドリードまで走り、それからすぐにメルボルン行きの飛行機に乗り込む予定。ロード世界選手権のエリートロードレースはブエルタ閉幕の2週間後。時差ボケを解消するために2週間という間隔は欠かせないとピーヴァ監督は語った。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji