2010年8月17日、第43回ツール・デュ・リムザン(UCI2.1)がフランスで開幕。過去に2度総合3位に入っている新城幸也(Bboxブイグテレコム)は3分42秒遅れの集団でゴールした。ステージ優勝はジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)。

逃げグループを形成するステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス)ら逃げグループを形成するステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス)ら photo:www.tourdulimousin.comフランス中部のリムザン地方を舞台に4日間の日程で開催されるツール・デュ・リムザン。開催43回目を迎える今年はプロツアー9チーム(アージェードゥーゼル、アスタナ、ケースデパーニュ、フランセーズデジュー、クイックステップ、ラボバンク、チームスカイ、カチューシャ、サクソバンク)が顔を揃えた。

Bboxブイグテレコムからは新城幸也も出場。ユキヤにとってこのツール・デュ・リムザンは相性の良いレースであり、2006年と2008年大会で総合3位に入っている。2008年にはヨーロッパレース初勝利にあたるステージ優勝を飾った。

メイン集団をコントロールするチームスカイとサクソバンクメイン集団をコントロールするチームスカイとサクソバンク photo:www.tourdulimousin.com第1ステージはリモージュからブサックまでの193.1km。終盤にかけてブサックを起点とした2級山岳を含む周回コースが設定されている。

レースはスタート直後からマルティン・モルテンセン(デンマーク、ヴァカンソレイユ)、ステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス)、セドリック・コートリー(フランス、ソール・ソジャサン)の3名が逃げる展開。メイン集団とのタイム差は最大16分30秒まで広がった。

ゴールスプリントを制したジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)ゴールスプリントを制したジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン) photo:www.tourdulimousin.comメイン集団はサクソバンクやチームスカイ、そしてBboxブイグテレコムがコントロールし、レース後半にかけて逃げグループとのタイム差を詰めて行く。やがて先頭ではオジェが独走を開始したが、最後の2級山岳通過後にメイン集団に吸収された。

スピードの上がったメイン集団は30名ほどに縮小し、下り区間で後続が合流して64名に。最後はこの小集団によるスプリント勝負に持ち込まれ、ギャランが勝利を収めた。10秒のボーナスタイムを得たギャランはリーダージャージを獲得。逃げに乗ったオジェが僅か1秒遅れの総合2位につけている。

リーダージャージを獲得したジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)左上リーダージャージを獲得したジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)左上 photo:www.tourdulimousin.comユキヤは最後の2級山岳で集団から脱落し、3分42秒遅れのステージ82位でフィニッシュ。相性の良いレースとは言え、今年はツール・ド・フランス後の休息期間を置いての久々の実戦だ。本人もブログの中で「3週間ぶりのレースなので、序盤は苦しむと思います」と語っていた。

翌第2ステージは45.1kmの個人タイムトライアル。この日集団内でゴールしたグスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク)やトーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ)、シルヴァン・シャヴァネル(フランス、クイックステップ)らがハイスピードな闘いを繰り広げることだろう。総合成績の行方にも注目だ。

レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。

ツール・デュ・リムザン2010第1ステージ結果
1位 ジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)    4h42'49"
2位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
3位 ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク)
4位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ)
5位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ラボバンク)
6位 アントニー・ルー(フランス、フランセーズデジュー)
7位 デミトリ・フォフォノフ(カザフスタン、アスタナ)
8位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
9位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)
10位 セドリック・ピノー(フランス、ルーベ・リール)
82位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)             +3'42"

個人総合成績
1位 ジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)    4h42'39"
2位 ステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス)          +01"
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)       +04"
4位 ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク)         +06"
5位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ)         +10"
6位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ラボバンク)
7位 アントニー・ルー(フランス、フランセーズデジュー)
8位 デミトリ・フォフォノフ(カザフスタン、アスタナ)
9位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
10位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)
83位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)             +3'52"

text:Kei Tsuji
photo:www.tourdulimousin.com

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