2010/08/15(日) - 12:18
2010年8月14日、ツール・ド・ラン(UCI2.1)の最終第4ステージが超級山岳コロンビエール峠を含む難コースで行なわれ、ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ)が優勝。ステージ4位のアイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック)が1秒以下の僅差で総合優勝を飾った。
コース全長は126kmと短いが、ゴールの35km手前に超級山岳コロンビエール峠が設定されたツール・ド・ランの最終ステージ。ツール・ド・フランスでもお馴染みの難関コロンビエール峠でレースは動いた。
標高1500mの上りでメイン集団からスベルディアやタジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)、ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)と言った総合上位陣を含む8名が飛び出し、先頭グループを形成。総合首位のトニー・ギャロパン(フランス、コフィディス)はこの中に入ることが出来ず。
コロンビエール峠で形成されたこの8名はゴールまで逃げ切り、ゴールスプリントを制したポエルスが優勝。ヴァカンソレイユは第2ステージのロメン・フェイユ(フランス)に次ぐステージ2勝目を飾った。フェイユはポイント賞ジャージを最後まで守り抜いている。
リーダージャージのギャロパンを含む追走集団は38秒遅れ。総合優勝の行方は逃げ切りを成功させた8名に絞られ、ボーナスタイムを獲得したポエルスとスベルディアの2人が同タイムで並んだ。
ステージレースで総合成績が同タイムで並んだ場合、個人タイムトライアルのタイムが勝敗を分ける。初日のプロローグの成績を0.01秒まで精査した結果、ポエルスを0.24秒上回ったスベルディアの総合優勝が決まった。
スベルディアはチーム公式サイトの中で「今日は僅差の闘いになると予想していた。特にモンクティエに警戒していたんだ。最後まで先頭グループに生き残り、総合優勝を掴むことが出来て良かったよ。今日はチームの走りが素晴らしかった。最初はフミ(別府史之)とマルケル(イリサール)が集団を牽き、コロンビエール峠の上りが始まるとムラフエフ、イワン(ロフニー)、チェチュ(ルビエラ)が集団のペースを作った。普段チームメイトのアシスト役を担う自分がこうして勝つことが出来て本当に嬉しい」と語っている。スベルディアのステージレースの総合優勝は2000年のビシクレタ・バスカ以来。33歳の名アシストが久々の大きな勝利を手にした。
スベルディアをアシストし続けた別府史之は6分26秒遅れのステージ36位でフィニッシュ。レース後、フミは自身のTwitterに「0.24秒差でスベルディア総合優勝!毎日仕事した甲斐があった!今日は調子良く超級カテゴリーを登って、終盤集団が25人くらいに絞られてから集団の先頭を引っ張る仕事をした。 その時点でチームメイトはチェチュとスベルディアと自分しか残っていなかったけど無事に勝ってくれた!」と書き込んでいる。
土井雪広(スキル・シマノ)は10分55秒遅れのステージ58位。フミと土井の2人は8月22日にフランスで開催されるGPウエストフランス・プルエー(UCIプロツアー)に出場予定。このレースには同じくロード世界選手権日本代表メンバー入りが決まった新城幸也(Bboxブイグテレコム)も出場する予定だ。
レース展開はレディオシャック公式サイト、選手コメントはチーム公式サイトやTwitterの書き込みより。
ツール・ド・ラン2010第4ステージ結果
1位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ) 3h15'39"
2位 ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)
3位 ティボー・ピノ(フランス、フランセーズデジュー)
4位 アイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック)
5位 ファブリス・ジャンデボズ(フランス、ソール・ソジャサン) +03"
6位 ヨハン・チョップ(スイス、Bboxブイグテレコム)
7位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +05"
8位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
9位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +28"
10位 マキシム・メデレル(フランス、ビッグマット・アウベール93) +38"
36位 別府史之(日本、レディオシャック) +6'26"
58位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +10'55"
個人総合成績
1位 アイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック) 13h44'32"
2位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ)
3位 ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス) +05"
4位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア) +07"
5位 ティボー・ピノ(フランス、フランセーズデジュー) +10"
6位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +11"
7位 ファブリス・ジャンデボズ(フランス、ソール・ソジャサン) +13"
8位 ヨハン・チョップ(スイス、Bboxブイグテレコム) +19"
9位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +23"
10位 トニー・ギャロパン(フランス、コフィディス) +31"
50位 別府史之(日本、レディオシャック) +16'01"
55位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +19'16"
ポイント賞
ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ)
山岳賞
ブノワ・デイニンク(フランス、ルーベリール)
新人賞
タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
チーム総合成績
アージェードゥーゼル
text:Kei Tsuji
photo:www.tourdelain.com
コース全長は126kmと短いが、ゴールの35km手前に超級山岳コロンビエール峠が設定されたツール・ド・ランの最終ステージ。ツール・ド・フランスでもお馴染みの難関コロンビエール峠でレースは動いた。
標高1500mの上りでメイン集団からスベルディアやタジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)、ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)と言った総合上位陣を含む8名が飛び出し、先頭グループを形成。総合首位のトニー・ギャロパン(フランス、コフィディス)はこの中に入ることが出来ず。
コロンビエール峠で形成されたこの8名はゴールまで逃げ切り、ゴールスプリントを制したポエルスが優勝。ヴァカンソレイユは第2ステージのロメン・フェイユ(フランス)に次ぐステージ2勝目を飾った。フェイユはポイント賞ジャージを最後まで守り抜いている。
リーダージャージのギャロパンを含む追走集団は38秒遅れ。総合優勝の行方は逃げ切りを成功させた8名に絞られ、ボーナスタイムを獲得したポエルスとスベルディアの2人が同タイムで並んだ。
ステージレースで総合成績が同タイムで並んだ場合、個人タイムトライアルのタイムが勝敗を分ける。初日のプロローグの成績を0.01秒まで精査した結果、ポエルスを0.24秒上回ったスベルディアの総合優勝が決まった。
スベルディアはチーム公式サイトの中で「今日は僅差の闘いになると予想していた。特にモンクティエに警戒していたんだ。最後まで先頭グループに生き残り、総合優勝を掴むことが出来て良かったよ。今日はチームの走りが素晴らしかった。最初はフミ(別府史之)とマルケル(イリサール)が集団を牽き、コロンビエール峠の上りが始まるとムラフエフ、イワン(ロフニー)、チェチュ(ルビエラ)が集団のペースを作った。普段チームメイトのアシスト役を担う自分がこうして勝つことが出来て本当に嬉しい」と語っている。スベルディアのステージレースの総合優勝は2000年のビシクレタ・バスカ以来。33歳の名アシストが久々の大きな勝利を手にした。
スベルディアをアシストし続けた別府史之は6分26秒遅れのステージ36位でフィニッシュ。レース後、フミは自身のTwitterに「0.24秒差でスベルディア総合優勝!毎日仕事した甲斐があった!今日は調子良く超級カテゴリーを登って、終盤集団が25人くらいに絞られてから集団の先頭を引っ張る仕事をした。 その時点でチームメイトはチェチュとスベルディアと自分しか残っていなかったけど無事に勝ってくれた!」と書き込んでいる。
土井雪広(スキル・シマノ)は10分55秒遅れのステージ58位。フミと土井の2人は8月22日にフランスで開催されるGPウエストフランス・プルエー(UCIプロツアー)に出場予定。このレースには同じくロード世界選手権日本代表メンバー入りが決まった新城幸也(Bboxブイグテレコム)も出場する予定だ。
レース展開はレディオシャック公式サイト、選手コメントはチーム公式サイトやTwitterの書き込みより。
ツール・ド・ラン2010第4ステージ結果
1位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ) 3h15'39"
2位 ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)
3位 ティボー・ピノ(フランス、フランセーズデジュー)
4位 アイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック)
5位 ファブリス・ジャンデボズ(フランス、ソール・ソジャサン) +03"
6位 ヨハン・チョップ(スイス、Bboxブイグテレコム)
7位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +05"
8位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
9位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +28"
10位 マキシム・メデレル(フランス、ビッグマット・アウベール93) +38"
36位 別府史之(日本、レディオシャック) +6'26"
58位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +10'55"
個人総合成績
1位 アイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック) 13h44'32"
2位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ)
3位 ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス) +05"
4位 タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア) +07"
5位 ティボー・ピノ(フランス、フランセーズデジュー) +10"
6位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +11"
7位 ファブリス・ジャンデボズ(フランス、ソール・ソジャサン) +13"
8位 ヨハン・チョップ(スイス、Bboxブイグテレコム) +19"
9位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +23"
10位 トニー・ギャロパン(フランス、コフィディス) +31"
50位 別府史之(日本、レディオシャック) +16'01"
55位 土井雪広(日本、スキル・シマノ) +19'16"
ポイント賞
ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ)
山岳賞
ブノワ・デイニンク(フランス、ルーベリール)
新人賞
タジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、チームHTC・コロンビア)
チーム総合成績
アージェードゥーゼル
text:Kei Tsuji
photo:www.tourdelain.com
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ジェイ・スポーツ