2010/08/10(火) - 11:29
ツール・ド・フランス閉幕から2週間が経ち、ランス・アームストロング(アメリカ)がアメリカで新たな7日間のステージレースを開催することを発表した。レースの舞台となるのはコロラド州で、レース名は「クイズノス・プロチャレンジ」。来年8月の初開催を目指す。
「(コロラド州の)アスペン近郊をトレーニングで走っていたとき、この辺りでレースを開催したいと常々思っていたんだ。その思いが結実した。レース自体は真新しいものになるが、コロラドには古くからのロードレースの歴史がある。コロラドが生んだ数々のチャンピオンを讃え、未来のチャンピオンを発掘する良い機会になるはずだ」
すでに「ツアー・オブ・コロラド」という名が商標登録で使用されているため、レース名は「クイズノス・プロチャレンジ」となる。クイズノスは全米にチェーン展開するサンドウィッチショップで、コロラド州の州都デンバーに本社を置いている。
コロラド州ではかつて「コアーズ・クラシック」というステージレースが10年間に渡って開催され、グレッグ・レモン(アメリカ)やベルナール・イノー(フランス)という総合優勝者を輩出した。クイズノス・プロチャレンジは当時のレースの再現でもある。開催時期は8月22日から28日までの1週間。現在は開催されていない「ツール・ド・ジョージア」や「ツアー・オブ・ミズーリ」と同じメダリスト・スポーツ社が運営する。
ツアー・オブ・ミズーリは2007年に初開催されたが、ミズーリ州の観光局がスポンサーから手を引いたため、僅か3年でその歴史に幕を下ろした。当時のオーガナイザーであるメダリスト・スポーツ社はクイズノス・プロチャレンジの開催に力を注ぐことになる。
今年からカナダではUCIプロツアーレースの「GPケベック」と「GPモンレアル」が開催される。この2レースの開催時期は9月上旬。つまり8月下旬開催のクイズノス・プロチャレンジはトップチームを招待しやすい。ロード世界選手権に照準を合わす選手たちは、これら北米レース転戦派とブエルタ・ア・エスパーニャ派に分かれるだろう。トレーニング環境の整ったコロラド州に残ってトレーニングを続ける選手も出てくるはずだ。
出資者でもあるアームストロングはコースの設計に携わる予定。メダリスト・スポーツ社のプレスリリースによると、アームストロングもクイズノス・プロチャレンジに出場予定だという。
「レース出場についてはまだ考えている段階。ヨーロッパでのトップ選手としてのキャリアは終わったが、有益ならば今回のようなイベントに出場しない理由はない」。アームストロング本人はレース出場を決めかねている様子だ。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
「(コロラド州の)アスペン近郊をトレーニングで走っていたとき、この辺りでレースを開催したいと常々思っていたんだ。その思いが結実した。レース自体は真新しいものになるが、コロラドには古くからのロードレースの歴史がある。コロラドが生んだ数々のチャンピオンを讃え、未来のチャンピオンを発掘する良い機会になるはずだ」
すでに「ツアー・オブ・コロラド」という名が商標登録で使用されているため、レース名は「クイズノス・プロチャレンジ」となる。クイズノスは全米にチェーン展開するサンドウィッチショップで、コロラド州の州都デンバーに本社を置いている。
コロラド州ではかつて「コアーズ・クラシック」というステージレースが10年間に渡って開催され、グレッグ・レモン(アメリカ)やベルナール・イノー(フランス)という総合優勝者を輩出した。クイズノス・プロチャレンジは当時のレースの再現でもある。開催時期は8月22日から28日までの1週間。現在は開催されていない「ツール・ド・ジョージア」や「ツアー・オブ・ミズーリ」と同じメダリスト・スポーツ社が運営する。
ツアー・オブ・ミズーリは2007年に初開催されたが、ミズーリ州の観光局がスポンサーから手を引いたため、僅か3年でその歴史に幕を下ろした。当時のオーガナイザーであるメダリスト・スポーツ社はクイズノス・プロチャレンジの開催に力を注ぐことになる。
今年からカナダではUCIプロツアーレースの「GPケベック」と「GPモンレアル」が開催される。この2レースの開催時期は9月上旬。つまり8月下旬開催のクイズノス・プロチャレンジはトップチームを招待しやすい。ロード世界選手権に照準を合わす選手たちは、これら北米レース転戦派とブエルタ・ア・エスパーニャ派に分かれるだろう。トレーニング環境の整ったコロラド州に残ってトレーニングを続ける選手も出てくるはずだ。
出資者でもあるアームストロングはコースの設計に携わる予定。メダリスト・スポーツ社のプレスリリースによると、アームストロングもクイズノス・プロチャレンジに出場予定だという。
「レース出場についてはまだ考えている段階。ヨーロッパでのトップ選手としてのキャリアは終わったが、有益ならば今回のようなイベントに出場しない理由はない」。アームストロング本人はレース出場を決めかねている様子だ。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
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