最大都市台北でツール・ド・台湾が開幕。日本人選手/チームが多数参戦する5日間レースの初日、集団スプリントでドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)が勝利した。



台湾ナショナルチャンピオン、セルジオ・トュ(Astemo 宇都宮ブリッツェン) photo:Tour De Taiwan
5日間のツール・ド・台湾が開幕。初日は1時間半のショートステージ photo:Tour De Taiwan


台北市内の歴史的な建造物を横目に駆け抜ける photo:Tour De Taiwan

パリ〜ニースとティレーノ〜アドリアティコが閉幕を迎える一方、台湾では当地最大のステージレースであるツール・ド・台湾(UCI2.1)が開幕した。東アジア圏での国際レース開幕戦となる台湾一周レースには、今年も国内外のチームに所属する日本選手勢が多数参戦を果たしている。

KINAN Racing Teamをはじめ、Team UKYO、愛三工業レーシングチーム、新チームバイクを発表したAstemo 宇都宮ブリッツェン、Sparkle Oita Racing Teamが参戦しているほか、ソリューションテック・NIPPO・ラーリからは新城幸也と鎌田晃輝が、ブルゴス・ブルペレット・BHからは小山智也が、さらに唯一のワールドチームとして参戦しているロット・アンテルマルシェからは先のトラックW杯のオムニアムで優勝した今村駿介が参戦。ほぼ全ての日本人トップ選手が顔を揃える注目レースとなっている。

22チームがエントリーする5日間レースは、最大の街台北を舞台にした恒例のショートコースで開幕。景福門や自由広場といった歴史的な建造物を横目に走る8.91kmのコースを9周回、合計80.6kmのスプリントステージだ。

集団前方に位置取るドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) photo:Tour De Taiwan

レースは序盤からアタックが続き、レース半分を過ぎたタイミングで小石祐馬(KINAN Racing Team)がアタックに続く形で集団を飛び出した。合計3名となった逃げグループは1分リードを稼ぎ、小石はボーナスタイムが懸けられた中間スプリントポイントを2位通過してみせる。-2秒を獲得した小石は最終的に総合6位浮上を叶え、ベストアジアンライダージャージを着用することとなった。

ラスト10km、鎌田晃輝(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)が先頭固定で牽引 photo:Tour De Taiwan

急加速で勝利を掴んだドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) photo:Tour De Taiwan

優勝したラヨビッチを囲む新城幸也たち photo:Tour De Taiwan
初日を終えた今村駿介(ロット・アンテルマルシェ) photo:Tour De Taiwan



「(明日は)トップ3フィニッシュを目標に考えてはいるけど、現実的に考えると20人くらいの集団でまとまってのステージ優勝争いになるのではないか。そうしたときに、今日の2秒が本当に重要になる。このアドバンテージを活かしたい(チームレポートより)」とレース後に振り返る小石たちを飲み込んだメイン集団は、ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア)をエースに据える鎌田晃輝や、ワールドチームの意地を見せるロット・アンテルマルシェのペースメイクでスピードを上げ、そのままフィニッシュスプリントへ。最終盤はTeam UKYOの山本哲央と窪木一茂、そして寺田吉騎が絶好のリードアウトトレインを組んだものの、最後は集団右側から急加速したラヨビッチが先着。鎌田たちのアシストに応える今季3勝目をマークした。

本日3月16日には桃園を出発し、内陸の山岳地帯を目指す山岳ステージが開催される。フィニッシュまでの30kmは2級山岳を立て続けに3つ越える今大会最難関とも呼ばれるステージで激しい総合争いが繰り広げられる。
ツール・ド・台湾2026 第1ステージ結果
1位 ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) 1:35:54
2位 リアム・ウォルシュ(オーストラリア、シーキャッシュ×ボディラップ)
3位 アンドレア・ダマト(イタリア、Team UKYO)
4位 ティボー・ベルナール(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)
5位 ティレン・フィンクスト(スロベニア、ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)
個人総合成績
1位 ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) 1:35:44
2位 リアム・ウォルシュ(オーストラリア、シーキャッシュ×ボディラップ) +0:01
3位 アンドレア・ダマト(イタリア、Team UKYO) +0:06
4位 フェルガス・ブローニング(オーストラリア、トレンガヌサイクリングチーム) +0:07
5位 ニル・ヒメノ(スペイン、エキポ ケルンファルマ) +0:08
その他の特別賞
ポイント賞 ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)
チーム総合成績 ロット・アンテルマルシェ
ベストアジアンライダー 小石祐馬(KINAN Racing Team)
text:So Isobe