今年ワークスチームに参入した平野星矢(チームブリヂストン・アンカー)。昨年はU23で優勝しJ1で2位を獲得するなど頭角を現し、今季は全日本も含め常に表彰台に上がってきたが、ついにJ1初優勝を飾った。

スタート直後の激坂区間スタート直後の激坂区間 photo:Akihiro.NAKAO

ダッシュをかけてスタートしていくエリート男子ダッシュをかけてスタートしていくエリート男子 photo:Akihiro.NAKAO8月1日に長野県白馬村にあるスノーハープでMTBジャパンシリーズXCO第4戦が行われた。今年2年目になるこの場所は、長野五輪クロスカントリースキーのコースで、幅の広いダブルトラックとシングルトラックを組み合わせた高速コース。激坂区間も数カ所あるので登坂力のある選手にとっても勝負が仕掛け易いといえる。

昨年は大雨のため過酷なレースになったが、今年は雨は夜に降ったものの昼間は曇り空が続き蒸し暑い中、約5.5kmのコースをエリートは7周回する38.50kmで争われた。なお全日本チャンピオンの山本幸平(チームブリヂストン・アンカー)は再び海外を転戦しているため不参加だ。

序盤は小野寺健(SUBARU/TREK MTB Team)が先行する序盤は小野寺健(SUBARU/TREK MTB Team)が先行する photo:Akihiro.NAKAOスタートは小野寺健(SUBARU/TREK MTB Team)が先行するものの、1周完了の時点で平野と同じチームの辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)の二人が早くもパックを形成。後は山本和弘(キャノンデール・ファクトリーレーシング)、竹之内悠(Team EURASIAWilierBikes)、松本駿(TREK)らが続く。

4周目。先頭のパックは変わらないものの、3番手争いは山本、松本、千田尚孝(KHS japan)の3人に。

パックの2人の争いは、テクニックで勝る辻浦を持ってしても登坂力で優れる平野のペースについていくことができず、5周目で少しづつ辻浦に疲れの表情が見え始め、6周目には先行を許してしまう。

4周目、パックを維持するj平野と辻浦の二人4周目、パックを維持するj平野と辻浦の二人 photo:Akihiro.NAKAO平野はペースを崩すことなく独走して、単独ゴールにも関わらず自分自身にスプリントをかけてフィニッシュラインに飛び込む。
平野はJ1初優勝。2位に2分遅れて辻浦、3位に混戦を抜けて山本が入った。

平野のコメント
「今年はもっと早くにJシリーズに優勝するつもりでしたが、なかなか伸び悩んでいてやっと優勝できました。皆さんありがとうございました」



エリート男子初優勝を飾った平野星矢(チームブリヂストン・アンカー)エリート男子初優勝を飾った平野星矢(チームブリヂストン・アンカー) photo:Akihiro.NAKAO

女子エリートは矢沢みつみ 男子エキスパートは沢田時が制する

女子エリートは矢沢みつみ(みっつん)が力強い走りで自身2度目のJ1優勝。
「今日は私自身調子も良くて全日本でこんな感じ走れたらなと思いました。2回目の優勝をトラブルなくできて良かったと思います」

エリート女子優勝を飾った矢沢みつみ(みっつん)エリート女子優勝を飾った矢沢みつみ(みっつん) photo:Akihiro.NAKAO


男子エキスパートは横山航太(TEAM GEAX OGK KABUTO)が独走するものの前輪パンクで戦線離脱。沢田時(ENDLESS/ProRide)が岡本 隼(YOU CAN)と最後のコーナーで競り合って転倒した井本京吾(Q-MAX)を振り切って今季2勝目をした。

エキスパート男子で優勝した沢田時(ENDLESS/ProRide)エキスパート男子で優勝した沢田時(ENDLESS/ProRide) photo:Akihiro.NAKAO


優勝した平野星矢(チームブリヂストン・アンカー)、2位辻浦、3位山本優勝した平野星矢(チームブリヂストン・アンカー)、2位辻浦、3位山本 photo:Akihiro.NAKAOXCOエリート男子
1位 平野星矢(チームブリヂストン・アンカー)1:37:29.24
2位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)+2:05.02
3位 山本和弘(キャノンデール・ファクトリーレーシング)+3:12.87
4位 松本駿(TREK)+3:35.92
5位 千田尚孝(KHS japan)+4:24.32
6位 門田基志(TEAM GIANT)+5:27.89
7位 ディラン・クーパー(TREK)+5:41.64
8位 竹之内悠(Team EURASIAWilierBikes)+5:51.64
9位 斉藤亮(TEAM CORRATEC)+6:29.77
10位 江下健太郎(over-do)+7:26.62

女子エリート表彰 優勝の矢沢、2位田近、3位中込女子エリート表彰 優勝の矢沢、2位田近、3位中込 photo:Akihiro.NAKAOXCOエリート女子
1位 矢沢みつみ(みっつん)1:07:47.66
2位 田近郁美(GOD HILL)+47.91
3位 中込由香里(SY-NakSPECIALIZE)+1:06.51
4位 小林可奈子(AKI FACTORY TEAM)+2:48.95
5位 高橋奈美(SEKIみちのく)+10:25.83

XCOエキスパート男子
1位 沢田時(ENDLESS/ProRide)1:17:27.51
2位 井本京吾(Q-MAX)+4.48
3位 岡本隼(YOU CAN)+16.38

XCOスポーツ男子
エキスパート男子表彰エキスパート男子表彰 photo:Akihiro.NAKAO1位 大淵宏紀(Team-NR)0:36:19.10
2位 新谷直也(コブシヶ丘学園)+10.82
3位 藤川正人(ストラーダレーシング)+48.46 

XCOスポーツ女子
1位 相野田 静香(TEAM GEAX OGK KABUTO) 0:28.16.93
2位 黒田 彩夏(AYAKA 846 LIMITED)      +17.57
3位 中村 千鶴(アライアンスAC)+42.67







photo&text:Akihiro.NAKAO

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