最終周回、それまでの流れを一変させる新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)のアタックに反応したのは留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)。新城を抜き去ると残り10kmを独走で逃げ切り、2026年の全日本選手権ロードレースを制した。

スタート前のセレモニーでは地酒である八海山の鏡開きが行われた photo: Yuichiro Hosoda 
男子エリート127名が一斉にスタート photo:Makoto AYANO
新潟県南魚沼市で開催された全日本選手権ロードレース。2日間の最終レースとなる男子エリートは、1周12kmの周回コースを15周する180kmで行われた。
肌寒さを感じた前日とうって変わり、雲多めながらも朝から晴れて気温と湿度が高めな1日。鏡開きのセレモニーの後、127名でスタートしたレースは早速アタック合戦が始まる。

三国川ダムのしゃくなげ湖に沿って走るコース photo:Satoru Kato

スタート直後からアタック合戦が始まる photo:Satoru Kato

序盤から先行した阿部嵩之(ヴェロリアン松山)と中村圭佑(ヴィクトワール広島) photo:Satoru Kato
2周目、単独先行した中村圭佑(ヴィクトワール広島)に、阿部嵩之(ヴェロリアン松山)と高木三千成(稲城FIETS クラスアクト)が合流。ほどなく高木は遅れたものの、中村と阿部の2人が先行を続ける。後続集団はキナンレーシングチームとシマノレーシングがコントロールし、1分前後の差を維持して周回を重ねる。

シマノレーシングとキナンレーシングチームがメイン集団をコントロール photo:Satoru Kato

黒又沢砂防堰堤の前を集団が横切る photo: Yuichiro Hosoda

集団内で走る新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)がカメラを一瞥していく photo:Makoto AYANO

レース中盤、2周半に渡って単独先行した草場啓吾(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
6周目、先行する2人から阿部が遅れて中村が単独先行を続けるも、後続集団との差は一気に縮まって中村を吸収する。先行集団が無くなり振り出しに戻った集団から、7周目に入ると草場啓吾(キナンレーシングチーム)が飛び出し、一時1分近い差をつけて単独先行する。

先行した草場啓吾を追ってシマノレーシングが集団牽引 photo:Satoru Kato

レース中盤、逃げを吸収した集団はアタック合戦が始まる photo:Satoru Kato

10周目、アタック合戦から6名が先行 photo:Satoru Kato
後続集団はシマノレーシングが牽引して草場との差を詰め、9周目に草場を吸収。この動きで40名ほどまで絞られた集団ではアタック合戦が始まり、その中から山本元喜、橋川丈(以上キナンレーシングチーム)、留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)、本多晴飛(VC福岡)、今村駿介(Lotto-Groupe Wanty)、大前翔(Roppongi Express)ら6名が先行して11周目に入る。しかしこの6名の先行は長続きせず、レース終盤にさしかかってペースアップした後続集団がすぐに追いつく。

残り4周、単独先行する山本元喜(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato

先行する山本元喜を追う留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)をキナンレーシングチームがチェック photo:Satoru Kato
その直後、山本元喜がするすると抜け出して単独先行。1分30秒前後まで差を広げて残り3周となる12周目に入っていく。20名ほどまで絞られた集団は留目の牽引によりペースアップ。13周目に入ると林原聖真(シマノレーシング)の牽引や佐藤光(チームサイクラーズスネル)が追走に飛び出すなどしてさらに動きが活性化し、先行する山本との差を縮めていく。

残り2周、20名未満まで絞られた集団 photo:Satoru Kato

アタックする新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)後方から留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)が追う photo:Satoru Kato
残り2周となる14周目に入った直後、先行していた山本が登り区間で捕まる。ここまでに残ったのは13名。全員が勝利を意識して牽制しあう中、集団内で息を潜めるようにしていた新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)がアタックし、単独で最終周回に入っていく。
ユキヤコールが響き渡る中進む新城を留目が追走。登りの中腹付近で追いついた留目は新城と一緒に行こうとしたが、「脚がつりかけて限界だった」と新城が振り返ったように、留目のペースについて行けない。

留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)が新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)を抜いて先行 photo:Satoru Kato

残り5km、独走する留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato
留目は追走を寄せ付けず、後続との差を広げて独走。30秒前後の差を維持してフィニッシュまで逃げ切った。2位争いの集団は、4月の負傷から復帰した金子宗平(群馬マンモスレーシングチーム)を先頭にフィニッシュ。3位に岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)、4位に孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が続いた。序盤からレースを支配したキナンレーシングチームだったが、橋川丈の10位が最高位に終わった。

喜びの表情を見せる留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato

感涙にむせぶ留目夕陽を中根英登氏がで迎える photo:Satoru Kato 
負傷から復帰した金子宗平(群馬マンモスレーシングチーム)が2位 photo:Satoru Kato
「ずっとずっと欲しかった全日本チャンピオンジャージなので、男子エリートで優勝することが出来て本当に嬉しい。チームは今年50周年で、絶対にチャンピオンジャージを持って帰らないといけなかったので、本当に嬉しく思います」と、表彰式で語った留目。2024年、2025年とワールドチームのEFエデュケーションに所属していたが、今年から愛三工業レーシングチームに移籍。加入初年度にして2021年以来5年ぶりのビッグタイトルを愛三工業レーシングチームにもたらした。

愛三工業レーシングチームのメンバー、スタッフと photo:Makoto AYANO


新潟県南魚沼市で開催された全日本選手権ロードレース。2日間の最終レースとなる男子エリートは、1周12kmの周回コースを15周する180kmで行われた。
肌寒さを感じた前日とうって変わり、雲多めながらも朝から晴れて気温と湿度が高めな1日。鏡開きのセレモニーの後、127名でスタートしたレースは早速アタック合戦が始まる。



2周目、単独先行した中村圭佑(ヴィクトワール広島)に、阿部嵩之(ヴェロリアン松山)と高木三千成(稲城FIETS クラスアクト)が合流。ほどなく高木は遅れたものの、中村と阿部の2人が先行を続ける。後続集団はキナンレーシングチームとシマノレーシングがコントロールし、1分前後の差を維持して周回を重ねる。




6周目、先行する2人から阿部が遅れて中村が単独先行を続けるも、後続集団との差は一気に縮まって中村を吸収する。先行集団が無くなり振り出しに戻った集団から、7周目に入ると草場啓吾(キナンレーシングチーム)が飛び出し、一時1分近い差をつけて単独先行する。



後続集団はシマノレーシングが牽引して草場との差を詰め、9周目に草場を吸収。この動きで40名ほどまで絞られた集団ではアタック合戦が始まり、その中から山本元喜、橋川丈(以上キナンレーシングチーム)、留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)、本多晴飛(VC福岡)、今村駿介(Lotto-Groupe Wanty)、大前翔(Roppongi Express)ら6名が先行して11周目に入る。しかしこの6名の先行は長続きせず、レース終盤にさしかかってペースアップした後続集団がすぐに追いつく。


その直後、山本元喜がするすると抜け出して単独先行。1分30秒前後まで差を広げて残り3周となる12周目に入っていく。20名ほどまで絞られた集団は留目の牽引によりペースアップ。13周目に入ると林原聖真(シマノレーシング)の牽引や佐藤光(チームサイクラーズスネル)が追走に飛び出すなどしてさらに動きが活性化し、先行する山本との差を縮めていく。


残り2周となる14周目に入った直後、先行していた山本が登り区間で捕まる。ここまでに残ったのは13名。全員が勝利を意識して牽制しあう中、集団内で息を潜めるようにしていた新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)がアタックし、単独で最終周回に入っていく。
ユキヤコールが響き渡る中進む新城を留目が追走。登りの中腹付近で追いついた留目は新城と一緒に行こうとしたが、「脚がつりかけて限界だった」と新城が振り返ったように、留目のペースについて行けない。


留目は追走を寄せ付けず、後続との差を広げて独走。30秒前後の差を維持してフィニッシュまで逃げ切った。2位争いの集団は、4月の負傷から復帰した金子宗平(群馬マンモスレーシングチーム)を先頭にフィニッシュ。3位に岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)、4位に孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が続いた。序盤からレースを支配したキナンレーシングチームだったが、橋川丈の10位が最高位に終わった。



「ずっとずっと欲しかった全日本チャンピオンジャージなので、男子エリートで優勝することが出来て本当に嬉しい。チームは今年50周年で、絶対にチャンピオンジャージを持って帰らないといけなかったので、本当に嬉しく思います」と、表彰式で語った留目。2024年、2025年とワールドチームのEFエデュケーションに所属していたが、今年から愛三工業レーシングチームに移籍。加入初年度にして2021年以来5年ぶりのビッグタイトルを愛三工業レーシングチームにもたらした。

全日本選手権ロードレース2026 男子エリート 結果(180km)
| 1位 | 留目 夕陽(愛三工業レーシングチーム) | 4時間33分55秒 |
| 2位 | 金子 宗平(群馬マンモスレーシング) | +32秒 |
| 3位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | +34秒 |
| 4位 | 孫崎 大樹(ヴィクトワール広) | |
| 5位 | 谷 順成(Astemo宇都宮ブリッツェン) | |
| 6位 | 山本 哲央(TEAM UKYO) | |
| 7位 | 阿曽 圭佑(Sparkle Oita Racing Team) | |
| 8位 | 織田 聖(愛三工業レーシングチーム) | |
| 9位 | 佐藤 光(Team Cyclers SNEL) | |
| 10位 | 橋川 丈(KINAN Racing Team) |
text&photo:Satoru Kato
photo:Makoto AYANO, Yuichiro HOSODA
photo:Makoto AYANO, Yuichiro HOSODA
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