5日間開催されたツール・ド・ハンガリーでティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が区間3勝をマーク。単独逃げ切って首位浮上し、最終日の落車を乗り越えた22歳ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)が総合優勝を達成した。

同国最大のステージレース、ツール・ド・ハンガリーが開幕 photo:Tour de Hongrie
ジロ・デ・イタリアの第1週と時を同じくして、中央ヨーロッパのハンガリーでは同国最大のステージレース、第47回ツール・ド・ハンガリー(UCI2.Pro)が開催。1925年にスタートした歴史深いステージレースだが、1990〜2000年代にかけて30年もの休止期間を挟んだだめ開催されるのは今年で44回目。今年からレースカテゴリーがUCIプロシリーズ(上から2番目)に昇格させた大会は、首都ブタペストとその西部を巡る5日間で争われた。
大きな山岳区間がない同国を巡るツアーだけに平坦や丘陵ステージが中心とあって、ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を筆頭にしたスプリンター勢が集結。雨が降り続けた2026年大会は5日間中3ステージが集団スプリントで決着する結果となった。

第1ステージ:ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が開幕スプリントを制す photo:Tour de Hongrie

第3ステージを制したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:Tour de Hongrie 
最終ステージもティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が制し、区間3勝目を達成 photo:Tour de Hongrie
そんなスプリントステージで猛威を振るったのが参加選手中随一の実績とリードアウトトレインを誇るメルリール。初日にはUAEチームエミレーツXRGのリードアウトトレインから抜け出して優勝とリーダージャージをかっさらい、雨の3日目にはロングスプリントで先行するフェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA)を差し切って勝利。さらに上り勾配の最終ステージでも最終盤に仕掛けたチームメイトのアルベルト・ダイネーゼ(イタリア)をガビリアに追わせ、その背後から残り50mで先頭へ。軽々と大会3勝目をマークした。
「今日だけでなく、今週ずっと努力してくれたチームメイトにリスペクト。彼らの働きは素晴らしかったよ。スプリントだけでなく、チームとしてさまざまなチャンスを狙って走れたので士気も高かった」と、キャリア通算勝利数を71にまで伸ばしたメルリールは言う。今後はベルギーレースを転戦しながらツール・ド・フランスに向けて調子を整えていくという。

第2ステージ:登坂アタックしたブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)が先着 photo:Tour de Hongrie
スプリントで決着しなかったのは第2、第4ステージ。第2ステージは逃げ吸収後に激しいアタック合戦にもつれ込み、フィニッシュまで続く緩斜面で強烈なアタックを放ったブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)が後続勢を振り切って勝利。しかし1日挟んだ雨の第4ステージでは予想を覆す逃げ切りによって総合逆転が発生する。
序盤から3名の逃げグループに加わり、最後は単独で追撃を抑え切ったのは「今日は何がなんでも逃げグループに入ってステージ優勝を獲りたかった」と言う22歳の新星ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)。最後はコスヌフロワに41秒差をつけてフィニッシュ。「今日は最高の1日だったし、ステージ優勝もできたから、本当に嬉しい。この天気(雨)は僕に合っている。僕はスカンジナビア出身だから調子は良かったんだ」と話しつつ総合首位浮上を叶えた。

第4ステージ:ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)が逃げグループに乗る photo:Tour de Hongrie

第4ステージ:ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)が逃げ切り達成 photo:Tour de Hongrie
セーデルクヴィストは雨+強風の最終第5ステージでは、横風区間で形成された7名の精鋭グループ内で煽りを受けて落車したものの、破れたジャージのままレース復帰に成功。最後は集団フィニッシュしてキャリア初のステージレース総合優勝に輝いた。
優勝したセーデルクヴィストは、今年リドル・トレックの育成チームからワールドチームに昇格した22歳。191cmの身長を活かしたTTスペシャリストで、昨年はU23の個人TT世界チャンピオンに輝いたほか、今年はツール・ド・ロマンディのプロローグで2位に食い込むなど才能の片鱗を見せつけていた。
「ラストは本当に緊迫した状況でした。(総合成績で僅差の)ルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)は当然のごとくプレッシャーをかけ、その後、風が非常に強くなってからは戦いが激化した。その中で落車してしまったけど、最終的には今日はチーム一丸となって勝つことができた。今日はチームなしでは何もできなかったよ。チームを誇りに思う気持ちでいっぱいだ。ただただ喜びを噛み締めたい」と、将来を期待されるセーデルクヴィストはレースを振り返っている。

キャリア初のプロレース総合優勝を挙げたヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) photo:Tour de Hongrie

ジロ・デ・イタリアの第1週と時を同じくして、中央ヨーロッパのハンガリーでは同国最大のステージレース、第47回ツール・ド・ハンガリー(UCI2.Pro)が開催。1925年にスタートした歴史深いステージレースだが、1990〜2000年代にかけて30年もの休止期間を挟んだだめ開催されるのは今年で44回目。今年からレースカテゴリーがUCIプロシリーズ(上から2番目)に昇格させた大会は、首都ブタペストとその西部を巡る5日間で争われた。
大きな山岳区間がない同国を巡るツアーだけに平坦や丘陵ステージが中心とあって、ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を筆頭にしたスプリンター勢が集結。雨が降り続けた2026年大会は5日間中3ステージが集団スプリントで決着する結果となった。



そんなスプリントステージで猛威を振るったのが参加選手中随一の実績とリードアウトトレインを誇るメルリール。初日にはUAEチームエミレーツXRGのリードアウトトレインから抜け出して優勝とリーダージャージをかっさらい、雨の3日目にはロングスプリントで先行するフェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA)を差し切って勝利。さらに上り勾配の最終ステージでも最終盤に仕掛けたチームメイトのアルベルト・ダイネーゼ(イタリア)をガビリアに追わせ、その背後から残り50mで先頭へ。軽々と大会3勝目をマークした。
「今日だけでなく、今週ずっと努力してくれたチームメイトにリスペクト。彼らの働きは素晴らしかったよ。スプリントだけでなく、チームとしてさまざまなチャンスを狙って走れたので士気も高かった」と、キャリア通算勝利数を71にまで伸ばしたメルリールは言う。今後はベルギーレースを転戦しながらツール・ド・フランスに向けて調子を整えていくという。

スプリントで決着しなかったのは第2、第4ステージ。第2ステージは逃げ吸収後に激しいアタック合戦にもつれ込み、フィニッシュまで続く緩斜面で強烈なアタックを放ったブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)が後続勢を振り切って勝利。しかし1日挟んだ雨の第4ステージでは予想を覆す逃げ切りによって総合逆転が発生する。
序盤から3名の逃げグループに加わり、最後は単独で追撃を抑え切ったのは「今日は何がなんでも逃げグループに入ってステージ優勝を獲りたかった」と言う22歳の新星ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)。最後はコスヌフロワに41秒差をつけてフィニッシュ。「今日は最高の1日だったし、ステージ優勝もできたから、本当に嬉しい。この天気(雨)は僕に合っている。僕はスカンジナビア出身だから調子は良かったんだ」と話しつつ総合首位浮上を叶えた。


セーデルクヴィストは雨+強風の最終第5ステージでは、横風区間で形成された7名の精鋭グループ内で煽りを受けて落車したものの、破れたジャージのままレース復帰に成功。最後は集団フィニッシュしてキャリア初のステージレース総合優勝に輝いた。
優勝したセーデルクヴィストは、今年リドル・トレックの育成チームからワールドチームに昇格した22歳。191cmの身長を活かしたTTスペシャリストで、昨年はU23の個人TT世界チャンピオンに輝いたほか、今年はツール・ド・ロマンディのプロローグで2位に食い込むなど才能の片鱗を見せつけていた。
「ラストは本当に緊迫した状況でした。(総合成績で僅差の)ルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)は当然のごとくプレッシャーをかけ、その後、風が非常に強くなってからは戦いが激化した。その中で落車してしまったけど、最終的には今日はチーム一丸となって勝つことができた。今日はチームなしでは何もできなかったよ。チームを誇りに思う気持ちでいっぱいだ。ただただ喜びを噛み締めたい」と、将来を期待されるセーデルクヴィストはレースを振り返っている。

ツール・ド・ハンガリー2026第1ステージ結果
| 1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 2:52:56 |
| 2位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG) | |
| 3位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
| 4位 | シモーネ・ブダ(イタリア、ソルメ・オルモ・アルヴェディ) | |
| 5位 | マックス・カンター(ドイツ、XDSアスタナ) |
ツール・ド・ハンガリー2026第2ステージ結果
| 1位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG) | 4:20:51 |
| 2位 | アレクシ・ルナール(フランス、コフィディス) | +0:02 |
| 3位 | マックス・カンター(ドイツ、XDSアスタナ) | |
| 4位 | エリアス・マリス(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | |
| 5位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA) |
ツール・ド・ハンガリー2026第3ステージ結果
| 1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 3:16:03 |
| 2位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA) | |
| 3位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG) | |
| 4位 | マックス・カンター(ドイツ、XDSアスタナ) | |
| 5位 | ロレンツォ・デロンギ(イタリア、カンパナインバラージ・モルビアート・トレンティーノ) |
ツール・ド・ハンガリー2026第4ステージ結果
| 1位 | ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) | 2:58:08 |
| 2位 | アドリアン・ベニト(スペイン、ポルティ・ヴィジットマルタ) | +0:32 |
| 3位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:41 |
| 4位 | ジュニオール・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
| 5位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG) |
ツール・ド・ハンガリー2026第5ステージ結果
| 1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 3:29:36 |
| 2位 | アレクシ・ルナール(フランス、コフィディス) | |
| 3位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA) | |
| 4位 | アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
| 5位 | マックス・カンター(ドイツ、XDSアスタナ) |
個人総合成績
| 1位 | ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) | 16:57:21 |
| 2位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG) | +0:40 |
| 3位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:49 |
| 4位 | ジュニオール・ルセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:56 |
| 5位 | アレッサンドロ・ファンチェル(イタリア、MBHバンク・CSBテレコムフォート) | +1:14 |