春のクラシックを勝利で締めくくったポガチャルは「彼があまりに強かったので、スプリントに備えていた」と、19歳セクサスとの戦いを振り返った。「あと少しだった」と悔しさを滲ませるセクサスや3位のエヴェネプールなど、選手たちのコメントでリエージュ~バストーニュ~リエージュを振り返る。



優勝 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

ラ・ロッシュ・オ・フォーコンでセクサスを引き離したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

今日は本当にいろいろなことが起きた。序盤は集団後方にいた。スタート直後はいつも厳しいので、ただ前の選手についていくだけだった。下を見ながら走っていても、かなりのスピードで進んでいることが分かった。そして顔を上げると集団が分裂していた。だが20分ほど経ち、彼らを先行させていてもそれほど悪い状況ではないと分かった。

こうした大人数による逃げは、協調がとれないことが多い。とはいえ、もちろん少し警戒する必要はあった。レムコ(エヴェネプール)は遠い距離からでも仕掛けることができるので、僕らは差のコントロールを続けた。ヴェガールスターケ(ラエンゲン)とルネ(ヘレホーツ)が素晴らしい仕事をしてくれたし、その後はデカトロンも協力に加わってくれた。その他のチームメイトも素晴らしい働きをしてくれた。全体としてはコントロールできていたが、レムコだけは絶対に逃がしてはいけなかった。

リエージュは今年のなかでも最大級のレースのひとつ。ここで再び勝てたことの価値は大きい。僕はまだそれほど多くのレースに出ているわけではないので、勝つチャンスも多くない。だから今日のような日には大きなプレッシャーがかかるし、こういうレースではなおさらだ。だからこそ、成功できたことが本当に嬉しい。チームをこれ以上ないほど誇りに思う。

人差し指を突き上げ、独走勝利を決めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

ラ・ルドゥットでは本当に限界まで追い込んでいたし、ポール・セクサスが少し苦しんでいるのが見えた。ただ頂上では彼が僕の横まで戻ってきた。本当に驚かされたし、その後も彼は最後までかなり強く牽いていた。僕たちは大きなリードを築くことができた。彼があまりに強かったので、僕の頭のなかではすでに一騎打ちのスプリントに備え始めていた。

ラ・ロッシュ・オ・フォーコンで再び仕掛け、自分のペースで踏み込んだ。僕はあの登りをとてもよく知っているし、自分の適性にも合っている。そして幸運にも彼を引き離すことができた。ただ、彼とスプリントで真っ向勝負する覚悟もできていた。

2位 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)のアタックに唯一追従したポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:A.S.O.

僕にとって初めてのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュだった。勝利を争うべく、自分のすべてを出し切りたかったし、タデイ(ポガチャル)の方が強かったとはいえ、あと少しだった。

レースのペースが非常に速かったことは、僕らにとってプラスに働いた。登りではより大きな力を使う必要があったものの、そのぶん位置取り争いが少なくなり、より落ち着いて走ることができた。チームメイトたちは一日を通して素晴らしい働きをしてくれ、ラ・ルドゥットの麓で世界王者の後ろにつけるようアシストしてくれた。それがあったからこそ、僕は食らいつくことができた。本当にきつかったけれどね。

初出場で堂々の2位だったポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos

彼がラ・ロッシュ・オ・フォーコンで再びアタックすることは分かっていた。だが彼と一緒に頂上を越えることはできなかったので、2位を守ることに集中した。この結果を本当に嬉しく思うし、チーム全員の働きが報われた結果だ。

3位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

追走を強いられたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

不思議な一日だった。気づけば逃げに入っていたんだ。偶然の形だった。集団の前方にいただけで、そこで集団が分裂した。そして少し不思議な展開になった。

最終的に3位というのは、かなり良い結果だと思う。逃げに入っていたことで少し回復する必要があったけれど、その後は表彰台を狙って全力を尽くした。再び表彰台に上がれて嬉しいよ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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