コート・ド・ラ・ルドゥットでライバルたちを引き離したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が34km独走。ヨーロッパ王者が大会史上初となる3度目の優勝を決めた。

2021年、23年の優勝者であるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:A.S.O.

プック・ピーテルセ photo:A.S.O. 
ポーリーヌ・フェランプレヴォ photo:A.S.O.
初開催の2017年から今年で節目の10回目を迎えたリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファム。男子と同じく、女子の春のクラシックシーズンも過酷なアップダウンが続くワンデーレースで締めくくられる。距離はバストーニュからリエージュまでを繋ぐ156kmで、越えるのは10箇所の登り。今年も最後から3つ目の登り、コート・ド・ラ・ルドゥット(距離1.6km/平均9.4%)が勝負所と見られた。
序盤からアタックと吸収が続き、残り116km地点でようやくフェムケ・ヘリッツェ(オランダ、SDワークス・プロタイム)の逃げが容認される。SDワークスの主力ルーラーであるヘリッツェは最大2分以上のリードを築いたものの、残り77km地点で吸収。その後、入れ替わるようにエリーズ・シャベイ(スイス、FDJユナイテッド・スエズ)を含む7名の逃げ集団が形成された。

エリーズ・シャベイ(スイス、FDJユナイテッド・スエズ)らが飛び出し、7名の逃げ集団を形成した photo:CorVos

逃げを引き戻したプロトンは、FDJユナイテッド・スエズが先導した photo:A.S.O.
チームメイトであるジュリエット・ベルテ(フランス)と共に逃げに乗ったシャベイ。しかし今年のストラーデビアンケでキャリアハイとなる勝利を挙げたシャベイら逃げの動きを警戒し、ロッテ・コペッキー(ベルギー)とアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)のダブルエース体制で臨むSDワークス・プロタイムが中心となり追走。すぐに引き戻し、その後はコート・ド・ラ・ルドゥットに向けFDJユナイテッド・スエズがペースを作った。
そして集団はひと塊のまま、最大勾配15%のコート・ド・ラ・ルドゥット(距離1.6km/平均9.4%)に突入する。エヴィータ・ムジック(FDJユナイテッド・スエズ)からベルテへのフランス人アシストリレーによって集団は縦長となり、シャベイのリードアウトから頂上手前600mでデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が先頭に立つ。その背後にはカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)、そしてプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)ら有力勢がついた。

コート・ド・ラ・ルドゥットで仕掛けたデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:A.S.O.

ピーテルセと共に追走するカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) photo:CorVos

淡々と踏み続け、後続との差を広げるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos
ダンシングで勢いをつけたフォレリングは一度腰を下ろし、そして頂上まで400mの地点でシッティングのまま加速。そのスピードには誰もついていけず、全身白のジャージとビブショーツに身を包んだヨーロッパ王者が残り34km地点で単独先頭に立った。
残り14.7km地点から始まる、最後の登りであるラ・ロッシュ・オ・フォーコン(距離1.3km/平均11%)に入った地点で、フォレリングと後続の差は54秒。後続ではニエウィアドマとピーテルセ、そして20歳のイザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック)が第1追走集団を作り、1分34秒後方ではポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)らが協力しながら追いかける。しかし得意のタイムトライアルモードで順調に飛ばすフォレリングとの差は縮まるどころか、その後も徐々に広がっていった。
そして何度も後ろを振り返り、追走のいないことを確認したフォレリングが最終ストレートに到着。笑顔でフィニッシュラインを通過し、2021年と23年に続く、大会史上初となる3度目の優勝を果たした。

34kmの独走で勝利したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

ニエウィアドマから祝福を受けるデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:A.S.O.
第1追走集団には2017年の初代王者かつ、大会史上唯一の連覇を達成したファンデルブレッヘンが合流。入れ替わるようにホルムグレンが遅れ、2位を争う三つ巴スプリントをピーテルセが先着。2年連続の2位をつかみ、3位にはニエウィアドマが入り、2017年以来の表彰台に立った。
「素晴らしいレースで再び勝ちたいと思っていたので本当に嬉しい。ラ・ルドゥットで仕掛けることは決めており、後悔したくなかったので全力で踏み込んだ。そこからフィニッシュまでの道のりは長かったが、こうやって勝つことができた」と、フォレリングはインタビューの途中で言葉を詰まらせながらも喜んだ。

3度目の優勝を飾ったデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:A.S.O.
これにて春のクラシックシーズンは締めくくられ、女子ワールドツアーは5月から始まるブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ、イツリア・ウィメン、ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスというスペインのステージレース3連戦に移行する。



初開催の2017年から今年で節目の10回目を迎えたリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファム。男子と同じく、女子の春のクラシックシーズンも過酷なアップダウンが続くワンデーレースで締めくくられる。距離はバストーニュからリエージュまでを繋ぐ156kmで、越えるのは10箇所の登り。今年も最後から3つ目の登り、コート・ド・ラ・ルドゥット(距離1.6km/平均9.4%)が勝負所と見られた。
序盤からアタックと吸収が続き、残り116km地点でようやくフェムケ・ヘリッツェ(オランダ、SDワークス・プロタイム)の逃げが容認される。SDワークスの主力ルーラーであるヘリッツェは最大2分以上のリードを築いたものの、残り77km地点で吸収。その後、入れ替わるようにエリーズ・シャベイ(スイス、FDJユナイテッド・スエズ)を含む7名の逃げ集団が形成された。


チームメイトであるジュリエット・ベルテ(フランス)と共に逃げに乗ったシャベイ。しかし今年のストラーデビアンケでキャリアハイとなる勝利を挙げたシャベイら逃げの動きを警戒し、ロッテ・コペッキー(ベルギー)とアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)のダブルエース体制で臨むSDワークス・プロタイムが中心となり追走。すぐに引き戻し、その後はコート・ド・ラ・ルドゥットに向けFDJユナイテッド・スエズがペースを作った。
そして集団はひと塊のまま、最大勾配15%のコート・ド・ラ・ルドゥット(距離1.6km/平均9.4%)に突入する。エヴィータ・ムジック(FDJユナイテッド・スエズ)からベルテへのフランス人アシストリレーによって集団は縦長となり、シャベイのリードアウトから頂上手前600mでデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が先頭に立つ。その背後にはカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)、そしてプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)ら有力勢がついた。



ダンシングで勢いをつけたフォレリングは一度腰を下ろし、そして頂上まで400mの地点でシッティングのまま加速。そのスピードには誰もついていけず、全身白のジャージとビブショーツに身を包んだヨーロッパ王者が残り34km地点で単独先頭に立った。
残り14.7km地点から始まる、最後の登りであるラ・ロッシュ・オ・フォーコン(距離1.3km/平均11%)に入った地点で、フォレリングと後続の差は54秒。後続ではニエウィアドマとピーテルセ、そして20歳のイザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック)が第1追走集団を作り、1分34秒後方ではポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)らが協力しながら追いかける。しかし得意のタイムトライアルモードで順調に飛ばすフォレリングとの差は縮まるどころか、その後も徐々に広がっていった。
そして何度も後ろを振り返り、追走のいないことを確認したフォレリングが最終ストレートに到着。笑顔でフィニッシュラインを通過し、2021年と23年に続く、大会史上初となる3度目の優勝を果たした。


第1追走集団には2017年の初代王者かつ、大会史上唯一の連覇を達成したファンデルブレッヘンが合流。入れ替わるようにホルムグレンが遅れ、2位を争う三つ巴スプリントをピーテルセが先着。2年連続の2位をつかみ、3位にはニエウィアドマが入り、2017年以来の表彰台に立った。
「素晴らしいレースで再び勝ちたいと思っていたので本当に嬉しい。ラ・ルドゥットで仕掛けることは決めており、後悔したくなかったので全力で踏み込んだ。そこからフィニッシュまでの道のりは長かったが、こうやって勝つことができた」と、フォレリングはインタビューの途中で言葉を詰まらせながらも喜んだ。

これにて春のクラシックシーズンは締めくくられ、女子ワールドツアーは5月から始まるブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ、イツリア・ウィメン、ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスというスペインのステージレース3連戦に移行する。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファム2026結果
| 1位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | 4:10:22 |
| 2位 | プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | +1:29 |
| 3位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
| 4位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
| 5位 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) | +1:48 |
| 6位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | |
| 7位 | エリーズ・シャベイ(スイス、FDJユナイテッド・スエズ) | +1:56 |
| 8位 | マグドレーヌ・ヴァリエール(カナダ、EFエデュケーション・オートリー) | |
| 9位 | ジュリエット・ベルテ(フランス、FDJユナイテッド・スエズ) | |
| 10位 | アクセル・デュボー=プレヴォ(フランス、EFエデュケーション・オートリー) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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