パリ〜ルーベを完走した直後、ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が今季限りの現役引退を発表した。ジェイコが創設された2012年から一貫してチームに所属し、2025年には自身2度目のオーストラリア王者に輝いた。



集団牽引する姿が印象強いルーク・ダーブリッジ(オーストラリアー) (c)CorVos

ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)による劇的なスプリント勝利から15分20秒後、104位でレースを終えたダーブリッジ。所属するジェイコ・アルウラーのカメラに向け、「正直、とても苦しかった。だが走り終えることができて嬉しいし、これが最後のルーベになる。このレースを走ることができて光栄だった。ヴェロドロームまでたどり着くことができてよかった。感動しているよ」とコメント。この時点で、今季限りでの引退をにおわせた。

直後にダーブリッジは「僕にとって11回目かつ最後のパリ〜ルーベとなった。これを機に、今年がプロ選手として走る最後の年だと発表したい。これまでの道のりは本当に濃密で、皆に心から感謝している」と、自身のSNSに投稿。さらに「最後にもう一度ゼッケンをつけるのは、1月に地元パースで行われるオーストラリア選手権になる」と続けた。

これまでグランツールに16回出場したルーク・ダーブリッジ(オーストラリア) photo:Makoto.AYANO

ダーブリッジはオーストラリアのパース出身の35歳。別府史之も所属した、創設1年目のオリカ・グリーンエッジ(現ジェイコ・アルウラー)でプロデビュー。以後、一度も移籍することなく同チームで走り続けてきた。

クラシックレーサーやルーラーとして活躍し、タイムトライアルの国内選手権では過去4度優勝。2014年にはロードでオセアニア大陸王者に輝くなど、プロ通算15勝をマークした。そして記憶に新しいのが、2025年のロード国内選手権だ。逃げに乗り、残り82km地点で単独先頭に立ったダーブリッジが後続との差を広げ、2013年以来、2度目となるオーストラリア王者ジャージを獲得した。

チームキャプテンとしても中心的な役割を担い、グランツールの出場回数は16度。ツール・ド・フランスには2020年を除き、2014年から11年にわたって出場した。今シーズンのレーススケジュールは明らかになっていないものの、本人のコメント通りであれば、来年1月に行われるオーストラリア選手権が現役最後のレースとなる。


text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos