8つの山岳が詰め込まれたイツリア・バスクカントリー第5ステージ。ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が1級山岳で共に抜け出したリポヴィッツを一騎打ちのスプリントで退け、今大会3勝目をマーク。総合優勝を大きく引き寄せた。

エイバルを舞台にするイツリア・バスクカントリー5日目 photo:Itzulia Basque Country

イツリア・バスクカントリー第5ステージ image:Itzulia Basque Country 全6日間で争われるイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)も残すところあと2日。第5ステージはサッカーチームのSDエイバルでも知られるエイバルを巡る176.2km。8つのカテゴリー山岳には2つの1級山岳が含まれ、獲得標高差は4,000mに迫る今大会のクイーン(最難関)ステージだ。
逃げ切りの可能性も高いステージだけに、激しいアタック合戦の末、形成されたのは30名による逃げグループ。しかしこの大所帯では逃げ切りは難しいと判断したベテラン、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が飛び出し、そこに遅れてバティスト・ヴェストロフール(フランス、ロット・アンテルマルシェ)が合流。これにより2名の先頭を30名の追走集団が追い、その後ろにメイン集団が控えるという構図となった。
しかし残り72.3km地点から登る1級山岳クラベリン(距離5km/平均9.6%)で状況は一変する。プロトンが逃げの大半を捉え、先頭はクライスヴァイクを振り切ったヴェストロフールが単独先頭に立つ。そして絞られた集団から、黄色のリーダージャージをまとうポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が仕掛けた。

クライスヴァイクとヴェストロフールが先行した photo:Itzulia Basque Country 
1級山岳クラベリンで先頭に立ったケヴィン・ヴォークラン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) photo:Itzulia Basque Country
セクサスの加速にはフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)などが反応し、その前にスピードアップしていたケヴィン・ヴォークラン(フランス、イネオス・グレナディアーズ)が先頭のヴェストロフールを捉える。そして入れ替わるようにヴォークランが先頭に立ち、セクサスらに14秒差をつけて頂上を通過した。
下りで粘ったヴォークランはデカトロンCMA CGMが先導する精鋭集団に吸収され、直後にリポヴィッツがアタックする場面もあった。1度目の仕掛けに失敗したマルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)だったが、2度目のアタックを成功させ、それにベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が続き、新たな先頭集団が形成された。

1級山岳イズアで勝負はポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)とフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に絞られる photo:CorVos
そのままレースは最後から2つ目の1級山岳、イズア(距離4.1km/平均9.2%)に突入。ここで再びセクサスが加速し、先頭の2名を吸収して先頭に立つ。するとリポヴィッツが前に出て、反撃に出る。その結果、総合2位につけるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)らが遅れ、勝負は残り29km地点でセクサスとリポヴィッツの2名に絞られたかに見えた。
そこに総合争いからは遅れているハビエル・ロモ(スペイン、モビスター)が頂上手前で先頭2名に合流したが、ロモはリポヴィッツと接触して落車。再び先頭は2名となり、そのまま最終3級山岳も越え、勝負は総合を争う2名によるスプリント勝負へと持ち込まれた。
リポヴィッツ先頭で最終ストレートに突入し、フィニッシュ手前でセクサスが抜き、区間3勝目を手に入れた。

スプリントを制し、今大会区間3勝目を飾ったポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos
積極的なレース運びで勝利し、最終日を前に総合優勝を大きく引き寄せたセクサス。「リポヴィッツは(遅れた)ログリッチが戻ってこれないと分かった時点で先頭交代してくれた。そのおかげでスプリントに向けてほんの少しだけ余力を残しながら走ることができた。最後の一騎打ちで彼は本当に強かったが、最後のアタックにも僕はしっかりと食らいつくことができた。今日の勝利はチームメイトのおかげだ」と、レースを振り返った。
ボーナスタイムも加算したセクサスは、総合リードも2分19秒から2分30秒まで拡大。総合2位にはログリッチを抜いてリポヴィッツが上がっている。
翌日の最終日は135.2kmのショートステージだが、6つのカテゴリー山岳が詰め込まれているため、総合争いはまだ終わったわけではない。


逃げ切りの可能性も高いステージだけに、激しいアタック合戦の末、形成されたのは30名による逃げグループ。しかしこの大所帯では逃げ切りは難しいと判断したベテラン、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が飛び出し、そこに遅れてバティスト・ヴェストロフール(フランス、ロット・アンテルマルシェ)が合流。これにより2名の先頭を30名の追走集団が追い、その後ろにメイン集団が控えるという構図となった。
しかし残り72.3km地点から登る1級山岳クラベリン(距離5km/平均9.6%)で状況は一変する。プロトンが逃げの大半を捉え、先頭はクライスヴァイクを振り切ったヴェストロフールが単独先頭に立つ。そして絞られた集団から、黄色のリーダージャージをまとうポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が仕掛けた。


セクサスの加速にはフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)などが反応し、その前にスピードアップしていたケヴィン・ヴォークラン(フランス、イネオス・グレナディアーズ)が先頭のヴェストロフールを捉える。そして入れ替わるようにヴォークランが先頭に立ち、セクサスらに14秒差をつけて頂上を通過した。
下りで粘ったヴォークランはデカトロンCMA CGMが先導する精鋭集団に吸収され、直後にリポヴィッツがアタックする場面もあった。1度目の仕掛けに失敗したマルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)だったが、2度目のアタックを成功させ、それにベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が続き、新たな先頭集団が形成された。

そのままレースは最後から2つ目の1級山岳、イズア(距離4.1km/平均9.2%)に突入。ここで再びセクサスが加速し、先頭の2名を吸収して先頭に立つ。するとリポヴィッツが前に出て、反撃に出る。その結果、総合2位につけるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)らが遅れ、勝負は残り29km地点でセクサスとリポヴィッツの2名に絞られたかに見えた。
そこに総合争いからは遅れているハビエル・ロモ(スペイン、モビスター)が頂上手前で先頭2名に合流したが、ロモはリポヴィッツと接触して落車。再び先頭は2名となり、そのまま最終3級山岳も越え、勝負は総合を争う2名によるスプリント勝負へと持ち込まれた。
リポヴィッツ先頭で最終ストレートに突入し、フィニッシュ手前でセクサスが抜き、区間3勝目を手に入れた。

積極的なレース運びで勝利し、最終日を前に総合優勝を大きく引き寄せたセクサス。「リポヴィッツは(遅れた)ログリッチが戻ってこれないと分かった時点で先頭交代してくれた。そのおかげでスプリントに向けてほんの少しだけ余力を残しながら走ることができた。最後の一騎打ちで彼は本当に強かったが、最後のアタックにも僕はしっかりと食らいつくことができた。今日の勝利はチームメイトのおかげだ」と、レースを振り返った。
ボーナスタイムも加算したセクサスは、総合リードも2分19秒から2分30秒まで拡大。総合2位にはログリッチを抜いてリポヴィッツが上がっている。
翌日の最終日は135.2kmのショートステージだが、6つのカテゴリー山岳が詰め込まれているため、総合争いはまだ終わったわけではない。
イツリア・バスクカントリー2026第5ステージ結果
| 1位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) | 4:30:02 |
| 2位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 3位 | ハビエル・ロモ(スペイン、モビスター) | +1:03 |
| 4位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:11 |
| 5位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | |
| 6位 | アロルド・テハダ(コロンビア、XDSアスタナ) | |
| 7位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
| 8位 | クレマン・シャンプッサン(フランス、XDSアスタナ) | |
| 9位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
| 10位 | アレックス・ボーダン(フランス、EFエデュケーション・イージーポスト) |
個人総合成績
| 1位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) | 16:33:45 |
| 2位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +2:30 |
| 3位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +3:40 |
| 4位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +3:50 |
| 5位 | アレックス・ボーダン(フランス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +4:12 |
| 6位 | アロルド・テハダ(コロンビア、XDSアスタナ) | +4:29 |
| 7位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、モビスター) | +4:42 |
| 8位 | クレマン・シャンプッサン(フランス、XDSアスタナ) | +4:43 |
| 9位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +5:03 |
| 10位 | ハビエル・ロモ(スペイン、モビスター) | +5:05 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) |
| 山岳賞 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) |
| ヤングライダー賞 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) |
| チーム総合成績 | XDSアスタナ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos