オルベアのMTB XCマシン「Oiz」が、3年の開発期間を経てフルモデルチェンジ。チューブそのものから接合部に至るまでを再設計し、車体全体の剛性配分を最適化することで軽さと剛性を高次元で両立した。ジオメトリーも刷新され、登りから下りまでコース全体で速さを引き出す、新世代のXCレーサーだ。

3年の開発期間を経てモデルチェンジを果たした、オルベアのOiz (c)オルベア
スペイン・バスク地方を拠点とするオルベア。ライダー自身が車体カラーやパーツ構成、サイズを細かく指定できるカスタムオーダープログラム「MyO(マイオー)」の展開でも知られる老舗ブランドだ。お仕着せのコンプリートバイクを買ってからカスタムするのではなく、フィットから仕上げまでとことん自分仕様に追い込んだ一台を最初から手にできるシステムは、レースに本気で向き合う層にとって無視できない魅力だ。そのオルベアがXCバイクの旗艦モデルとして磨き続けてきたのがOizだ。
Oizは2005年よりオルベアのクロスカントリーレースバイクとして最前線で戦ってきたマシン。フレックスステーやSquidlockシステム、特許取得済みのI-Lineテクノロジーなど、オルベア独自のテクノロジーを搭載し、パフォーマンスを求めるライダーから評価されてきた。

フレーム各部の設計も煮詰めている (c)オルベア 
サスペンションは120mmトラベルが前提とされている (c)オルベア
そんなOizがフルモデルチェンジを果たした。「最も走破性の高いXCバイクを作る」という目標を掲げ、3年の開発期間を経て実現した最新作となっている。新型の開発で焦点が当てられたのは剛性の調整。激しい登りでアドバンテージとなる軽さと剛性を最高レベルで両立すべく、開発陣はチューブの一本一本から接合部の形状まで見直し、車体全体の剛性配分を最適化した。
フレーム全体としては各チューブの形状を急激に変化させず、滑らかにデザイン。これによってエポキシ樹脂の使用量を減らすことに成功し、重量剛性比の向上を実現させている。各部の中でも洗練されたのがボトムブラケット周辺だ。接着プロセスとカーボンレイアップの進化によって強度や剛性を損なうことなく軽量化を果たしている。他にもトップチューブやリア三角なども剛性を意識した設計が行われている。

リアショックはトップチューブのハウジングに収められる (c)オルベア

軽量性と剛性をバランスさせるボトムブラケット周辺 (c)オルベア
また、ロッカーアームも新型Oizの進化の一つだ。リンク自体のサイズは小型化しながらも、鍛造アルミ素材を肉抜き加工して設計を煮詰めることで、前世代よりも30%の軽量化を果たしながら剛性が大幅に向上した。シートステーのブリッジと合わせ、横方向への捻じれを最低限に抑えることで、リアショックの動きを妨げない設計となっている。
これらの設計によってフレーム(Mサイズ、ショック込み)で1,700gを達成。この重量でありながら、テストを行ったプロトタイプの中では最軽量モデルではなく、Orbea FOX Factory Teamの選手たちによるブラインドテストで軽さと剛性のバランスに優れた一本が選ばれたもの。最軽量のプロトタイプは、この選れたモデルより50gほど軽かったという。

ダブルボトル仕様とすることでマラソンでも活躍する (c)オルベア
ジオメトリーもブラッシュアップされている。チェーンステーは432mmから430mmへ2mm詰め、シートチューブ角は従来より立てられた。ヘッドアングルは67°から66.8°へと0.2°寝かせる。これによって登りでの反応性と下りでのコントロール性を高め、レースコース全体でタイムアップを狙っている。
新型Oizでは前後120mmストロークのサスペンションに合わせて最適化が行われており、130mmフォークにも対応する。サスペンション特性はストローク初期のサポート性を優先しており、必要以上に沈み込まない足回りに仕上げることで、ペダリング効率を高めている。また、リアショックには小容量モデルをアセンブルしており、ストローク終盤に適度な踏ん張り感を持たせ、ボトムアウトを防いでいる。

ミニ工具はトップチューブに内蔵できる (c)オルベア

ベアリングは強化品でガタを抑えている (c)オルベア
歴代OIZに受け継がれてきた独自機構も、この世代でさらに煮詰められた。特許技術のI-Lineは、リアショックへ向かう配線をトップチューブの内側に通す構造だ。ケーブルを無理に曲げずに済むため配線の寿命が延び、ショックの動きに生じる抵抗も減って、作動が滑らかになる。

より軽量で、より反応に優れるXCレーサーとなったOiz (c)オルベア
新型Oizには自社ブランドOCのステム一体型のハンドルバーなどがアセンブルされる。ドロッパーシートポストはトラベル量違いを選択可能。マルチツールはフレーム内部に収まり、ボトルケージは全サイズで2本ぶんを確保する。ベアリングは強化品でガタを抑え、長く使っても精度が落ちにくい製品を採用するなど、細部にわたって妥協のないアセンブルだ。
さらに転倒時にハンドルの切れ角を制限してフレームや塗装の損傷を抑えるSpinblock(スピンブロック)、ローター径の違いを許容しながら制動力を素直に伝えるリアのポストマウントブレーキ、異音が出にくく整備もしやすいスレッド式BBなど実用的な設計が行われている。

ダウンヒルでの安定性も強化されている (c)オルベア
新型Oizは、完成車8モデルとフレームセット1モデルの計9種でラインアップを構成する。フレームは二系統で、最上位のOMXカーボンが軽さと剛性を極めた仕様、OMRカーボンはOMXに迫る強度と構造性能を保ちつつ、重量と性能の釣り合いを重んじるライダー向けの選択肢になる。
トップグレードにはスラム XX SL Eagle Transmissionやシマノ XTR Di2を据え、レース志向からマラソン競技まで、幅広いライダーの要求に応える。完成車の価格帯は642,400円(税込)から1,860,100円(税込)までと広く、目標と予算に合わせて一台を選びやすい。
さらにオルベア独自のオーダープログラムMyOを使えば、塗装や人間工学に基づくフィッティングからパーツ構成までを自分仕様に追い込め、レースに最適化した一台へ仕立てられる。
オルベア Oizラインアップ

スペイン・バスク地方を拠点とするオルベア。ライダー自身が車体カラーやパーツ構成、サイズを細かく指定できるカスタムオーダープログラム「MyO(マイオー)」の展開でも知られる老舗ブランドだ。お仕着せのコンプリートバイクを買ってからカスタムするのではなく、フィットから仕上げまでとことん自分仕様に追い込んだ一台を最初から手にできるシステムは、レースに本気で向き合う層にとって無視できない魅力だ。そのオルベアがXCバイクの旗艦モデルとして磨き続けてきたのがOizだ。
Oizは2005年よりオルベアのクロスカントリーレースバイクとして最前線で戦ってきたマシン。フレックスステーやSquidlockシステム、特許取得済みのI-Lineテクノロジーなど、オルベア独自のテクノロジーを搭載し、パフォーマンスを求めるライダーから評価されてきた。


そんなOizがフルモデルチェンジを果たした。「最も走破性の高いXCバイクを作る」という目標を掲げ、3年の開発期間を経て実現した最新作となっている。新型の開発で焦点が当てられたのは剛性の調整。激しい登りでアドバンテージとなる軽さと剛性を最高レベルで両立すべく、開発陣はチューブの一本一本から接合部の形状まで見直し、車体全体の剛性配分を最適化した。
フレーム全体としては各チューブの形状を急激に変化させず、滑らかにデザイン。これによってエポキシ樹脂の使用量を減らすことに成功し、重量剛性比の向上を実現させている。各部の中でも洗練されたのがボトムブラケット周辺だ。接着プロセスとカーボンレイアップの進化によって強度や剛性を損なうことなく軽量化を果たしている。他にもトップチューブやリア三角なども剛性を意識した設計が行われている。


また、ロッカーアームも新型Oizの進化の一つだ。リンク自体のサイズは小型化しながらも、鍛造アルミ素材を肉抜き加工して設計を煮詰めることで、前世代よりも30%の軽量化を果たしながら剛性が大幅に向上した。シートステーのブリッジと合わせ、横方向への捻じれを最低限に抑えることで、リアショックの動きを妨げない設計となっている。
これらの設計によってフレーム(Mサイズ、ショック込み)で1,700gを達成。この重量でありながら、テストを行ったプロトタイプの中では最軽量モデルではなく、Orbea FOX Factory Teamの選手たちによるブラインドテストで軽さと剛性のバランスに優れた一本が選ばれたもの。最軽量のプロトタイプは、この選れたモデルより50gほど軽かったという。

ジオメトリーもブラッシュアップされている。チェーンステーは432mmから430mmへ2mm詰め、シートチューブ角は従来より立てられた。ヘッドアングルは67°から66.8°へと0.2°寝かせる。これによって登りでの反応性と下りでのコントロール性を高め、レースコース全体でタイムアップを狙っている。
新型Oizでは前後120mmストロークのサスペンションに合わせて最適化が行われており、130mmフォークにも対応する。サスペンション特性はストローク初期のサポート性を優先しており、必要以上に沈み込まない足回りに仕上げることで、ペダリング効率を高めている。また、リアショックには小容量モデルをアセンブルしており、ストローク終盤に適度な踏ん張り感を持たせ、ボトムアウトを防いでいる。


歴代OIZに受け継がれてきた独自機構も、この世代でさらに煮詰められた。特許技術のI-Lineは、リアショックへ向かう配線をトップチューブの内側に通す構造だ。ケーブルを無理に曲げずに済むため配線の寿命が延び、ショックの動きに生じる抵抗も減って、作動が滑らかになる。

新型Oizには自社ブランドOCのステム一体型のハンドルバーなどがアセンブルされる。ドロッパーシートポストはトラベル量違いを選択可能。マルチツールはフレーム内部に収まり、ボトルケージは全サイズで2本ぶんを確保する。ベアリングは強化品でガタを抑え、長く使っても精度が落ちにくい製品を採用するなど、細部にわたって妥協のないアセンブルだ。
さらに転倒時にハンドルの切れ角を制限してフレームや塗装の損傷を抑えるSpinblock(スピンブロック)、ローター径の違いを許容しながら制動力を素直に伝えるリアのポストマウントブレーキ、異音が出にくく整備もしやすいスレッド式BBなど実用的な設計が行われている。

新型Oizは、完成車8モデルとフレームセット1モデルの計9種でラインアップを構成する。フレームは二系統で、最上位のOMXカーボンが軽さと剛性を極めた仕様、OMRカーボンはOMXに迫る強度と構造性能を保ちつつ、重量と性能の釣り合いを重んじるライダー向けの選択肢になる。
トップグレードにはスラム XX SL Eagle Transmissionやシマノ XTR Di2を据え、レース志向からマラソン競技まで、幅広いライダーの要求に応える。完成車の価格帯は642,400円(税込)から1,860,100円(税込)までと広く、目標と予算に合わせて一台を選びやすい。
さらにオルベア独自のオーダープログラムMyOを使えば、塗装や人間工学に基づくフィッティングからパーツ構成までを自分仕様に追い込め、レースに最適化した一台へ仕立てられる。
オルベア Oizラインアップ
| モデル | フォーク | リアショック | 駆動系 | MyO | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| Oiz M-LTD 2027 | FOX 34 Factory 120mm | FOX FLOAT SL Factory Kashima | SRAM XX SL Eagle Transmission(パワーメーター付) | 対応 | 1,860,100円 |
| Oiz M-Team Factory 2027 | FOX 34 Factory 120mm | FOX FLOAT SL Factory Kashima | Shimano XTR Di2(4iiiiパワーメーター付) | 対応 | 1,606,000円 |
| Oiz M-Team AXS 2027 | FOX 34 Factory 120mm | FOX FLOAT SL Factory Kashima | SRAM X0 Eagle Transmission | 対応 | 1,268,300円 |
| Oiz M-PRO 2027 | FOX 34 Factory 120mm | FOX FLOAT SL Factory Kashima | Shimano XT Di2 | 対応 | 1,234,200円 |
| Oiz M10 AXS 2027 | RockShox SID Ultimate Flight Attendant 120mm | RockShox SIDLuxe Ultimate Flight Attendant | SRAM GX Eagle Transmission(パワーメーター付) | ― | 1,183,600円 |
| Oiz M10 2027 | FOX 34 SL Factory 120mm | FOX FLOAT SL Factory Kashima | Shimano XT Di2 | ― | 1,014,200円 |
| Oiz M20 2027 | FOX 34 SL Factory 120mm | FOX FLOAT SL Factory Kashima | Shimano XT | ― | 811,800円 |
| Oiz M30 2027 | RockShox SID Select 120mm | RockShox SIDLuxe Select+ | Shimano Deore/SLX | ― | 642,400円 |
| Oiz OMX フレームセット 2027 | ― | ― | ― | 対応 | 507,100円 |
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