2024年9月に行われたロード世界選手権女子ジュニアロードレースで、落車により死亡したミュリエル・フラー(スイス)について、チューリッヒ検察当局が調査終了を発表した。主催者や他の選手、第三者に刑事責任を問える証拠はないとして、単独事故と結論づけた。
事故があったのは2024年9月26日に行われたロード世界選手権の女子ジュニアロードレース。スイス・チューリッヒを舞台に、雨のなか120名が出走した。チューリッヒ検察当局の報告によると、事故はスタートから約1時間後の午前11時4分ごろに発生。周回コースの下り区間で落車したフラーは藪のなかに隠れる形で倒れ、発見されるまで1時間22分を要した。
その後、フラーはヘリコプターでチューリッヒ大学病院に搬送されたものの、翌27日に死亡した。フラーは開催地チューリッヒ出身。2006年生まれの当時18歳で、ロードだけではなくマウンテンバイクやシクロクロスでも活躍していた選手だった。

2025年ロード世界選手権に導入されたGPS(写真はマーレン・ロイサー) photo:CorVos
本件を捜査した検察当局は「主催者、他の選手、あるいは第三者が、この選手の転倒に対して責任を負う可能性を示す証拠は一切ない」と結論づけた。また、救助活動やその後の医療対応についても、刑事責任を問える義務違反は確認されなかったという。
発見が遅れた理由については「転倒の瞬間を誰も目撃していなかったこと」「選手が茂みの中に倒れており、道路上から見えなかったこと」「大会でライブトラッキング(リアルタイム位置把握)が導入されていなかったこと」の3点を挙げた。
UCIはこの事故を受け、2025年のロード世界選手権で選手たちのバイクにGPSトラッキングシステムを導入した。現時点でロードレース全体での装着義務化には至っていないものの、義務化を含めた安全対策の強化が求められている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Swiss Cycling
事故があったのは2024年9月26日に行われたロード世界選手権の女子ジュニアロードレース。スイス・チューリッヒを舞台に、雨のなか120名が出走した。チューリッヒ検察当局の報告によると、事故はスタートから約1時間後の午前11時4分ごろに発生。周回コースの下り区間で落車したフラーは藪のなかに隠れる形で倒れ、発見されるまで1時間22分を要した。
その後、フラーはヘリコプターでチューリッヒ大学病院に搬送されたものの、翌27日に死亡した。フラーは開催地チューリッヒ出身。2006年生まれの当時18歳で、ロードだけではなくマウンテンバイクやシクロクロスでも活躍していた選手だった。

本件を捜査した検察当局は「主催者、他の選手、あるいは第三者が、この選手の転倒に対して責任を負う可能性を示す証拠は一切ない」と結論づけた。また、救助活動やその後の医療対応についても、刑事責任を問える義務違反は確認されなかったという。
発見が遅れた理由については「転倒の瞬間を誰も目撃していなかったこと」「選手が茂みの中に倒れており、道路上から見えなかったこと」「大会でライブトラッキング(リアルタイム位置把握)が導入されていなかったこと」の3点を挙げた。
UCIはこの事故を受け、2025年のロード世界選手権で選手たちのバイクにGPSトラッキングシステムを導入した。現時点でロードレース全体での装着義務化には至っていないものの、義務化を含めた安全対策の強化が求められている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Swiss Cycling