2019年以来7年ぶりに復活する、外国人選手参戦の「競輪ワールドシリーズ」。6月3日の開幕に向け、トラック世界王者ハリー・ラブレイセン(オランダ)やパリ五輪女子2冠のエリース・アンドリュース(ニュージーランド)ら6名が記者会見に臨んだ。



2026年は6名の世界トップ選手達が競輪ワールドシリーズに招聘された photo: Yuichiro Hosoda

3月25日、日本競輪選手養成所にトラック世界選手権や五輪で活躍するトップ選手たちが集結した。登壇したのは、6月3日から始まる「競輪ワールドシリーズ」のために招聘された男女3名ずつ、計6名。記者会見はメディアのみのクローズドな体制で行われたが、それぞれの国のナショナルジャージ、そして世界王者を表すアルカンシエルジャージが登場し、会場は拍手に包まれた。

特に記者たちの注目を集めたのは、2019年のトラック世界選手権からスプリント7連覇を達成中で、あの中野浩一の10連覇に迫るハリー・ラブレイセン(オランダ)。そしてその世界王者を今年2月のヨーロッパ選手権スプリント&ケイリンで破ったマシュー・リチャードソン(イギリス)、さらに2018年、19年に参戦経験のあるジョー・トルーマン(イギリス)の男子3名。

ハリー・ラブレイセン(オランダ) photo: Yuichiro Hosoda
マシュー・リチャードソン(イギリス) photo: Yuichiro Hosoda


エリース・アンドリュース(ニュージーランド) photo: Yuichiro Hosoda
ヘティ・ファンデヴォウ(オランダ) photo: Yuichiro Hosoda


女子はパリ五輪でスプリントとケイリンの2冠を果たしたエリース・アンドリュース(ニュージーランド)を筆頭に、昨年10月に行われた世界選手権スプリントで優勝し、アルカンシエルをまとうヘティ・ファンデヴォウ(オランダ)。そこに同じく2018年と19年に参戦したマチルド・グロ(フランス)の3名だ。

6月の別府から8月の川崎まで、10会場で争われる「競輪ワールドシリーズ」。これは1989年の初開催から続き、近年では2019年に11名の外国人選手が招聘され、特に2018年のマティエス・ブフリ(オランダ)は勝率85%を上回る好成績を残した。しかし2019年以降は新型コロナウイルスの感染拡大のため開催が見送られてきた。そして7年の時を経て、JKAとUCI(国際自転車競技連合)が協力し、正真正銘の世界トップ選手が参加する競輪ワールドシリーズが実現した。

選手たちが出場するのは、GPを頂点としたレースカテゴリーのうち、S級選手とA級1班・2班の選手が出走するFIを9戦、そしてS級選手のみによって争われるGIIIが1戦の計10戦だ。

記者会見後、ドリンクを飲むリチャードソンを撮影するラブレイセン photo: Yuichiro Hosoda

少しふざけながら、カメラマンの撮影に応じるグロ、ファンデヴォウ、アンドリュース photo: Yuichiro Hosoda

一人ひとりにマイクが渡され、全員に共通していたのは「競輪参戦にワクワクしている」という言葉。特にラブレイセンは「ここ競輪学校で競輪のルールなどを学ぶことが楽しみ。レースの前から全てが初めての経験でとても楽しみ」と語り、競輪選手のような坊主姿で登場したリチャードソンは「日本の競輪への参戦を長く夢に見ていた。だから競輪バイクに跨り、競輪を走ることが楽しみでしょうがない」と意気込みを語る。

また過去に2年の出場経験があるトルーマンは、「良い思い出ばかりの日本に、再び戻って来ることができて嬉しい」と英語で語ったあと、流暢な発音の日本語で「本当に楽しみにしています。頑張ります」と語った。そして女子ではアンドリュースは「(前日に到着したばかりだが)既に日本での滞在を心から楽しんでいる。競輪でのレースがいまから待ち遠しい」と語っている。

記者会見の後に行われた各選手への個人インタビューは、別記事にて伝える。シクロワイアードはラブレイセンとリチャードソン、アンドリュースの3名に話を聞いた。
競輪ワールドシリーズ(FI)
開催日程 競輪場
6月3日(水)~5日(金) 防府
6月26日(金)~28日(日) 小倉
7月3日(金)~5日(日) 青森
7月10日(金)~12日(日) 伊東温泉
7月20日(月)~22日(水) 岸和田
7月27日(月)~29日(水) 立川
8月17日(月)~19日(水) 四日市
8月24日(月)~26日(水) 岐阜
8月30日(日)~9月1日(火) 川崎
ワールドサイクリスト支援競輪(GIII)
開催日程 競輪場
8月6日(木)~9日(日) 和歌山
text:Sotaro.Arakawa
photo:Yuichiro Hosoda

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