2026年のJプロツアーが鹿児島県で開幕。初戦となった鹿屋・肝付ロードレースは最終周回残り2kmまでに全ての逃げを吸収してのスプリント勝負となり、草場啓吾(キナンレーシングチーム)が約5年半ぶりのJプロツアー勝利を挙げた。

地元チームのシエルブルー鹿屋を先頭にスタート photo:Satoru Kato
2月21日、2026年の国内ロードレースシーズンがいよいよスタート。Jプロツアーは4年目連続で鹿屋・肝付ロードレースが開幕戦とされた。
鹿児島県の東側の半島、大隅半島の中央部にある鹿屋市と肝付町にまたがる1周6.5kmのコースは、スタート・フィニッシュ地点となる大隅広域公園とその周辺の公道を組み合わせたレイアウト。コース序盤は下り基調、中盤は平坦な農耕地帯を駆け抜け、終盤はアップダウンが繰り返され、フィニッシュ前150mは登りとなる。高低差は控えめで勝負を左右するような長い登りはないため、最後は集団スプリントになることが多い。

メイン会場の大隅広域公園 photo:Satoru Kato

朝から晴れて暖かな1日 遠方に御岳などの山々を望むコース photo:Satoru Kato
朝から青空が広がり、Jプロツアーがスタートした正午過ぎには暑さを感じるほどの陽気。南国鹿児島らしい気候の中、20周149.5kmのレースが始まった。

2周目、5名の集団が先行し、メイン集団は脚を止めたかに見えた photo:Satoru Kato
2周目、このレースの行方を左右すると見られていた2チームが動いた。ヴィクトワール広島の孫崎大樹と中村圭佑、キナンレーシングチームの山本元喜と橋川丈に、馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)を加えた5名が抜け出して先頭集団を形成する。後方集団は一時脚を止めたかに見えたが、先頭集団にメンバーを送り込めなかったチームが中心となって追走。タイム差は広がらず、4周目までにメイン集団が吸収する。

レース中盤に抜け出した3名の先頭集団 photo:Satoru Kato

ヴェロリアン松山が集団牽引 photo:Satoru Kato

レース後半、ヴィクトワール広島が集団牽引に加勢 photo:Satoru Kato
その後アタック合戦が繰り返されたのち、8周目に入ると3名の集団が先行する。メンバーは、山本、佐藤宇志(チームサイクラーズスネル)、能登滉太(備後しまなみeNShare)。
最大で1分20秒以上の差をつけられたメイン集団は、ヴェロリアン松山が中心となって牽引。10周目を過ぎるとヴィクトワール広島が牽引に加勢し、16周目には35秒、19周目には24秒まで差を縮める。

終盤、独走する山本元喜(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato

残り2kmを前に後続集団が山本元喜(キナンレーシングチーム)を捉える photo:Satoru Kato
お互いを視認可能な距離になったところで、先頭集団から山本がアタックして単独先行を開始。残り2周となる22周目に入ると、中村圭佑、ルーク・バーンズ(以上ヴィクトワール広島)、渡辺一気(京都産業大学)らを含む5名の追走集団が形成されて山本との差を詰める。メイン集団もペースアップし、最終周回に追走集団を吸収して山本を追走。残り2kmを前に山本を吸収する。

残り2km、最後の登り区間で橋川丈(キナンレーシングチーム)がアタック photo:Satoru Kato
最後の登り区間に入るとヴィクトワール広島とキナンレーシングチームのメンバーがアタックを繰り返す。しかし決定打とならないまま、フィニッシュまで残り150mの登りスプリント勝負へ。

残り150mの登り、草場啓吾(キナンレーシングチーム)がすでに先頭 photo:Satoru Kato

集団先頭で抜け出てくる草場啓吾(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato

草場啓吾(キナンレーシングチーム)が優勝 photo:Satoru Kato
登り口に先頭で入ったのは草場啓吾(キナンレーシングチーム)。「岡本(勝哉、HPCJC BRIDGETON-ANCHOR)と孫崎(大樹、ヴィクトワール広島)が後ろに迫っているのは分かっていた」と言う草場だが、後ろを振り返ることなく先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。

橋川丈と新城雄大(キナンレーシングチーム)が喜びながらフィニッシュ photo:Satoru Kato 
終盤まで逃げ続けた山本元喜(キナンレーシングチーム)が敢闘賞 photo:Satoru Kato
草場のJプロツアー優勝は2021年の南魚沼ロードレース以来約5年半ぶり。ロードレースの優勝は2023年のチャレンジロード以来だと言う。今年からキナンレーシングチームに移籍。1月にはシャルージャ・ツアーに出場したが、落車により途中リタイア。コンディションを不安視されていたというが、それを払拭する勝利となった。

表彰式 左から2位岡本勝哉、優勝草場啓吾、3位孫崎大樹 photo:Satoru Kato
草場啓吾 コメント
「今日は絶対優勝しなければいけないとチーム全体で認識していて、レース前からプレッシャーを感じていた。勝てて嬉しいというよりホッとしている。昨夜も寝付きが悪く、昨年の成績が良くなかったこともあったので自信を持てなかった。最後の場面でカウンターで逃げられたらどうしようとか、スプリントでまくられないだろうかと不安があったが、チーム全体で対応して僕がしっかりモガけるように対応してくれた。

プロリーダージャージの草場啓吾(キナンレーシングチーム、右)と、昨年に続き開幕戦でU23リーダーとなった渡辺一気(京都産業大学) photo:Satoru Kato
このコースは愛三工業レーシングチーム時代から相性が良いと感じていたが、今日は(山本)元喜さんが逃げている間もチームメイトのおかげで良いポジションで脚をためることが出来て、風もあったけど集団内でストレスなく待機して最後の一発にかけることが出来たのが大きかったと思う。あのまま元喜さんが逃げ切っても良かったし、作戦通りに進められたと思う。
明日のクリテリウムは、キナンレーシングチームはクリテリウムで成功していることは少ないけれど、今日勝ったことでチームとしても自信になったと思うし、臨機応変に展開して優勝を目指したい」

2月21日、2026年の国内ロードレースシーズンがいよいよスタート。Jプロツアーは4年目連続で鹿屋・肝付ロードレースが開幕戦とされた。
鹿児島県の東側の半島、大隅半島の中央部にある鹿屋市と肝付町にまたがる1周6.5kmのコースは、スタート・フィニッシュ地点となる大隅広域公園とその周辺の公道を組み合わせたレイアウト。コース序盤は下り基調、中盤は平坦な農耕地帯を駆け抜け、終盤はアップダウンが繰り返され、フィニッシュ前150mは登りとなる。高低差は控えめで勝負を左右するような長い登りはないため、最後は集団スプリントになることが多い。


朝から青空が広がり、Jプロツアーがスタートした正午過ぎには暑さを感じるほどの陽気。南国鹿児島らしい気候の中、20周149.5kmのレースが始まった。

2周目、このレースの行方を左右すると見られていた2チームが動いた。ヴィクトワール広島の孫崎大樹と中村圭佑、キナンレーシングチームの山本元喜と橋川丈に、馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)を加えた5名が抜け出して先頭集団を形成する。後方集団は一時脚を止めたかに見えたが、先頭集団にメンバーを送り込めなかったチームが中心となって追走。タイム差は広がらず、4周目までにメイン集団が吸収する。



その後アタック合戦が繰り返されたのち、8周目に入ると3名の集団が先行する。メンバーは、山本、佐藤宇志(チームサイクラーズスネル)、能登滉太(備後しまなみeNShare)。
最大で1分20秒以上の差をつけられたメイン集団は、ヴェロリアン松山が中心となって牽引。10周目を過ぎるとヴィクトワール広島が牽引に加勢し、16周目には35秒、19周目には24秒まで差を縮める。


お互いを視認可能な距離になったところで、先頭集団から山本がアタックして単独先行を開始。残り2周となる22周目に入ると、中村圭佑、ルーク・バーンズ(以上ヴィクトワール広島)、渡辺一気(京都産業大学)らを含む5名の追走集団が形成されて山本との差を詰める。メイン集団もペースアップし、最終周回に追走集団を吸収して山本を追走。残り2kmを前に山本を吸収する。

最後の登り区間に入るとヴィクトワール広島とキナンレーシングチームのメンバーがアタックを繰り返す。しかし決定打とならないまま、フィニッシュまで残り150mの登りスプリント勝負へ。



登り口に先頭で入ったのは草場啓吾(キナンレーシングチーム)。「岡本(勝哉、HPCJC BRIDGETON-ANCHOR)と孫崎(大樹、ヴィクトワール広島)が後ろに迫っているのは分かっていた」と言う草場だが、後ろを振り返ることなく先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。


草場のJプロツアー優勝は2021年の南魚沼ロードレース以来約5年半ぶり。ロードレースの優勝は2023年のチャレンジロード以来だと言う。今年からキナンレーシングチームに移籍。1月にはシャルージャ・ツアーに出場したが、落車により途中リタイア。コンディションを不安視されていたというが、それを払拭する勝利となった。

草場啓吾 コメント
「今日は絶対優勝しなければいけないとチーム全体で認識していて、レース前からプレッシャーを感じていた。勝てて嬉しいというよりホッとしている。昨夜も寝付きが悪く、昨年の成績が良くなかったこともあったので自信を持てなかった。最後の場面でカウンターで逃げられたらどうしようとか、スプリントでまくられないだろうかと不安があったが、チーム全体で対応して僕がしっかりモガけるように対応してくれた。

このコースは愛三工業レーシングチーム時代から相性が良いと感じていたが、今日は(山本)元喜さんが逃げている間もチームメイトのおかげで良いポジションで脚をためることが出来て、風もあったけど集団内でストレスなく待機して最後の一発にかけることが出来たのが大きかったと思う。あのまま元喜さんが逃げ切っても良かったし、作戦通りに進められたと思う。
明日のクリテリウムは、キナンレーシングチームはクリテリウムで成功していることは少ないけれど、今日勝ったことでチームとしても自信になったと思うし、臨機応変に展開して優勝を目指したい」
Jプロツアー第1戦 鹿屋・肝付ロードレース 結果(149.5km)
| 1位 | 草場 啓吾(KINAN Racing Team) | 3時間26分25秒 |
| 2位 | 岡本 勝哉(HPCJC BRIDGETON-ANCHOR) | +0秒 |
| 3位 | 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島) | |
| 4位 | 大河内 将泰(CIEL BLEU KANOYA) | |
| 5位 | 渡辺 一気(京都産業大学) | |
| 6位 | 小森 継心(備後しまなみeNShare) |
Jプロツアーリーダー 草場啓吾(KINAN Racing Team)
U23リーダー 渡辺 一気(京都産業大学)
敢闘賞 山本元喜(KINAN Racing Team)
鹿児島賞 大河内 将泰(CIEL BLEU KANOYA)

F(女子)優勝 林優希(なるしまフレンドレーシングチーム) photo:Satoru Kato

E1 アジア選手権3位の井上悠喜(松山学院高校)が優勝 photo:Satoru Kato

E2/E3優勝 石丸 幸士郎(NT-W) photo:Satoru Kato

M(マスターズ)優勝 佐藤俊雄(MiNERVA-asahi) photo:Satoru Kato
text&photo:Satoru Kato
U23リーダー 渡辺 一気(京都産業大学)
敢闘賞 山本元喜(KINAN Racing Team)
鹿児島賞 大河内 将泰(CIEL BLEU KANOYA)




text&photo:Satoru Kato
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