新年1月1日は恒例の「GPスヴェンネイス」。新体制や新ジャージ披露の定番レースで、この日もルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)とマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)が圧勝した。

元日恒例の「GPスヴェンネイス」。ティボー・ネイスの走りに注目が集まった photo:CorVos
年明け早々1月1日の恒例レースとして親しまれている「GPスヴェンネイス」が、X2Oバドカマートロフェーシリーズの第6戦として開催された。この街ゆかりのシクロクロスレジェンド、スヴェン・ネイスを称え、その名を冠した常設CXコースを舞台にする。新体制のチームや、新機材、新デザインのジャージが披露される場としてもお馴染みだ。

新デザインのチームジャージを披露したゾーイ・バックステッド(イギリス) photo:CorVos 
レッドブル・ボーラ・ハンスグローエに移籍したジャンニ・フェルミールス(ベルギー) photo:CorVos
バロワーズ・グローウィ・ライオンズはスポンサー変更に伴って「バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ」に名称を変え、アルペシン・ドゥクーニンクは「アルペシン・プレミアテック(男子)」、フェニックス・ドゥクーニンクは「フェニックス・プレミアテック(女子)」にチェンジ。欧州王者のトーン・アールツ(ベルギー)が所属していたデスハフト・ヘンスはアンテルマルシェのCX専門チームであるシャルル・リエジョワ・ロースタリーと合併。新規チームとして個人活動してきたライアン・カンプ(オランダ)らを要する「チーム・エコイ」が立ち上がっている。
高低差のある登りと下り、テクニカルなキャンバー、派手な落車が頻発する下りのパンプトラック(的な凹凸)など、フィジカル&テクニカル要素をこれでもかと詰め込んだコースで行われた2026年大会はウェットコンディションに。過去ネイス自身が16回参戦し、12回優勝した特別なレースは滑りやすいマディコンディションに仕上がった。
女子エリート:ブラントの勢い止まらず。チームのホームレースで13連勝

ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)がライバルを寄せ付けず独走する photo:CorVos
2026年になってもなお、ここまで12連勝という圧倒的勝率を誇るルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)の勢いは止まるところを知らない。この日はスタートダッシュで埋もれたが、あっという間に先頭を走っていたプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)やヨランダ・ネフ(スイス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)を抜き去って先頭に。スリッピーなテクニカルコースをものともせず、圧倒的なスピードでリードを築き上げた。
1周目の階段区間で転倒し、ブラントから遅れをとったピーテルセが単独2番手で、手首骨折復帰後3戦目となるゾーイ・バックステッド(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト&ジェネレーション)がその後ろ。「もちろん合流したかったけど、ルシンダが絶対ミスしないことも知っていた」と振り返るピーテルセの言葉通り、かつてのテクニック不足を感じさせない鮮やかな走りでブラントがフィニッシュまで逃げ切った。

連勝記録を13に伸ばしたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) photo:CorVos

X2Oトロフェー2025-2026第6戦 女子エリート表彰台 photo:CorVos
「本当にキツいレースだった。1周目からあんなに大きな差がつくとは思っていなかったけど、このコースで速いペースを維持するのはかなり大変。最終周回の登りは乗車できないほど疲れ切っていた」と振り返るブラントが、チーム監督の名前が付けられたレースで13連勝をマーク。「シーズン前は何回もトレーニングを重ね、ある意味ホームコースと言える場所で勝てたことは本当にハッピー。特に新年初日で新しいスポンサーやチームキットを披露する場だから尚更嬉しい」と、余裕を感じさせるコメントを残している。
特に下り区間では圧倒的なスピードを披露し、最後はブラントとの差を12秒まで詰めたピーテルセが2位に入り、3位はバックステッド。「これで3戦目だということを考えれば上出来。手首の怪我をしたことで精神的にセーブしてしまうこともあるけど、現状誇れる結果だと思う」というコメントを残している。
男子エリート:ファンデルプールが連勝 食い下がったフェルストリンへが2位

食い下がるフェルストリンヘを従えて走るマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
男子エリートレースには、スーパープレスティージュ第6戦のナイトレースをスキップしたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)が参戦。ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)不在のこの日、文字通りのホームレースであるティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)の走りに注目が集まった。
しかしこの日、「試走から嫌な予感がしていたんだ。クリスマスシーズンはあまりにも忙しかった」と語るネイスはスロースタート。いつものように序盤からファンデルプールが加速したした時も、どこか精彩を欠く走りで対応できず。代わりにエミル・フェルストリンヘ(ベルギー、クレラン・コレンドン)が一人世界王者の背中を追いかけた。

フェルストリンへを切り離して独走するマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
一度抜け出したファンデルプールに追いつくという、滅多にない展開で会場を驚かせたフェルストリンヘ。ロード競技ではファンデルプールと同じアルペシン・プレミアテックに所属し、チームメイトとして今年ツール・ド・フランスデビューを果たした24歳は苦しい表情を見せつつ、対等に渡り合えるスピードを披露。しかしファンデルプールがもう一度本気のアタックを繰り出した時、7つ年下のフェルストリンヘに打つ手は残っていなかった。
これまでGPスヴェンネイスで5戦6勝。圧倒的な勝率を誇るファンデルプールが20秒差をもって6勝目を掴んだ。2位は鮮やかな走りを披露したフェルストリンへ。ネイスは不調ながらもジワジワとペースを上げ、3位表彰台に滑り込んでいる。

圧倒的な走りで新年初勝利を挙げたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos

X2Oトロフェー2025-2026第6戦 男子エリート表彰台 photo:CorVos
「彼(エミル)の走りは印象的だった。僕はは彼のことをよく知っているよ。彼は素晴らしい人柄で才能に恵まれている。それは今日明らかになったね」と若きチームメイトを讃えるファンデルプール。本日連続開催されるエクザクトクロスではファンアールトとの勝負が待っている。「最近は年齢のせいか、1レース目よりも2レース目の方が調子が良いんだ。明日も同じ調子で走れると嬉しい」。
勝利には届かずとも、今季トップ5を繰り返すなど好調のフェルストリンヘは「正直コンディションは良くなかったけれど、これからもっと上がっていくはず。先頭争いをできたし、2位でフィニッシュできたのは良かった。マチューは僕のことを連れて行ってくれようとしていたと思う。お互いに理解できていたし、良い新年の幕開けになったよ」とインタビューで語っている。
目新しい移籍組としては、クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング)が10位に入り、ジャンニ・フェルミールス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は14位。ともに新しいチームジャージを披露している。

年明け早々1月1日の恒例レースとして親しまれている「GPスヴェンネイス」が、X2Oバドカマートロフェーシリーズの第6戦として開催された。この街ゆかりのシクロクロスレジェンド、スヴェン・ネイスを称え、その名を冠した常設CXコースを舞台にする。新体制のチームや、新機材、新デザインのジャージが披露される場としてもお馴染みだ。


バロワーズ・グローウィ・ライオンズはスポンサー変更に伴って「バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ」に名称を変え、アルペシン・ドゥクーニンクは「アルペシン・プレミアテック(男子)」、フェニックス・ドゥクーニンクは「フェニックス・プレミアテック(女子)」にチェンジ。欧州王者のトーン・アールツ(ベルギー)が所属していたデスハフト・ヘンスはアンテルマルシェのCX専門チームであるシャルル・リエジョワ・ロースタリーと合併。新規チームとして個人活動してきたライアン・カンプ(オランダ)らを要する「チーム・エコイ」が立ち上がっている。
高低差のある登りと下り、テクニカルなキャンバー、派手な落車が頻発する下りのパンプトラック(的な凹凸)など、フィジカル&テクニカル要素をこれでもかと詰め込んだコースで行われた2026年大会はウェットコンディションに。過去ネイス自身が16回参戦し、12回優勝した特別なレースは滑りやすいマディコンディションに仕上がった。
女子エリート:ブラントの勢い止まらず。チームのホームレースで13連勝

2026年になってもなお、ここまで12連勝という圧倒的勝率を誇るルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)の勢いは止まるところを知らない。この日はスタートダッシュで埋もれたが、あっという間に先頭を走っていたプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック)やヨランダ・ネフ(スイス、キャノンデール・ファクトリーレーシング)を抜き去って先頭に。スリッピーなテクニカルコースをものともせず、圧倒的なスピードでリードを築き上げた。
1周目の階段区間で転倒し、ブラントから遅れをとったピーテルセが単独2番手で、手首骨折復帰後3戦目となるゾーイ・バックステッド(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト&ジェネレーション)がその後ろ。「もちろん合流したかったけど、ルシンダが絶対ミスしないことも知っていた」と振り返るピーテルセの言葉通り、かつてのテクニック不足を感じさせない鮮やかな走りでブラントがフィニッシュまで逃げ切った。


「本当にキツいレースだった。1周目からあんなに大きな差がつくとは思っていなかったけど、このコースで速いペースを維持するのはかなり大変。最終周回の登りは乗車できないほど疲れ切っていた」と振り返るブラントが、チーム監督の名前が付けられたレースで13連勝をマーク。「シーズン前は何回もトレーニングを重ね、ある意味ホームコースと言える場所で勝てたことは本当にハッピー。特に新年初日で新しいスポンサーやチームキットを披露する場だから尚更嬉しい」と、余裕を感じさせるコメントを残している。
特に下り区間では圧倒的なスピードを披露し、最後はブラントとの差を12秒まで詰めたピーテルセが2位に入り、3位はバックステッド。「これで3戦目だということを考えれば上出来。手首の怪我をしたことで精神的にセーブしてしまうこともあるけど、現状誇れる結果だと思う」というコメントを残している。
男子エリート:ファンデルプールが連勝 食い下がったフェルストリンへが2位

男子エリートレースには、スーパープレスティージュ第6戦のナイトレースをスキップしたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)が参戦。ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)不在のこの日、文字通りのホームレースであるティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)の走りに注目が集まった。
しかしこの日、「試走から嫌な予感がしていたんだ。クリスマスシーズンはあまりにも忙しかった」と語るネイスはスロースタート。いつものように序盤からファンデルプールが加速したした時も、どこか精彩を欠く走りで対応できず。代わりにエミル・フェルストリンヘ(ベルギー、クレラン・コレンドン)が一人世界王者の背中を追いかけた。

一度抜け出したファンデルプールに追いつくという、滅多にない展開で会場を驚かせたフェルストリンヘ。ロード競技ではファンデルプールと同じアルペシン・プレミアテックに所属し、チームメイトとして今年ツール・ド・フランスデビューを果たした24歳は苦しい表情を見せつつ、対等に渡り合えるスピードを披露。しかしファンデルプールがもう一度本気のアタックを繰り出した時、7つ年下のフェルストリンヘに打つ手は残っていなかった。
これまでGPスヴェンネイスで5戦6勝。圧倒的な勝率を誇るファンデルプールが20秒差をもって6勝目を掴んだ。2位は鮮やかな走りを披露したフェルストリンへ。ネイスは不調ながらもジワジワとペースを上げ、3位表彰台に滑り込んでいる。


「彼(エミル)の走りは印象的だった。僕はは彼のことをよく知っているよ。彼は素晴らしい人柄で才能に恵まれている。それは今日明らかになったね」と若きチームメイトを讃えるファンデルプール。本日連続開催されるエクザクトクロスではファンアールトとの勝負が待っている。「最近は年齢のせいか、1レース目よりも2レース目の方が調子が良いんだ。明日も同じ調子で走れると嬉しい」。
勝利には届かずとも、今季トップ5を繰り返すなど好調のフェルストリンヘは「正直コンディションは良くなかったけれど、これからもっと上がっていくはず。先頭争いをできたし、2位でフィニッシュできたのは良かった。マチューは僕のことを連れて行ってくれようとしていたと思う。お互いに理解できていたし、良い新年の幕開けになったよ」とインタビューで語っている。
目新しい移籍組としては、クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング)が10位に入り、ジャンニ・フェルミールス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は14位。ともに新しいチームジャージを披露している。
X2Oトロフェー2025-2026第6戦 女子エリート結果
| 1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | 42:10 |
| 2位 | プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | +0:12 |
| 3位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト&ジェネレーション) | +1:30 |
| 4位 | ヨランダ・ネフ(スイス、キャノンデール・ファクトリーレーシング) | +2:04 |
| 5位 | マノン・バッカー(オランダ、クレラン・コレンドン) | +2:06 |
| 6位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:09 |
| 7位 | ラファエレ・キャリア(カナダ) | +2:59 |
| 8位 | プック・ランヘンバーグ(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | +3:11 |
| 9位 | キオナ・クラッベ(ベルギー) | +3:35 |
| 10位 | ヴィダ・ロペス(アメリカ) | +3:40 |
X2Oトロフェー2025-2026第6戦 男子エリート結果
| 1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) | 59:04 |
| 2位 | エミル・フェルストリンヘ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:37 |
| 3位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | +1:16 |
| 4位 | トーン・アールツ(ベルギー、シャルル・リエジョワ・ロースタリー) | +1:24 |
| 5位 | ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム) | +1:26 |
| 6位 | イェンテ・マイケルズ(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) | +1:59 |
| 7位 | フィリッポ・フォンタナ(イタリア) | +2:27 |
| 8位 | ライアン・カンプ(オランダ、チーム・エコイ) | +2:38 |
| 9位 | ダヴィ・メヌ(フランス、ASバイクレーシング) | +2:46 |
| 10位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、ピナレロ・Q36.5プロサイクリング) | +3:03 |
text:So.Isobe
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