平坦路で争われたヴォルタ・フェメニーナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナ第2ステージは、終盤に優勝候補のエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)が落車。混戦となったスプリントを19歳のキャット・ファーガソン(イギリス、モビスター)が制した。



世界王者によるチェックを受けるヒューマンパワードヘルスのチームカー photo:Volta Comunitat Valenciana

初日から総合争いが始まったセトマナ・シクリスタ・ヴォルタ・フェメニーナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)。その翌日である第2ステージは集団スプリント予想の平坦ステージ。しかし115.5kmコースは前半に3連続でカテゴリー山岳が設定され、逃げ切りの可能性も残るレイアウトとなった。

183cmの長身リーケ・ノーイェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が単独で飛び出し、逃げを打つ。遅れてシグリッドイッテリュース・ハウグセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)と、リブ・アルウラー・ジェイコの育成チームに所属するタリア・アップルトン(オーストラリア)がジョイン。3名はローテーションを回し勝利を目指したものの、リドル・トレックが先導するメイン集団が残り2.5km地点で引き戻した。

3つのカテゴリー山岳を全てトップ通過したリーケ・ノーイェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:Volta Comunitat Valenciana

プロトンのなかで走る総合首位のデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:Volta Comunitat Valenciana

リドルの狙いはもちろん、エースであるエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)でのスプリント勝利。しかしモビスターと先頭を争いながら突入した1.8km地点の右コーナーで、先頭を行くリドルのアシストが落車する。そこにバルサモも巻き込まれ、総合首位デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)も遅れを喫した。

残り3km以内の落車だったためフォレリングは集団先頭と同タイムフィニッシュという救済措置が取られたものの、大きな怪我がなかったものの、バルサモは勝負から脱落。連続するコーナーを抜け、残り600m地点から始まる最終ストレートに先頭で入ったキャット・ファーガソン(イギリス、モビスター)が、そのまま踏み切り勝利した。

タイミングよく踏み込み、勝利したキャット・ファーガソン(イギリス、モビスター) photo:CorVos

「バルサモが巻き込まれる落車が起こり、彼女の無事を祈っている。リアヌ・リッパートが集団先頭でお膳立てをしてくれた。彼女に感謝したい」と語ったファーガソンは、2006年生まれの19歳。2024年ロード世界選手権のジュニアカテゴリーでロードとタイムトライアルの2冠を達成し、プロデビューした昨年はワールドツアーのツアー・オブ・ブリテン・ウィメンで区間優勝するなど、期待のブリテッシュスプリンターだ。

2位にはレティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)、3位はレティツィア・ボルゲージ(イタリア、AGインシュランス・スーダル)が入っている。
ボルタ・フェメニーナ・デ・ラ・コムニタ・バレンシアナ2026第2ステージ結果
1位 キャット・ファーガソン(イギリス、モビスター) 3:04:15
2位 レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)
3位 レティツィア・ボルゲージ(イタリア、AGインシュランス・スーダル)
4位 リリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス)
5位 アムベル・クラーク(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)
個人総合成績
1位 デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) 5:58:54
2位 マエヴァ・スキバン(フランス、UAEチームADQ) +0:56
3位 ヴィクトリア・クラドノヴァ(スロバキア、ヴィスマ・リースアバイク) +0:58
4位 マグドレーヌ・ヴァリエール(カナダ、EFエデュケーション・オートリー) +1:02
5位 セドリーヌ・ケルバオル(フランス、EFエデュケーション・オートリー)
その他の特別賞
ポイント賞 デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)
山岳賞 リーケ・ノーイェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)
ヤングライダー賞 ヴィクトリア・クラドノヴァ(スロバキア、ヴィスマ・リースアバイク)
チーム総合成績 FDJユナイテッド・スエズ
text:Sotaro.Arakawa
photo:Volta Comunitat Valenciana Fémines

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