レッドブル・ボーラ・ハンスグローエが記者会見を開き、来季加入のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が登場した。同時に各グランツールの総合エースが発表され、エヴェネプールはツール・ド・フランス、ログリッチはブエルタ・ア・エスパーニャに出場することが明らかになった。

記者会見に出席したリポヴィッツとエヴェネプール、ログリッチの3名 photo:Red Bull - BORA - hansgrohe
2024年からレッドブルのスポンサードにより、チーム資金が世界トップレベルとなったレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ。その資金でチームは2025年はプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)を獲得し、2026年はエヴェネプールが加入する。
そんな両エースにフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)を加えた3名が記者会見に登場。それぞれが狙うグランツールが発表されるとともに、来季の意気込みを語った。
まず5月8日にブルガリアで開幕するジロ・デ・イタリアには、2022年総合優勝のジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)とジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)のダブルエースで挑む。22歳のペリツァーリは今年のジロに出場し、途中棄権したヒンドレーとログリッチに代わって総合エースを務め、総合6位という自己最高の結果を得た。またブエルタ・ア・エスパーニャでも区間優勝とともに総合6位に入り、将来の総合エース候補として期待される。
ツール・ド・フランスには新加入のエヴェネプールと、今季総合3位に入り、マイヨブラン(ヤングライダー賞)を獲得したリポヴィッツが選ばれた。2名は共に2000年生まれの25歳。ザッカリ・デンプスター監督は「この2人による共同エースの戦略は、我々がそれだけ強力なチームだという事実に基づいている。レムコとリポヴィッツはツールとの結びつきが強く、だからこそこの決断は『考えるまでもない』ことだった」とその理由を説明した。
2名は3月末のボルタ・ア・カタルーニャに出場し、そこからエヴェネプールはアルデンヌクラシックへ、リポヴィッツはツール・ド・ロマンディを予定している。

2026年より加入するレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:Red Bull - BORA - hansgrohe

来季はブエルタに出場予定のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア) photo:Red Bull - BORA - hansgrohe
そして、いまだコースの詳細が発表されていないブエルタ・ア・エスパーニャには、ログリッチが総合エースを担い、達成すれば過去最多となる5度目の総合優勝を狙う。「ツールで総合2位になるのとブエルタで総合優勝するのとを選ぶならば、ブエルタを選ぶ」と語ったログリッチ。ジロやツールの出場の可能性を残しつつ、目標はあくまでもブエルタでの記録更新だ。また、チームとの契約が2026年末で終了するとみられているが、その後の引退は否定。それどころか「あと10年は現役を続けたい」と語った。
ログリッチは3月上旬のティレーノ〜アドリアティコからイツリア・バスクカントリー、そしてリポヴィッツと共にツール・ド・ロマンディに出場予定だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Red Bull - BORA - hansgrohe

2024年からレッドブルのスポンサードにより、チーム資金が世界トップレベルとなったレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ。その資金でチームは2025年はプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)を獲得し、2026年はエヴェネプールが加入する。
そんな両エースにフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)を加えた3名が記者会見に登場。それぞれが狙うグランツールが発表されるとともに、来季の意気込みを語った。
まず5月8日にブルガリアで開幕するジロ・デ・イタリアには、2022年総合優勝のジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)とジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)のダブルエースで挑む。22歳のペリツァーリは今年のジロに出場し、途中棄権したヒンドレーとログリッチに代わって総合エースを務め、総合6位という自己最高の結果を得た。またブエルタ・ア・エスパーニャでも区間優勝とともに総合6位に入り、将来の総合エース候補として期待される。
ツール・ド・フランスには新加入のエヴェネプールと、今季総合3位に入り、マイヨブラン(ヤングライダー賞)を獲得したリポヴィッツが選ばれた。2名は共に2000年生まれの25歳。ザッカリ・デンプスター監督は「この2人による共同エースの戦略は、我々がそれだけ強力なチームだという事実に基づいている。レムコとリポヴィッツはツールとの結びつきが強く、だからこそこの決断は『考えるまでもない』ことだった」とその理由を説明した。
2名は3月末のボルタ・ア・カタルーニャに出場し、そこからエヴェネプールはアルデンヌクラシックへ、リポヴィッツはツール・ド・ロマンディを予定している。


そして、いまだコースの詳細が発表されていないブエルタ・ア・エスパーニャには、ログリッチが総合エースを担い、達成すれば過去最多となる5度目の総合優勝を狙う。「ツールで総合2位になるのとブエルタで総合優勝するのとを選ぶならば、ブエルタを選ぶ」と語ったログリッチ。ジロやツールの出場の可能性を残しつつ、目標はあくまでもブエルタでの記録更新だ。また、チームとの契約が2026年末で終了するとみられているが、その後の引退は否定。それどころか「あと10年は現役を続けたい」と語った。
ログリッチは3月上旬のティレーノ〜アドリアティコからイツリア・バスクカントリー、そしてリポヴィッツと共にツール・ド・ロマンディに出場予定だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Red Bull - BORA - hansgrohe
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