愛三工業レーシングチームが今年までEFエデュケーション・イージーポストに所属した留目夕陽を新たにチームに迎え入れると発表。留目は「チーム目標のアジアナンバーワンに貢献できるよう努めたい」と話している。



ジャパンカップを走る留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト) photo:Makoto AYANO

愛三工業レーシングチームに加入する留目夕陽は、2022年の世界選手権U23タイムトライアルで21位、2023年同23位、ツール・ド・ラブニールでの個人TTステージ13位という成績をもって、2024年・2025年をUCIワールドチームであるEFエデュケーション・イージーポストで過ごした23歳。

今年はツアー・ダウンアンダーでシーズンインを果たしたものの、直後の落車で鎖骨骨折。意識改革を行なって競技に向き合ってきたものの苦しい時期を過ごし、去就が注目される中での発表となった。

愛三工業レーシングチームは、自動車部品メーカーの愛三工業によって2006年に創設されたUCIコンチネンタルプロチーム。かつて全日本選手権を制した草場啓吾や窪木一茂、若手日本人選手として台頭する橋川丈など主力選手の退団を発表した後の補強となる。

留目はチームSNS上で「2026シーズンより愛三工業レーシングチームで走らせていただけることを大変嬉しく思います。チームスローガンである“アジアNo.1”の実現に向けて、私自身も全力で走り、チームの勝利に貢献できるよう努めます。応援よろしくお願いします!」とコメントしている。

一方で、今回の加入発表によって、世界最高峰カテゴリーであるUCIワールドチームに日本人選手が在籍しない状況が現実に。現役続行を公言している新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)や、残留を決めた小山智也(ブルゴスBH)らがUCIプロチーム所属となる。

text:So Isobe