イネオスがヴィヴィアーニとインピーを監督招聘　2026年に向け首脳陣を再編

イネオス・グレナディアーズがエリア・ヴィヴィアーニ（イタリア、ロット）とダリル・インピー（南アフリカ）を2026年シーズンのスポーツディレクター（監督）として迎え入れることを発表した。ヴィヴィアーニは今季限りで引退し、インピーはイスラエル・プレミアテックからの加入となる。

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イネオス・グレナディアーズは再び常勝チームへの復帰を目指し、まずは首脳陣の刷新を進めている。ゲラント・トーマス（イギリス）のレーシングディレクター就任の翌日である11月28日、チームが発表したのは、共に母国を代表する名選手だったヴィヴィアーニとインピーのスポーツディレクター就任だ。

ヴィヴィアーニはプロ通算90勝を挙げたイタリアを代表するスプリンターとして活躍した36歳。2015年からの3年間、そして2022年からの3年間と合計6シーズンをイネオスで過ごし、今年10月に引退を発表した。引退レースとなったトラック世界選手権の男子エリミネーションでは、自身3度目となる優勝を果たし、有終の美を飾った。

「スタッフとして、常にホームのように感じていたイネオスに戻って来られて本当にうれしい。自分がこれまでのキャリアで学んできたすべてを選手たちに還元し、全力で支えていきたい。チームは新たな時代へと向かっており、その挑戦の一員になれることにワクワクしている」と、ヴィヴィアーニはその意気込みを語った。

一方、新たに加わることが発表されたインピーは、2023年に引退後、3年間イスラエル・プレミアテックで監督を務め、現役時代に所属経験のないイネオスに加入した。

「長年にわたりイネオスと戦ってきて、キャリア初期はいまのスタッフの何人かとチームメイトでもあった。ゲラント（トーマス）とはネオプロ時代に一緒に走っていた仲だ。いまこうして同僚として再会できることに特別な感慨がある。来年からチームの一員として、すぐに貢献できるよう頑張る」と、40歳のインピーはコメントしている。

現時点で、イネオスの2026年シーズンの所属選手は22名。トーマスを現場のトップとした新体制のもと、今後発表される残り8名の加入選手にも注目が集まる。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos