デカトロンAG2Rラモンディアルはマーク・レンショーの監督としての加入を発表した。同チームはオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)を獲得しており、2026年に向け新たなスプリント体制を整えた。



デカトロンへの加入が発表されたマーク・レンショー(オーストラリア) photo:Kei Tsuji

「フランスのチームでプロキャリアを始めた自分にとって、再びフランスに戻ることは一つのサイクルを完結させる感覚がある。専任のスプリントトレインが用意されている点が、このチームに加入する決め手となった。これからのシーズンに向け特別なものを築き上げていけることに大きな刺激を感じている」と、マーク・レンショー(オーストラリア)はチーム加入に際し、こうコメントした。

現在43歳のレンショーは現役時代、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)のリードアウト役として活躍した。2019年に引退後、カヴェンディッシュのツール・ド・フランス最多区間優勝記録の更新をサポートするべく、2023年末にアスタナ・カザフスタン(現XDSアスタナ)にスプリント&リードアウトコーチとして加入。カヴェンディッシュが引退後も同チームに残っていたものの、このたび新天地に活躍の場を移すことになった。

エーススプリンターを務める予定のオラフ・コーイ(オランダ) photo:CorVos

来年は28年間にわたりメインスポンサーだったAG2Rが去り、「デカトロンCMA・CGM」に名称を改めるチーム。それによりチーム資金が増額されると言われており、エーススプリンターとして24歳ながら既にプロ通算47勝を誇るオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)を獲得。そのリードアウトとして、カヴェンディッシュの記録更新にも貢献したケース・ボル(オランダ、XDSアスタナ)を獲得した。

そこにレンショーが加わるデカトロンのスプリントチームには、2026年以降さらに注目が集まりそうだ。

また、チームはクラシック担当としてレッドブル・ボーラ・ハンスグローエからハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ)が監督として加入することも明らかにした。クラシック要員としては過去にストラーデビアンケを制しているティシュ・ベノート(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)や、ダーン・ホーレ(オランダ、リドル・トレック)の活躍が期待される。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos