ブルゴス・ブルペレットBHが11月5日、今年加入した小山智也との契約を1年延長すると発表した。小山はイナーメ信濃山形やチーム右京を経て2025年にプロデビューした27歳で、今季は就労ビザ取得のトラブルも抱えつつチームに貢献した。



契約延長が発表された小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH) photo:Burgos Burpellet BH

「今シーズンはこのカテゴリーで走る初年度でした。乗り越えるべき課題は多かったですが、選手として大きく成長することができました。これもひとえにスタッフとチームメイトの支えのおかげです。2026年はチームの成功に貢献できるよう、全力を尽くします」と、小山はプレスリリースで語った。

大阪出身の小山は、イナーメ信濃山形に所属していた2018年にJプロツアーで新人賞ジャージを獲得し、ヒンカピー・レオモやチーム右京を経て2022年に渡欧。多くのプロ選手が拠点とするアンドラをベースに、2025年にスペイン北部カスティーリャ・イ・レオン州のブルゴスを拠点とするプロチーム、ブルゴス・ブルペレットBHでプロデビューを果たした。

今年は1月にスペインで行われたトロフェオ・セス・サリーネスでシーズンイン。前半戦はツアー・オブ・ハイナンやツアー・オブ・ターキーなどプロレースに出場し、6月のコペンハーゲン・スプリントでワールドツアー初出場を果たす予定だった。しかし就労ビザ取得の関係で夏の3ヶ月を日本で過ごさざるを得ず、レーススケジュールの変更を強いられた。

勝負のプロ2年目に挑む小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH) photo:Burgos Burpellet BH

大半がスペイン出身者で占められていたチームから一転、国際化に舵を切ったブルゴスは、小山の他にゲオルギオス・バグラス(ギリシャ)やジャムバルジャムツ・サインバヤル(モンゴル)、セルヒオ・チュミル(グアテマラ)などとも契約延長を結んでいる。

プロ2年目のシーズンに向けて、小山は11月はスペイン南部でオフシーズンのトレーニングを積み、12月のチーム合宿に合流する予定だ。オフシーズンはヨーロッパでコンディションを整え、「あと10年はプロとしてヨーロッパで走りたい」と語る目標に向けて準備を進める。

なお、シクロワイアードでは小山のインタビュー記事を掲載予定だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos