2026年はプロチームへの降格が濃厚なコフィディスがエドアルド・ザンペリーニを獲得した。2024年のイタリアU23王者である同選手は22歳。これによりコフィディスは登録メンバーの上限である30名に達し、ロースターが確定した。



2024年のイタリアU23王者であるエドアルド・ザンペリーニ photo:Cofidis

ザンペリーニは「世界でもよく知られた強力なチームの一つに加入することができ、嬉しく思っている。これまでフランスのチームで走ってきたので、彼らのやり方や若手育成の仕組みを理解している」と、移籍理由を語った。

2024年のイタリア選手権U23ロードレースを制し、アルケア・B&Bホテルズの下部チームで走った今年は、トップチームでも22レースを走った。2026年シーズンのトップチームへの昇格が確実視されていたものの、チーム解散に伴い、同じフランス籍のチームへの移籍に至った。

自らを「パンチャー兼クライマー」と言い表すザンペリーニは、「起伏のあるコースや(展開の)厳しいレース、中難度の山岳ステージ」が得意である、2026年はエースのアシストに徹し、「2027年からは自分のチャンスを掴み、勝利を狙いたい」と語った。

コフィディス最後の1名として加入が発表されたエドアルド・ザンペリーニ(イタリア) photo:Cofidis

ザンペリーニの獲得によりコフィディスは2026年シーズンに向けた30名が確定。エディ・フィネとアントニー・ペレス(共にフランス)が引退し、エメ・デヘント(ベルギー)はQ36.5プロサイクリングへ移籍。一方で、解散するアルケア・B&Bホテルズからイエンセ・ビールマンス(ベルギー)とルイ・ルーラン(フランス)が加入し、さらにユーゴ・パージュ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)なども補強した。

しかしチームは、2023年から25年までの3年間に獲得したUCIポイントを合算し、その上位18チームにワールドチームの権利を与えるランキングで20位と降格圏内にいるため、来季は2019年以来となるプロチームでの活動が濃厚だ。
コフィディス2026年ロースター
ピート・アレハールト(ベルギー)
スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド)
アレックス・アランブル(スペイン)
エマヌエル・ブッフマン(ドイツ)
サイモン・カー(イギリス)
ブライアン・コカール(フランス)
ニコラ・ドゥボーマルシェ(フランス)
ヴァランタン・フェロン(フランス)
ミラン・フレティン(ベルギー)
ヨン・イサギレ(スペイン)
クレマン・イズキエルド(フランス)
オリバー・ナイト(イギリス)
ヤン・マース(オランダ)
サム・メゾノブ(フランス)
シルヴァン・モニケ(ベルギー)
ポール・ウルスラン(フランス)
アレクシ・ルナール(フランス)
ルドヴィク・ロベーツ(ベルギー)
セルヒオ・サミティエル(スペイン)
ディラン・トゥーンス(ベルギー)
バンジャマン・トマ(フランス)
ダミアン・トゥゼ(フランス)
ジェイミー・ミーハン(アイルランド)
新加入
イエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケア・B&Bホテルズ)
アレックス・キルシュ(ルクセンブルク、リドル・トレック)
ユーゴ・パージュ(フランス、アンテルマルシェ・ワンティ)
ルイ・ルーラン(フランス、アルケア・B&Bホテルズ)
エドアルド・ザンペリーニ(イタリア、アルケア・B&Bホテルズ・コンチネンタル)
ヤエル・ジョアラン(フランス)CIC・Uナント
カミーユ・シャレ(フランス)ヴェロクラブ・ヴィルフランシュ・ボージョレ
退団
エメ・デヘント(ベルギー)→Q36.5プロサイクリング
エディ・フィネ(フランス)→引退
ヘスス・エラダ(スペイン)
ヨナタン・ラストラ(スペイン)→エウスカルテル・エウスカディ
ノラン・マウド(フランス)
ステファノ・オルダーニ(イタリア)
アントニー・ペレス(フランス)→引退
ユーゴ・トゥミール(フランス)
text:Sotaro.Arakawa
photo:Cofidis