ロードへの本格転向初年度だった今年、ツール・ド・フランス・ファムで総合優勝したポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)が現状を報告。10月上旬に受けた足首の手術からの復帰に予想以上の時間がかかっていることを明かした。



ツール・ファムで区間2連勝と共に総合優勝を決めたポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

「手術から3週間が経ったが、まだ完全なオフシーズンの状態。足首の回復は完全とはいかず苦戦している。とても疲れやすく、身体が弱っている日や体調がすぐれない日もある。外科医によると全てが元通りになるまで、さらに3週間は辛抱が必要だという。トップアスリートの身体から、“座りがちな人”の身体に変わるなんて」と、フェランプレヴォはSNSを通して現状を説明した。

2024年に母国フランスのパリで行われたオリンピックのマウンテンバイクで金メダルを獲得したフェランプレヴォ。MTBに区切りをつけ、ロードレースに専念するためヴィスマ・リースアバイクに加入し、春のクラシックレース初戦であるストラーデ・ビアンケで3位表彰台へ。続くロンド・ファン・フラーンデレンで2位、そしてパリ〜ルーベ・ファムで優勝した。

その後もフェランプレヴォの快進撃は続き、ツール・ド・フランス・ファムのクイーン(最難関)ステージとなった第8ステージでは独走勝利。マイヨジョーヌをまとって臨んだ最終日も勝利を掴み、総合優勝に輝いた。

足首の手術を受けたポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

当初は出場予定がなかった、9月下旬にルワンダで行われたロード世界選手権にも出場したフェランプレヴォ。しかし「ストラーデ・ビアンケ(3月上旬)での落車以来、ずっと足首の違和感に悩まされていた」と語るように不調が続き、予定していたグラベル世界選手権を欠場して10月4日に手術を受けた。そして当初3週間とされていた運動禁止期間は、さらに3週間の延長が必要になったという。

ちなみにフェランプレヴォはロード世界選手権の1週間前である今年9月、パートナーであるディラン・ファンバーレ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)との婚約を発表。共にパリ〜ルーベで優勝経験のあるビッグカップルが誕生した。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos