UCIトラック世界選手権最終日の女子ケイリンで、佐藤水菜が金メダルを獲得した。デンマーク開催の昨年大会に続き、同種目で日本人史上初の連覇を成し遂げた。



女子ケイリンの決勝で先着した佐藤水菜 photo:UCI

南米チリのサンティアゴで開催されたUCIトラック世界選手権は最終日を迎えた。女子ケイリンには、前日のスプリントで銀メダルに輝いたディフェンディングチャンピオンの佐藤水菜と酒井亜樹、仲澤春香の3名が出場した。

佐藤と仲澤が1回戦を突破した一方、酒井は1回戦で敗れ敗者復活戦に回ったが、ここでも及ばず敗退。準々決勝は佐藤が通過。仲澤はトラック内側のブルーバンドを走行したため降格となった。佐藤は準決勝も3位で突破し、6名による決勝へと駒を進めた。

昨年2位だったヘッティ・ファンデワウ(オランダ)が姿を消した決勝は、序盤から集団後方にいた佐藤が残り1周半で一気にスピードを上げる。先頭に立つと、猛追するエマ・フィヌカン(イギリス)を振り切り、そのままフィニッシュに飛び込んだ。

大会連覇を達成した佐藤水菜 photo:UCI

2大会連続となる金メダルを獲得した佐藤水菜 photo:UCI

2021年と22年の世界選手権で2位に甘んじた悔しさを昨年に晴らし、アルカンシエルをまとった佐藤が大会連覇を達成。女子競輪でも活躍する佐藤が、日本発祥のケイリンで圧巻の強さを披露した。

大会5日目に行われた女子ポイントレースでは内野艶和が8位入賞。男子エリミネーションレースは橋本英也が24位だった。男子オムニアムで銀メダルを獲得した窪木一茂が兒島直樹と組んだ男子マディソンは12位で、悔しい結果となった。

女子ポイントレースで8位となった内野艶和 photo:JCF

橋本英也で男子エリミネーションレースは24位 photo:JCF
兒島直樹と窪木一茂が臨んだ男子マディソンは12位 photo:JCF

トラック世界選手権2025 女子ケイリン結果
1位 佐藤水菜
2位 エマ・フィヌカン(イギリス)
3位 ステファニー・クアドラード(コロンビア)
photo:UCI, JCF