圧倒的な走りでジャパンカップクリテリウムを制したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)のスペシャルバイクを紹介。グリーンメタリックにペイントされたトレックのMadone SLRを紹介します。



ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)のトレック Madone SLR photo:So Isobe

圧倒的なチーム力と、圧倒的なスプリントでジャパンカップクリテリウムを制したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)。今年のツール・ド・フランスでマイヨヴェールを獲得した最強スプリンターは、今回トレック・ジャパンが用意した特別ペイントのMadone SLRで宇都宮のコースを駆け抜けた。

メタリックカラーにペイントされたMadone SLRは、トレックが誇るカスタマイズプログラム「Project One」に今年5月に登場した「Chroma」カラー(Chroma Ivy)で仕立てられたもの。今回のためにトレック・ジャパンが企画し、ウィスコンシン州ウォータールーのトレック本社でペイントされたフレームは空輸でヨーロッパへ。リドル・トレックのチーム拠点で組み上げた後に日本に運ばれたという気合の入れようだ。

選手一人一人が異なるChromaカラーのMaodne SLRを使用。写真のピンクはカルロス・ベローナ(スペイン)用機 photo:So Isobe

ミランはマイヨヴェールのグリーン、ジャパンカップ本戦で9位に入ったジュリアン・ベルナール(フランス)はブラウン、カルロス・ベローナ(スペイン)はピンクと、来日した6人の選手それぞれが異なるChromaカラーのMadone SLRを駆りファンの目を惹きつけた。

身長196cmのミランは60サイズのフレームに乗る。Madone RSLハンドルの幅は420mmと広く、ステムは120mmで-7度設定。クランク長も175mmと大柄な体格を支えるセッティングだ。

ハンドルはボントレガーのMadone RSL。幅420mm/ステム120mm。旧型のレバーを取り付けていることにも注目 photo:So Isobe

チェーンリングは54/41T。供給専用のグラフィックだ photo:So Isobe
クランク長は175mm photo:So Isobe


専用開発のRSLボトル&ケージを使用 photo:So Isobe

コンポーネントはスラム RED AXSのフルセットだ。チェーンリングは54/41Tでカセットは10-33T(最大ギア比5.4)。クランクやブレーキレバーは市販品とは異なるプロ供給専用のメタリックロゴがあしらわれている。ただしブレーキレバーは旧型が搭載されており、メカニックに聞いたところフィーリングの好みによるものだという。

ホイールは Aeolus RSL51、組み合わせるタイヤは28mmのピレリ PZero Race TLR RS。なお唯一、スラム非純正品としてディスクローターのロックリングはトライピーク製品が使われている。

ミランは今年のツールでもマイヨヴェール確定後は同じChroma IvyのMadones SLRを使用し、同じくマイヨヴェールのグリーンにあつらえたワフーの Elemnt Roam 3コンピュータや、タイムのX Proペダルを使用していたものの、それらは今回通常のチーム支給品。サドルは142mmとショートノーズのAeolus RSL サドルだ。

本来のチームバイクはゼッケンホルダーを接着で取り付けている。今回用意されたバイクはゴムバンド固定式 photo:So Isobe
レバーはミランの好みで旧型。左右のブラケット下側にWireless Blipsを取り付ける photo:So Isobe


通常のチームバイクもスペアとして用意された photo:So Isobe


text&photo:So Isobe

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