ツール・ド・九州第2ステージは1級山岳が設定される阿蘇山周辺のカルデラを走るコースで行われ、集団でのスプリント勝負をドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)が制して優勝した。総合首位はキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が維持。山岳賞は織田聖(マトリックスパワータグ)がほぼ確定させた。

阿蘇山のカルデラの中を集団が抜けていく ©︎ツール・ド・九州2025実行委員会
ツール・ド・九州2日目は熊本県でのステージ。阿蘇山の北に位置する南小国町をスタートし、世界最大級の阿蘇山カルデラの中に設定された1周30.36kmの周回コースを2周したのち、南阿蘇村にフィニッシュする114.85km。周回コース部分には1級山岳2回、スプリントポイントは周回部分2回とコース終盤に1回の計3回設定される。

1級山岳への登りは険しい急坂が続く ©︎ツール・ド・九州2025実行委員会

阿蘇山のカルデラに設定された周回コース photo:Satoru Kato
早朝にはカルデラの周回コース内で霧が発生していたが、レースがスタートする頃には晴れて青空が広がり、この日も30℃に迫る暑さの中でのレースとなった。

周回1周目で先行したトマ・ボネ(トタルエネルジー)と山岳賞ジャージの織田聖(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato
周回コースに入って登り区間に入ると、山岳賞ジャージを着る織田聖(マトリックスパワータグ)と、トマ・ボネ(トタルエネルジー)の2名が抜け出す。1回目の1級山岳を織田が先頭通過。その後は3後続に30秒前後の差をつけて先行する。

メイン集団は新城幸也を先頭にソリューションテック・ヴィーニファンティーニがコントロール その後ろでリーダージャージ同士がチェック photo:Satoru Kato
メイン集団は、リーダージャージを着るキリロ・ツァレンコ擁するソリューションテック・ヴィーニファンティーニがコントロール。その後ろに総合2位のレイン・タラマエ擁するキナンレーシングチームが続く隊列で進行していく。

周回2周目の登りで先行したジョルダン・ジェガット(トタルエネルジー)とアレッサンドロ・ファンチェル(チーム右京) photo:Satoru Kato

先行する2名をリーダージャージのキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)自ら追走 photo:Satoru Kato
周回2周目に入り、登り区間に入るとトタルエネルジーが集団先頭に立ってペースアップし、先行していた織田とボネを吸収。2回目の2級山岳を前にジョルダン・ジェガット(トタルエネルジー)とアレッサンドロ・ファンチェル(チーム右京)が抜け出して先行する。

終盤にまとまった集団でのスプリント勝負 ©︎ツール・ド・九州2025実行委員会

ドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)がステージ優勝 ©︎ツール・ド・九州2025実行委員会
しかし後続との差は15秒前後までしか広がらず、ツァレンコ自ら牽引する追走集団がジェガットとファンチェルを吸収。さらに後続の集団も追いつき、40名ほどの集団でのスプリント勝負へ。最後はドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)が先頭でフィニッシュした。

ステージ優勝のドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)をくまモンが祝福 photo:Satoru Kato

キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が総合首位を維持 photo:Satoru Kato
総合上位勢も同じ集団でフィニッシュし、順位は変わらず。ポイント賞はステージ優勝のデポーテルが獲得した。

山岳賞をほぼ確定させた織田聖(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato
一方、山岳賞争いは首位の織田が2位以下に14ポイントの差をつけた。明日の最終ステージは2級山岳と3級山岳が1回ずつ設定されるが、全て1位通過しても8ポイントの加算にとどまるため、完走さえすれば織田の山岳賞が確定する。

ツール・ド・九州2日目は熊本県でのステージ。阿蘇山の北に位置する南小国町をスタートし、世界最大級の阿蘇山カルデラの中に設定された1周30.36kmの周回コースを2周したのち、南阿蘇村にフィニッシュする114.85km。周回コース部分には1級山岳2回、スプリントポイントは周回部分2回とコース終盤に1回の計3回設定される。


早朝にはカルデラの周回コース内で霧が発生していたが、レースがスタートする頃には晴れて青空が広がり、この日も30℃に迫る暑さの中でのレースとなった。

周回コースに入って登り区間に入ると、山岳賞ジャージを着る織田聖(マトリックスパワータグ)と、トマ・ボネ(トタルエネルジー)の2名が抜け出す。1回目の1級山岳を織田が先頭通過。その後は3後続に30秒前後の差をつけて先行する。

メイン集団は、リーダージャージを着るキリロ・ツァレンコ擁するソリューションテック・ヴィーニファンティーニがコントロール。その後ろに総合2位のレイン・タラマエ擁するキナンレーシングチームが続く隊列で進行していく。


周回2周目に入り、登り区間に入るとトタルエネルジーが集団先頭に立ってペースアップし、先行していた織田とボネを吸収。2回目の2級山岳を前にジョルダン・ジェガット(トタルエネルジー)とアレッサンドロ・ファンチェル(チーム右京)が抜け出して先行する。


しかし後続との差は15秒前後までしか広がらず、ツァレンコ自ら牽引する追走集団がジェガットとファンチェルを吸収。さらに後続の集団も追いつき、40名ほどの集団でのスプリント勝負へ。最後はドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)が先頭でフィニッシュした。


総合上位勢も同じ集団でフィニッシュし、順位は変わらず。ポイント賞はステージ優勝のデポーテルが獲得した。

一方、山岳賞争いは首位の織田が2位以下に14ポイントの差をつけた。明日の最終ステージは2級山岳と3級山岳が1回ずつ設定されるが、全て1位通過しても8ポイントの加算にとどまるため、完走さえすれば織田の山岳賞が確定する。
マイナビ ツール・ド・九州2025 第2ステージ熊本阿蘇 結果(114.85km)
1位 | ドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ、ベルギー) | 2時間35分47秒 |
2位 | ジョフレ・スープ(トタルエネルジー、フランス) | +0秒 |
3位 | ヘノック・ムルブラン(XDS・アスタナ チーム、エリトリア) | |
4位 | ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン) | |
5位 | マッテオ・ヴェルシェ(トタルエネルジー、フランス) | |
6位 | イェローン・メイヤース (ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング、オランダ) | |
7位 | ジョルダン・ジェガット (トタルエネルジー、フランス) | |
8位 | 武山 晃輔 (宇都宮ブリッツェン、日本) | |
9位 | ルーカ・ファンボーヴェン (アンテルマルシェ・ワンティ、ベルギー) | |
10位 | ジョゼフ・ピドコック (Q36.5プロサイクリング チーム、イギリス) | |
個人総合順位 | ||
1位 | キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、ウクライナ) | 5時間25分09秒 |
2位 | レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム、エストニア) | +4秒 |
3位 | ニコロ・ガリッボ(チーム右京、イタリア) | +49秒 |
4位 | ジョゼフ・ピドコック(Q36.5プロサイクリングチーム、イギリス) | +1分19秒 |
5位 | ルーカ・ファンボーヴェン(アンティマルシェ・ワンティ、ベルギー) | +1分44秒 |
6位 | ドリース・デポーテル(アンティマルシェ・ワンティ、ベルギー) | +1分51秒 |
ポイント賞 ドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ、ベルギー)
山岳賞 織田 聖(マトリックスパワータグ)
新人賞 ジェラルド・レデズマ(VC福岡)
チーム総合順位
1位 ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ 16時間19分39秒
2位 チーム右京 +43秒
3位 Q36.5プロサイクリングチーム +1分9秒
text&photo:Satoru Kato
山岳賞 織田 聖(マトリックスパワータグ)
新人賞 ジェラルド・レデズマ(VC福岡)
チーム総合順位
1位 ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ 16時間19分39秒
2位 チーム右京 +43秒
3位 Q36.5プロサイクリングチーム +1分9秒
text&photo:Satoru Kato
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