佐世保駅前のコースで初開催された「佐世保クリテリウム」は、レース終盤に形成された6名の集団が逃げ切る展開となり、ジョゼフ・ピドコック (Q36.5プロサイクリング チーム)が僅差のスプリント勝負を制して優勝した。日本勢では岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)の8位が最高位となった。
今年のツール・ド・九州は、長崎県佐世保市で開幕。翌日からのステージレース本戦を前に、前哨戦とも言えるクリテリウムが開催された。

アンテルマルシェ・ワンティからは今村駿介(中央)と島崎将男(左端)が出場 photo:Satoru Kato 
長崎でも元気でキレキレな動きを見せたくまモン photo:Satoru Kato

「大分の全日本優勝など、九州には縁がある」と言う新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Satoru Kato 
昨年大会総合5位、今年のツール・ド・フランス総合10位のジョルダン・ジェガット (トタルエネルジー) photo:Satoru Kato
JR佐世保駅の目の前、佐世保港に面する「佐世保ポートサイド公園」をメイン会場に、隣接する商業施設などの周りを巡るコースは、1周1.5kmに11の直角コーナーが連続。うち1箇所は折り返しのヘアピンコーナーとなり、集団が長く引き伸ばされるのは必至なレイアウトだ。スタート前には出場全チームが登壇するチームプレゼンテーションが催された。

前年優勝のトタルエネルジーを先頭にラインナップ photo:Satoru Kato

海上保安庁や海上自衛隊の船が停泊する横を集団が抜けていく photo:Satoru Kato

序盤から一列に引き伸ばされた集団 photo:Satoru Kato
最高気温30℃に迫る10月とは思えない暑さの中スタートしたレースは、ワールドチームやプロチームの牽引により一列棒状で進行。集団後方では序盤から中切れが発生するほどのハイペースで周回していく。

レース中盤に飛び出したジョゼフ・ピドコック (Q36.5プロサイクリング チーム)とジョルダン・ジェガット (トタルエネルジー) photo:Satoru Kato

レース終盤までに形成された6名の先頭集団 photo:Satoru Kato
レース中盤、ジョゼフ・ピドコック (Q36.5プロサイクリング チーム)とジョルダン・ジェガット (トタルエネルジー)の2名が先行。その後アレッシオ・デッレ・ヴェドヴェ (XDS・アスタナ チーム)、ジョフレ・スープ (トタルエネルジー)、イェローン・メイヤース (ヴィクトリア・スポーツ)、マルタイン・ラーセンベルフ (Q36.5プロサイクリング チーム)ら4名が合流し、6名の先頭集団を形成する。

新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が集団のペースアップを図るが… photo:Satoru Kato

メイン集団は追走のペースが上がらず photo:Satoru Kato
後続の集団は新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が先頭に立って牽引する場面も見られたが、終盤に入ると先頭集団に2名ずつ送り込んだQ36.5プロサイクリングチームやトタルエネルジーが牽制に入り、ハイペースで人数が絞られたこともあって集団のペースが上がらない。最終周回に入っても20秒まで開いた差は縮まらず、勝負は先頭集団の6名でのスプリントへ。

僅差のハンドルの投げ合い photo:Satoru Kato

どちらが勝ったかわからず… photo:Satoru Kato
最終コーナーを立ち上がり、ピドコックが先頭。その背後からヴェドヴェが並びかけてフィニッシュライン上ハンドルを投げ合う。ヴェドヴェが伸びたようにも見えたが、判定の結果ピドコックの先着が確定した。
日本勢では、岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)の8位が最高位。出走103名中、完走33名。平均スピード44.7kmのハイスピードサバイバルレースだった。

表彰式 photo:Satoru Kato

優勝したジョゼフ・ピドコック (Q36.5プロサイクリングチーム) photo:Satoru Kato
今年のツール・ド・九州は、長崎県佐世保市で開幕。翌日からのステージレース本戦を前に、前哨戦とも言えるクリテリウムが開催された。




JR佐世保駅の目の前、佐世保港に面する「佐世保ポートサイド公園」をメイン会場に、隣接する商業施設などの周りを巡るコースは、1周1.5kmに11の直角コーナーが連続。うち1箇所は折り返しのヘアピンコーナーとなり、集団が長く引き伸ばされるのは必至なレイアウトだ。スタート前には出場全チームが登壇するチームプレゼンテーションが催された。



最高気温30℃に迫る10月とは思えない暑さの中スタートしたレースは、ワールドチームやプロチームの牽引により一列棒状で進行。集団後方では序盤から中切れが発生するほどのハイペースで周回していく。


レース中盤、ジョゼフ・ピドコック (Q36.5プロサイクリング チーム)とジョルダン・ジェガット (トタルエネルジー)の2名が先行。その後アレッシオ・デッレ・ヴェドヴェ (XDS・アスタナ チーム)、ジョフレ・スープ (トタルエネルジー)、イェローン・メイヤース (ヴィクトリア・スポーツ)、マルタイン・ラーセンベルフ (Q36.5プロサイクリング チーム)ら4名が合流し、6名の先頭集団を形成する。


後続の集団は新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が先頭に立って牽引する場面も見られたが、終盤に入ると先頭集団に2名ずつ送り込んだQ36.5プロサイクリングチームやトタルエネルジーが牽制に入り、ハイペースで人数が絞られたこともあって集団のペースが上がらない。最終周回に入っても20秒まで開いた差は縮まらず、勝負は先頭集団の6名でのスプリントへ。


最終コーナーを立ち上がり、ピドコックが先頭。その背後からヴェドヴェが並びかけてフィニッシュライン上ハンドルを投げ合う。ヴェドヴェが伸びたようにも見えたが、判定の結果ピドコックの先着が確定した。
日本勢では、岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)の8位が最高位。出走103名中、完走33名。平均スピード44.7kmのハイスピードサバイバルレースだった。


マイナビ ツール・ド・九州2025 佐世保クリテリウム 結果(45km)
1位 | ジョゼフ・ピドコック (Q36.5プロサイクリング チーム、イギリス) | 1時間0分16秒 |
2位 | アレッシオ・デッレ・ヴェドヴェ (XDS・アスタナ チーム、イタリア) | +0秒 |
3位 | ジョフレ・スープ (トタルエネルジー、フランス) | |
4位 | イェローン・メイヤース (ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング、オランダ) | |
5位 | マルタイン・ラーセンベルフ (Q36.5プロサイクリング チーム、オランダ) | |
6位 | ジョルダン・ジェガット (トタルエネルジー、フランス) | |
7位 | ドリース・デポーテル (アンテルマルシェ・ワンティ、ベルギー) | +18秒 |
8位 | 岡本 勝哉 (チームブリヂストンサイクリング) | |
9位 | アレクサンドル・ドゥレトル (トタルエネルジー、フランス) | |
10位 | ルスラン・イェリュバエフ (XDS・アスタナチーム、カザフスタン) |
周回賞
マーク・ドノヴァン(Q36.5プロサイクリングチーム)
ジョゼフ・ピドコック(Q36.5プロサイクリングチーム)
ジョルダン・ジェガット(トタルエネルジー)
アレッシオ・デッレ・ヴェドヴェ(XDS・アスタナチーム)
text&photo:Satoru Kato
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