ロード世界選手権2日目に行われた男子U23個人タイムトライアル。昨年優勝を逃したヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン)が、2位に1分以上の差をつける圧巻の走りを見せ、自身初のアルカンシエルを手に入れた。

9月22日に行われた男子U23タイムトライアル photo:CorVos

ロード世界選手権2025 男子U23個人タイムトライアルコースプロフィール image:UCI
タイムトライアルにおける男女エリートの世界王者が決定した翌日の9月22日、U23カテゴリーの世界一を懸けた戦いが行われた。男子U23に日本代表の出場はなく、アルカンシエルを争ったのは60名の選手たち。コースは前日の女子エリートと同じくルワンダの首都キガリに設定された31.2kmで、前半にニャンザ峠を2度登り(行き:距離2.5km/平均5.8%、帰り:距離4.1km/平均3.1%)、下った後に石畳のミュール・ド・キガリ(距離1.3km/平均6.3%)を登坂するレイアウトだ。
エティエンヌ・トゥイゼレ(ルワンダ)から順にスタートし、前半組ではトップタイムが何度も塗り替えられる展開となった。28番手出走のマテウシュ・ガイドゥレヴィチ(ポーランド)が初めて40分を切る39分52秒でフィニッシュし、長らくホットシートを守る。しかし後半に入ると、ヨーナス・ウォルトン(カナダ)が2秒更新。その後、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエの下部チーム所属のネイト・プリングル(ニュージーランド)がさらに23秒縮めてトップに立った。

2位:ネイト・プリングル(ニュージーランド) photo:UCI 
3位:マキシム・デコンブル(フランス) photo:UCI

優勝:ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン) photo:CorVos
優勝候補のラスト10名が登場し、まず同じレッドブル所属のロレンツォ・フィン(イタリア)が5秒差に迫るも、プリングルを上回ることはできない。続いて、来年グルパマFDJでのプロデビューが決まっているマキシム・デコンブル(フランス)が出走。第1計測(10.6km)でプリングルを3秒上回り、ミュール・ド・キガリでスパートをかけたが、トップタイムにはわずか1秒届かなかった。
プリングルが暫定トップを守る中、最終走者ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン)がスタートする。リドル・トレックの下部チーム出身で来季昇格が決まっているソデルクヴィストは、第1計測を23秒更新すると、第2(19km)では30秒、第3(26.6km)では33秒と区間ごとに最速タイムを刻んでいく。そしてミュール・ド・キガリを軽快に駆け上がり、プリングルのタイムを1分3秒も更新する圧巻の走りでフィニッシュした。

フィニッシュ直後にガッツポーズを見せたヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン) photo:CorVos

アルカンシエルを獲得したヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン) photo:UCI
勝利を確信した22歳のソデルクヴィストは、フィニッシュ直後にガッツポーズを見せた。「力を出し切ることができた。このレースに向けて周到に準備してきた。昨年2位に終わった瞬間から次の目標は定まっていたし、U23最終年で達成したい最後の課題だった。プレッシャーもあったが、僕はむしろそういう挑戦を楽しめるタイプ。今後さらに大きなレースで勝つためには、プレッシャーを乗り越えることが欠かせないからね」と語った。
ソデルクヴィストは2024年にTTスウェーデン選手権の男子エリート王者となったものの、世界選手権U23では2位に終わっていた。しかし今年はトップチームで多くのレースを経験し、TTスウェーデン選手権を連覇。さらに国内グラベル選手権でも優勝し、その勢いのまま臨んだポストノルド・ツアー・オブ・デンマーク(UCI2.Pro)ではワールドチームの強豪を退けて勝利しており、確かな成長を示していた。


タイムトライアルにおける男女エリートの世界王者が決定した翌日の9月22日、U23カテゴリーの世界一を懸けた戦いが行われた。男子U23に日本代表の出場はなく、アルカンシエルを争ったのは60名の選手たち。コースは前日の女子エリートと同じくルワンダの首都キガリに設定された31.2kmで、前半にニャンザ峠を2度登り(行き:距離2.5km/平均5.8%、帰り:距離4.1km/平均3.1%)、下った後に石畳のミュール・ド・キガリ(距離1.3km/平均6.3%)を登坂するレイアウトだ。
エティエンヌ・トゥイゼレ(ルワンダ)から順にスタートし、前半組ではトップタイムが何度も塗り替えられる展開となった。28番手出走のマテウシュ・ガイドゥレヴィチ(ポーランド)が初めて40分を切る39分52秒でフィニッシュし、長らくホットシートを守る。しかし後半に入ると、ヨーナス・ウォルトン(カナダ)が2秒更新。その後、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエの下部チーム所属のネイト・プリングル(ニュージーランド)がさらに23秒縮めてトップに立った。



優勝候補のラスト10名が登場し、まず同じレッドブル所属のロレンツォ・フィン(イタリア)が5秒差に迫るも、プリングルを上回ることはできない。続いて、来年グルパマFDJでのプロデビューが決まっているマキシム・デコンブル(フランス)が出走。第1計測(10.6km)でプリングルを3秒上回り、ミュール・ド・キガリでスパートをかけたが、トップタイムにはわずか1秒届かなかった。
プリングルが暫定トップを守る中、最終走者ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン)がスタートする。リドル・トレックの下部チーム出身で来季昇格が決まっているソデルクヴィストは、第1計測を23秒更新すると、第2(19km)では30秒、第3(26.6km)では33秒と区間ごとに最速タイムを刻んでいく。そしてミュール・ド・キガリを軽快に駆け上がり、プリングルのタイムを1分3秒も更新する圧巻の走りでフィニッシュした。


勝利を確信した22歳のソデルクヴィストは、フィニッシュ直後にガッツポーズを見せた。「力を出し切ることができた。このレースに向けて周到に準備してきた。昨年2位に終わった瞬間から次の目標は定まっていたし、U23最終年で達成したい最後の課題だった。プレッシャーもあったが、僕はむしろそういう挑戦を楽しめるタイプ。今後さらに大きなレースで勝つためには、プレッシャーを乗り越えることが欠かせないからね」と語った。
ソデルクヴィストは2024年にTTスウェーデン選手権の男子エリート王者となったものの、世界選手権U23では2位に終わっていた。しかし今年はトップチームで多くのレースを経験し、TTスウェーデン選手権を連覇。さらに国内グラベル選手権でも優勝し、その勢いのまま臨んだポストノルド・ツアー・オブ・デンマーク(UCI2.Pro)ではワールドチームの強豪を退けて勝利しており、確かな成長を示していた。
ロード世界選手権2025 男子U23タイムトライアル結果
1位 | ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン) | 38:24 |
2位 | ネイト・プリングル(ニュージーランド) | +1:03 |
3位 | マキシム・デコンブル(フランス) | +1:04 |
4位 | ロレンツォ・フィン(イタリア) | +1:08 |
5位 | カラム・ソーンリー(イギリス) | +1:11 |
6位 | ヨーナス・ウォルトン(カナダ) | +1:26 |
7位 | マテウシュ・ガイドゥレヴィチ(ポーランド) | +1:28 |
8位 | ジョナタン・ヴェルヴェンヌ(ベルギー) | +1:33 |
9位 | エクトル・アルバレス(スペイン) | +1:40 |
10位 | ヘイミッシュ・マッケンジー(オーストラリア) | +1:48 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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