獲得標高3,800m超のクイーンステージで優勝候補たちが激しい登坂バトルを繰り広げた。途中で落車した鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学)がレースを降りる事態となった。



4名となった日本ナショナルチームがクイーンステージに挑む photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

若手選手のツール・ド・フランスとも称されるツール・ド・ラヴニールは、いよいよ総合成績を左右するアルプス山脈へと分け入った。第5ステージはサン=ジェルヴェ・モンブランからティーニュ2100まで上り詰める121km/獲得3864mコース。プロローグの登坂TTで上位に食い込んだ、今大会の最有力候補と呼ばれるクライマーたちが再び勝負を繰り広げることとなった。

スタート直後から1級、超級、そして1級のティーニュ2100と、クイーンステージらしい過酷なレイアウト。ステージ中盤まで、各国のエース級選手たちはスペインやベルギー勢のペースアップに応じる形で先頭グループに踏みとどまり、超級のダウンヒルではプロローグを制したポール・セクサス(フランス)がアタック。しかしベルギー勢の追走によって捉えられ、勝負はティーニュ2100へと持ち込まれる。

アルプスを駆けるクイーンステージ。強豪国がハイペースで集団を牽く photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

クイーンステージを制したヤルノ・ウィダル(ベルギー) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

第2ステージの大逃げで総合リーダーに立ってたいたマキシム・ドゥコンブル(フランス)はアタック合戦で遅れ、再三に渡るセクサスのアタックに追従したのは、同じく優勝候補のヤルノ・ウィダル(ベルギー)。昨年大会も優勝候補と目されていたものの、レース出場数が多く疲労が抜けなかった不満を漏らしていた19歳が、ロングスパートでセクサスを引き離してステージ優勝を挙げた。ドゥコンブルは1分16秒遅れたものの、有り余るリードを持っていたことでリーダージャージを死守している。

62位で終えた橋川丈(愛三工業レーシング) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

落車リタイアに終わった鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学) photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka

熾烈な登坂バトルが繰り返されたこの日、日本勢は苦戦を強いられた。橋川丈(愛三工業レーシング)と林原聖真(明治大学/群馬グリフィン)がメイン集団にくらいついたものの次第に遅れ、橋川が24分遅れでフィニッシュした他、岩村元嗣(早稲田大学)と林原は30分弱遅れてフィニッシュ。途中で落車した鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学)は怪我で再乗車できず、そのままリタイアとなってしまった。

幸い、落車した鎌田に大きな怪我はなし。翌日は第6Aステージとして41.6kmの山岳ショートステージが行われ、その後には10.3kmの山岳タイムトライアルの第6Bステージが控える。
ツール・ド・ラヴニール2025第5ステージ結果
1位 ヤルノ・ウィダル(ベルギー) 3:34:48
2位 ポール・セクサス(フランス) +0:05
3位 ヨルゲン・ノルドハーゲン(ノルウェー)
62位 橋川丈(愛三工業レーシング) +24:05
84位 岩村元嗣(早稲田大学) +29:51
91位 林原聖真(明治大学/群馬グリフィン)
DNF 鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO/日本大学)
text:So Isobe
photo:Japan Cycling Federation / Sonoko Tanaka