居を構えるアンドラで勝利を飾ったヴァインは「息子と妻の前で勝てたなんて信じられない」と喜んだ。マイヨロホに袖を通したトレーエンや総合争いから脱落したアユソなど、ブエルタ第6ステージを選手たちのコメントで振り返る。
ステージ優勝&マイヨモンターニャ(山岳賞) ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)

21kmの独走勝利を決めたジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
個人としての目標はもちろんステージ優勝だった。しかし、もし逃げが決まらなかったらチームメイトのために動く選択肢もあった。だから最初から逃げに乗ったのは、メイン集団に吸収されてもアシストできるようにする作戦だった。
今日のコースはよく知った道で、僕はすぐ下に住んでいる。だから(頂上直後に仕掛けた)コメジャはアンドラで最も好きな登りなんだ。本来ならば(登りで)もっと厳しいレース展開に持ち込みたかったのだが、向かい風の影響で協調してペースを上げるのが難しかった。だから頂上から仕掛けた。路面の濡れた下りだったけど、コースを熟知していたからね。そして「よし、これは余計な駆け引きのない真っ向勝負だ」と思い踏み込んだ。

妻と息子の前で表彰台に立ったジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
ブエルタ出場を告げられたのは4週間ほど前で、本来のレーススケジュールにはなかった。だから自分の暮らすアンドラで、息子と妻の前で勝てたなんて信じられない。ラスト5kmは『ハリソン、君のために走っているんだ』と思いながら走った。
ステージ2位&マイヨロホ トースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス)

マイヨロホを獲得したトースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:A.S.O.
正直、現実離れしている結果で信じれない。マイヨロホはもちろん、グランツールでの総合リーダージャージを着るはこれが初めて。本当に特別な瞬間かつ、予想外の出来事だ。
今朝立てたプランは逃げからステージ優勝を狙うことだった。でもジェイ・ヴァインが逃げを狙うアタックのなかにいるのを見て、勝つのは簡単じゃないと悟った。それでも僕自身はマイヨロホを狙える位置にいた(ので逃げた)。
今日は本当に厳しい1日だった。限界に近い瞬間もあり、また土砂降りの雨に見舞われた。でもマイヨロホ獲得という目標に向け、ただひたすらペダルを踏み続けた。こうして手にしたマイヨロホを、明日も守り抜きたい。
ステージ4位&総合2位 ブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)

スタート直後に形成された10名による逃げグループ photo:CorVos
今日の目標は逃げに乗り、レースの先頭で走ること。プロトンが逃げ切りを容認してくれると分かってから、結果を求めて走った。(最後から2番目の)2級山岳コメジャではペースが早く、(遅れたが)下りで追いつくことができた。ライバルに比べて調子はよく、ステージ優勝は不可能でもマイヨロホ獲得に向け集中していた。アタックを我慢し、最終山岳に賭けた。だが、マイヨロホ獲得には数秒足りなかった。
総合争いから脱落したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)
開幕から自分の状態は把握していた。だが周りが僕に総合成績を求めるのは当然のことだろう。それは僕が常に狙っていたものだからね。だがこれはジロ・デ・イタリアではない。だから大きなショックを受けてもいない。ここでは自分のできることをやり切り、無理だと思ったら下がるしかない。総合争いの重圧は自分にはなく、むしろ君たち(メディア)の方が感じていたのではないだろうか。
トレーエンの総合首位浮上を喜ぶジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)

追走集団から飛び出したトースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
トースタイン(トレーエン)はここ最近調子が良くなかったが、クリテリウム・デュ・ドーフィネで取り戻した。ツール・ド・フランスのリザーブリストにも入っていており、その後長期にわたり高地合宿に励んでいたんだ。彼はプロ意識の高い選手で、今日のステージで良い結果を得るのは明らかだった。また来年以降の契約のためにも、今日の活躍は嬉しい。
結果的に僕らにとって厳しいレースが待ち受けることとなった(笑)。明日は難しいステージなのでマイヨロホを保持することは難しいだろうが、ベストを尽くすよ。友だちである彼のためにもね。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝&マイヨモンターニャ(山岳賞) ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)

個人としての目標はもちろんステージ優勝だった。しかし、もし逃げが決まらなかったらチームメイトのために動く選択肢もあった。だから最初から逃げに乗ったのは、メイン集団に吸収されてもアシストできるようにする作戦だった。
今日のコースはよく知った道で、僕はすぐ下に住んでいる。だから(頂上直後に仕掛けた)コメジャはアンドラで最も好きな登りなんだ。本来ならば(登りで)もっと厳しいレース展開に持ち込みたかったのだが、向かい風の影響で協調してペースを上げるのが難しかった。だから頂上から仕掛けた。路面の濡れた下りだったけど、コースを熟知していたからね。そして「よし、これは余計な駆け引きのない真っ向勝負だ」と思い踏み込んだ。

ブエルタ出場を告げられたのは4週間ほど前で、本来のレーススケジュールにはなかった。だから自分の暮らすアンドラで、息子と妻の前で勝てたなんて信じられない。ラスト5kmは『ハリソン、君のために走っているんだ』と思いながら走った。
ステージ2位&マイヨロホ トースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス)

正直、現実離れしている結果で信じれない。マイヨロホはもちろん、グランツールでの総合リーダージャージを着るはこれが初めて。本当に特別な瞬間かつ、予想外の出来事だ。
今朝立てたプランは逃げからステージ優勝を狙うことだった。でもジェイ・ヴァインが逃げを狙うアタックのなかにいるのを見て、勝つのは簡単じゃないと悟った。それでも僕自身はマイヨロホを狙える位置にいた(ので逃げた)。
今日は本当に厳しい1日だった。限界に近い瞬間もあり、また土砂降りの雨に見舞われた。でもマイヨロホ獲得という目標に向け、ただひたすらペダルを踏み続けた。こうして手にしたマイヨロホを、明日も守り抜きたい。
ステージ4位&総合2位 ブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)

今日の目標は逃げに乗り、レースの先頭で走ること。プロトンが逃げ切りを容認してくれると分かってから、結果を求めて走った。(最後から2番目の)2級山岳コメジャではペースが早く、(遅れたが)下りで追いつくことができた。ライバルに比べて調子はよく、ステージ優勝は不可能でもマイヨロホ獲得に向け集中していた。アタックを我慢し、最終山岳に賭けた。だが、マイヨロホ獲得には数秒足りなかった。
総合争いから脱落したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)
開幕から自分の状態は把握していた。だが周りが僕に総合成績を求めるのは当然のことだろう。それは僕が常に狙っていたものだからね。だがこれはジロ・デ・イタリアではない。だから大きなショックを受けてもいない。ここでは自分のできることをやり切り、無理だと思ったら下がるしかない。総合争いの重圧は自分にはなく、むしろ君たち(メディア)の方が感じていたのではないだろうか。
トレーエンの総合首位浮上を喜ぶジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)

トースタイン(トレーエン)はここ最近調子が良くなかったが、クリテリウム・デュ・ドーフィネで取り戻した。ツール・ド・フランスのリザーブリストにも入っていており、その後長期にわたり高地合宿に励んでいたんだ。彼はプロ意識の高い選手で、今日のステージで良い結果を得るのは明らかだった。また来年以降の契約のためにも、今日の活躍は嬉しい。
結果的に僕らにとって厳しいレースが待ち受けることとなった(笑)。明日は難しいステージなのでマイヨロホを保持することは難しいだろうが、ベストを尽くすよ。友だちである彼のためにもね。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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