自転車熱の高いスペイン北部ブルゴスで行われたブエルタ・ア・ブルゴスが閉幕した。最終日は超級山岳フィニッシュを好調のジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)が制し、総合優勝にはイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)が輝いた。

ブエルタを控えるエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が出場したブエルタ・ア・ブルゴス photo:Vuelta a Burgos
シーズン後半戦に突入したヨーロッパの自転車ロードレースは、ブエルタ・ア・エスパーニャ(8月23日開幕)が刻一刻と近づいている。その前哨戦に位置づけられるブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)が、8月5〜9日の5日間にわたり開催された。
昨年行われた個人タイムトライアルは廃止され、5つのロードステージは平坦、丘陵、そして最終日の本格山岳ステージとバランスの良い構成。バスク特有の短く急勾配な山岳が選手たちの前に立ちはだかり、例年白熱した戦いが繰り広げられる。そのため、ブエルタ出場予定のミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ)やジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)らが参戦した。
大会初日は、終盤の丘で人数が絞られる中、コーナーとアップダウンが連続するテクニカル区間でロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がアタック。一時ジョルダン・ラブロッス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が先行したが、後方ではコーナーでタイヤを滑らせたデルトロが落車し、チッコーネもこれに巻き込まれた。勝利はフィニッシュ直前の緩斜面でラブロッスを抜いたアドリアがゲット。デルトロが11秒遅れでフィニッシュしたのに対し、チッコーネは1分27秒遅れと、初日から総合タイムを失った。

第1ステージ:鋭いアタックを決めたロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Vuelta a Burgos

第2ステージ:大会唯一の集団スプリントはマッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリング)が制す photo:Vuelta a Burgos 
第3ステージ:精鋭集団を飛び出し、勝利したレオ・ビジオー(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) photo:Vuelta a Burgos
2日目は集団スプリントとなり、マッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリング)がマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)の猛追を振り切って勝利。3日目は終盤の1級山岳で人数が絞られ、デルトロやチッコーネら5名が残り1kmを通過。しかし勝ったのは残り700mでアタックしたレオ・ビジオー(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)で、後続に9秒差をつけてフィニッシュした。
今年下部チームから昇格した20歳のビジオーにとって、これがプロ初勝利となった。

第4ステージ:逃げ切り勝利を掴んだダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Vuelta a Burgos
4日目は、元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル、EFエデュケーション・イージーポスト)、ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)、ローレンス・ワーバス(アメリカ、チューダー・プロサイクリング)らベテランが逃げ切り、終盤に飛び出した37歳カルーゾが勝利。ブエルタに向けて弾みをつけた。
最終日のクイーンステージは、大会名物の超級山岳ラグナス・デ・ネイラ(距離11.8km/平均勾配6.3%)にフィニッシュする山岳決戦。残り1kmを切って先頭は、初日に共に落車したチッコーネとデルトロの一騎打ちとなる。残り900mでチッコーネが仕掛け、デルトロは加速に付き合わず淡々と踏み続けた。結果、チッコーネがステージ優勝し、10秒遅れの区間2位に入ったデルトロが総合優勝を決めた。

第5ステージ:初日の落車を乗り越え、山頂フィニッシュを制したジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) photo:Vuelta a Burgos

区間2位で総合優勝を決めたイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:Vuelta a Burgos
8月2日のドノスティア・サンセバスチャン・クラシコアを制し、その勢いをブルゴスでも示したチッコーネは「初日の落車や暑さもあり、楽ではない一週間だった。でも今日は大きな目標のステージで、それを達成できた。デルトロのような強い選手と走るのは楽しかった」と振り返った。
一方、総合優勝を決めたデルトロは「今年は心身ともに成長できたと感じ、自転車競技そのものを楽しめている。チームの雰囲気は素晴らしく、僕に信頼を寄せてくれることに感謝している」と語った。これで今シーズン9勝目とキャリアハイの成績を残した。なお、デルトロはブエルタには出場しない。

シーズン後半戦に突入したヨーロッパの自転車ロードレースは、ブエルタ・ア・エスパーニャ(8月23日開幕)が刻一刻と近づいている。その前哨戦に位置づけられるブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)が、8月5〜9日の5日間にわたり開催された。
昨年行われた個人タイムトライアルは廃止され、5つのロードステージは平坦、丘陵、そして最終日の本格山岳ステージとバランスの良い構成。バスク特有の短く急勾配な山岳が選手たちの前に立ちはだかり、例年白熱した戦いが繰り広げられる。そのため、ブエルタ出場予定のミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ)やジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)らが参戦した。
大会初日は、終盤の丘で人数が絞られる中、コーナーとアップダウンが連続するテクニカル区間でロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がアタック。一時ジョルダン・ラブロッス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が先行したが、後方ではコーナーでタイヤを滑らせたデルトロが落車し、チッコーネもこれに巻き込まれた。勝利はフィニッシュ直前の緩斜面でラブロッスを抜いたアドリアがゲット。デルトロが11秒遅れでフィニッシュしたのに対し、チッコーネは1分27秒遅れと、初日から総合タイムを失った。



2日目は集団スプリントとなり、マッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリング)がマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)の猛追を振り切って勝利。3日目は終盤の1級山岳で人数が絞られ、デルトロやチッコーネら5名が残り1kmを通過。しかし勝ったのは残り700mでアタックしたレオ・ビジオー(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)で、後続に9秒差をつけてフィニッシュした。
今年下部チームから昇格した20歳のビジオーにとって、これがプロ初勝利となった。

4日目は、元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル、EFエデュケーション・イージーポスト)、ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)、ローレンス・ワーバス(アメリカ、チューダー・プロサイクリング)らベテランが逃げ切り、終盤に飛び出した37歳カルーゾが勝利。ブエルタに向けて弾みをつけた。
最終日のクイーンステージは、大会名物の超級山岳ラグナス・デ・ネイラ(距離11.8km/平均勾配6.3%)にフィニッシュする山岳決戦。残り1kmを切って先頭は、初日に共に落車したチッコーネとデルトロの一騎打ちとなる。残り900mでチッコーネが仕掛け、デルトロは加速に付き合わず淡々と踏み続けた。結果、チッコーネがステージ優勝し、10秒遅れの区間2位に入ったデルトロが総合優勝を決めた。


8月2日のドノスティア・サンセバスチャン・クラシコアを制し、その勢いをブルゴスでも示したチッコーネは「初日の落車や暑さもあり、楽ではない一週間だった。でも今日は大きな目標のステージで、それを達成できた。デルトロのような強い選手と走るのは楽しかった」と振り返った。
一方、総合優勝を決めたデルトロは「今年は心身ともに成長できたと感じ、自転車競技そのものを楽しめている。チームの雰囲気は素晴らしく、僕に信頼を寄せてくれることに感謝している」と語った。これで今シーズン9勝目とキャリアハイの成績を残した。なお、デルトロはブエルタには出場しない。
第1ステージ結果
1位 | ロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 4:49:46 |
2位 | ジョルダン・ラブロッス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
3位 | アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:04 |
第2ステージ結果
1位 | マッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリング) | 3:37:05 |
2位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) | |
3位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG) |
第3ステージ結果
1位 | レオ・ビジオー(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | 4:19:44 |
2位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | +0:09 |
3位 | ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
第4ステージ結果
1位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 3:33:18 |
2位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:26 |
3位 | ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) |
第5ステージ結果
1位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | 3:23:16 |
2位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | +0:10 |
3位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | +0:27 |
個人総合成績
1位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | 19:46:48 |
2位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | +0:19 |
3位 | レオ・ビジオー(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:25 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | カルロス・ガルシア(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH) |
ヤングライダー賞 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) |
チーム総合成績 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Vuelta a Burgos
photo:Vuelta a Burgos
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