登坂距離の短い1級山岳を6度登るツール・ド・ポローニュ第6ステージ。先行するマクナルティを残り100mで抜いたヴィクトル・ランゲロッティ(イネオス・グレナディアーズ)が、モナコ出身選手として初のワールドツアー勝利を挙げ、総合首位に浮上した。

晴天に恵まれたツール・ド・ポローニュのクイーンステージ photo:Tour de Pologne

ツール・ド・ポローニュ2025第6ステージ image:Tour de Pologne 今年で82回目を迎えるツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)は残り2日。最終日の個人タイムトライアルを前に、最後のロードステージとなる第6ステージは、2つの1級山岳を含むコースを3周するクイーンステージ。もっとも、1級山岳といっても登坂距離はいずれも3km未満で、クライマーだけでなくパンチャーにもチャンスがあるレイアウトだ。
この日は発熱によりミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が欠場。序盤から逃げを狙う動きが活発化し、山岳賞ジャージを着るティモ・キーリッヒ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が序盤からポイント加算に動く。その結果、キーリッヒ、初日勝者オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)、第4ステージ勝者ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)ら強力な9人がエスケープを形成。メイン集団はデカトロンAG2RラモンディアールとUAEチームエミレーツXRGが主導権を握った。

9名が逃げグループを形成したものの、長くはもたなかった photo:CorVos
キーリッヒは狙い通り最初の3つの1級山岳を先頭通過し、最終的な山岳賞獲得をほぼ確定させた。一方、プロトンでは母国でのラストレースとなるラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG)の加速で人数が絞られる。逃げを吸収した後もアタックが続き、総合リーダーのポール・ラペイラ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が一時遅れる場面もあったが、何とか復帰した。
レース終盤に入ると、UAEチームエミレーツXRGのヤン・クリステン(スイス)、ブランドン・マクナルティ(アメリカ)、ラファウ・マイカ(ポーランド)という総合トップ10の3人が動く。残り18.3km地点のボーナスタイム付き中間スプリントでは、マクナルティが先頭通過して3秒を獲得。最後の1級山岳ではマイカの高速牽引により、ライバル勢が次々と脱落した。

積極的に集団を牽引するラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
1級山岳の頂上はアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が先頭で通過。その後の下りを経て、フィニッシュ地点に設定された最後の登りへ。先頭は16人に絞られ、残り2.1kmでマクナルティがアタック。これはティベーリがチェックし、集団のままラスト1kmへ突入した。
マクナルティが再び加速すると、ティベリは反応できず遅れ、独走勝利が確定かと思われた。しかし終盤、追走集団からランゲロッティが飛び出し、猛烈な追い上げで残り100mで逆転。頭を下げ、必死にバイクを振りながらフィニッシュラインを駆け抜けた。

マクナルティをかわし、ワールドツアー初勝利を飾ったヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

総合首位に浮上したヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、イネオス・グレナディアーズ) photo:Tour de Pologne
トップ選手たちの多くが暮らすモナコ出身選手として、初のワールドツアー勝利を飾ったランゲロッティ。2018年のプロデビューから7年間ブルゴス・ブルペレットBHで走り、今年イネオス・グレナディアーズに移籍した30歳は、この勝利で総合首位に立ち、翌日の12.5km個人タイムトライアルで総合優勝を狙う。
この結果、区間2位のマクナルティは総合2位に7秒差でつけ、総合3位には20秒遅れでティベーリが入った。


この日は発熱によりミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が欠場。序盤から逃げを狙う動きが活発化し、山岳賞ジャージを着るティモ・キーリッヒ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が序盤からポイント加算に動く。その結果、キーリッヒ、初日勝者オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)、第4ステージ勝者ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)ら強力な9人がエスケープを形成。メイン集団はデカトロンAG2RラモンディアールとUAEチームエミレーツXRGが主導権を握った。

キーリッヒは狙い通り最初の3つの1級山岳を先頭通過し、最終的な山岳賞獲得をほぼ確定させた。一方、プロトンでは母国でのラストレースとなるラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG)の加速で人数が絞られる。逃げを吸収した後もアタックが続き、総合リーダーのポール・ラペイラ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)が一時遅れる場面もあったが、何とか復帰した。
レース終盤に入ると、UAEチームエミレーツXRGのヤン・クリステン(スイス)、ブランドン・マクナルティ(アメリカ)、ラファウ・マイカ(ポーランド)という総合トップ10の3人が動く。残り18.3km地点のボーナスタイム付き中間スプリントでは、マクナルティが先頭通過して3秒を獲得。最後の1級山岳ではマイカの高速牽引により、ライバル勢が次々と脱落した。

1級山岳の頂上はアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が先頭で通過。その後の下りを経て、フィニッシュ地点に設定された最後の登りへ。先頭は16人に絞られ、残り2.1kmでマクナルティがアタック。これはティベーリがチェックし、集団のままラスト1kmへ突入した。
マクナルティが再び加速すると、ティベリは反応できず遅れ、独走勝利が確定かと思われた。しかし終盤、追走集団からランゲロッティが飛び出し、猛烈な追い上げで残り100mで逆転。頭を下げ、必死にバイクを振りながらフィニッシュラインを駆け抜けた。


トップ選手たちの多くが暮らすモナコ出身選手として、初のワールドツアー勝利を飾ったランゲロッティ。2018年のプロデビューから7年間ブルゴス・ブルペレットBHで走り、今年イネオス・グレナディアーズに移籍した30歳は、この勝利で総合首位に立ち、翌日の12.5km個人タイムトライアルで総合優勝を狙う。
この結果、区間2位のマクナルティは総合2位に7秒差でつけ、総合3位には20秒遅れでティベーリが入った。
ツール・ド・ポローニュ2025第6ステージ
1位 | ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、イネオス・グレナディアーズ) | 3:32:58 |
2位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) | |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:07 |
4位 | ヨハネス・スターンミッテ(ノルウェー、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:08 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダー・プロサイクリング) | |
7位 | マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) | |
8位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG) | |
10位 | ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) |
個人総合成績
1位 | ヴィクトル・ランゲロッティ(モナコ、イネオス・グレナディアーズ) | 24:56:19 |
2位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) | +0:07 |
3位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:20 |
4位 | ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) | +0:21 |
5位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:24 |
6位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG) | |
7位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ) | +0:28 |
8位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:29 |
9位 | フィリッポ・ザナ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | |
10位 | マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ベン・ターナー(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | ティモ・キーリッヒ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Pologne, CorVos
photo:Tour de Pologne, CorVos
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