今年も行ってきました、アルプスあづみのセンチュリーライド。今年は緑のAACRの魅力を手軽に堪能できる「サイクルトレイン」コースで新緑を満喫!するハズが……?

雨装備でスタート前に記念撮影!
信州は松本から安曇野、大町、白馬を巡るアルプスあづみのセンチュリーライド(以下、AACR)。4月に行われる「桜」に続き、この5月に「緑」のAACRが開催された。
AACRといえば、日本のロングライドブームの火付け役。美しい稜線描く北アルプスの山々、雪代流れ込む雄大な川、それらの自然の恵みを味わえるエイドでのグルメ。それでいてそこまで厳しい登りは無く、初めてのセンチュリーライドとして申し分ないコース難易度で高い人気を博してきた。シクロワイアードでも毎年お邪魔するのは恒例行事で、もはや松本から白馬にかけての道は、馴染み深いロケーションとなっている。

AEDサポートライダーが何人も伴走してくれる。安心の大会だ 
大会プロデューサーの鈴木雷太さんと名物MCアケさん

今年もマヴィックカーが皆さんのメカニカルサポートに
そんな緑のAACRへ今年もお邪魔することに。青い空に映える新緑溢れる北アルプスの山々を期待して一路松本へ向かう車のフロントガラスには、しかし大粒の雨が打ち付けてきていた(泣)。
前週のタンデムフォンド軽井沢も相当な雨で濡れ鼠になった私、今年は雨男なのか……?
ただ、天気予報としてはスタートするころには雨はほぼ上がり、走っている最中は晴れ、とはいかないまでも降らないという予報。その情報だけを信じ、スタート地点の梓水苑へと辿り着くのであった。

ずらりと整列した皆さん。そろそろ雨も完全に上がるかと思いきや……
車から出てみれば、確かに雨は上がっている。胸をなでおろしつつ、いそいそと準備に。長野とはいえ、既に5月中旬とあって気温は高め。路面は濡れているものの、だんだん気温が上がることを見越して、ウインドブレーカー+半袖ジャージ+メリノアンダー、下はレーサーパンツのみ。
日の出も早くなり、桜のAACRよりも早い5時半には最初のグループがスタートする緑のAACR。大会プロデューサーの鈴木雷太さんが見送る中、4人ずつのグループで走り出した……と思ったのもつかの間、バケツをひっくり返したかのような雨がスタートラインに並んだ参加者たちを襲った。

突然の豪雨。あまりの勢いに皆さん笑ってしまうほどだ。
しかしここまでくれば諦めがつくのか、むしろ笑ってしまっている方も多数。実際これも通り雨で、すぐに止んでくれた。一旦濡れてしまえばこれ以上濡れることも無いと覚悟も決まり、白馬を目指して走り出した。
雨は落ち着いたものの、雲は相変わらず低いまま。しかし山の中腹にかかる雲、霧に覆われた田園地帯といった風景は幻想的で、これはこれで一つの正解。晴れることが多い緑のAACRだけに、貴重なシチュエーションでもある。

4人ずつスタートしていきます

霧けぶる水田地帯を走っていく
ちょうど同時にスタートした雷太さんとしばらく一緒に走るも、リンゴ畑へ向かう登りであえなく千切られることに。そこまで起伏の無いAACRだが、メタボの座を受け継ぎつつある私にとってはE-BIKEの方が良かったのかもしれない……。
地殻変動があったのか、有力地主が盛り土でもしたのか、最後に自分が取材したときの記憶よりもアップダウンが激しい。ただ単に重力の寵愛をより深く受けているという事実からは目を背けつつ、ペダルを回していると、第1エイドのあづみの公園堀金・穂高地区に到着。

綺麗な花菖蒲が咲き誇る

松本の街並みを見下ろす高台を行く
こちらでは色とりどりのやさいぱんと、ポロねぎのスープを頂ける。冷えた身体にあったかいスープは最高なのは言うまでもない。そして、濡れた身体は思っているよりもカロリーを消費しているもの。2つのパンもあっという間にペロリと平らげてしまう。
さて、改めて説明すると今回の取材では「サイクルトレイン」コースに参加する予定である。これは本来このあづみの公園堀金・穂高地区がスタート地点となり、白馬駅から安曇追分駅を電車に乗って帰ってくるというコースだ。

アルプスあづみの公園に到着

広い芝生の広場が第1エイドの会場だ
今回は取材ということで、特別に160kmコースの前半を走って帰路をサイクルトレインに乗車する、という変則コースとなっている。つまり通常のサイクルトレイン参加者よりも20kmほど多く走る必要がある、ということだ。
そして、今年はサイクルトレインコースのスタート時刻、そして電車の発車時刻が1時間前倒しされたのだという。それを聞いた時、最初はスタートもフィニッシュも1時間早まるなら特に問題はないな……と安易に考えていた。
しかし、実際の取材の動きは、例年最初のグループのスタートを撮影して、そのまま走り出すというのが例年の流れ。つまり列車の出発が前倒しされれば、その分単純に制限時間が短くなる。
ということに、なぜかこの第1エイドで気づいた(遅い)。

やさいぱんとポロねぎのスープ

スープとパン、いただきます。
ちなみにサイクルトレインコースの白馬駅での集合時間は11時。私が梓水苑を旅立ったのは5時45分。そして23km地点のこの第一エイドを出発したのが7時30分。つまり平均時速13km。
そして、白馬駅までは残り65km。このままのペースで普段通り撮影しながら進むと、白馬駅には12時30分に到着する計算だ。まさかの90分遅刻である。

大会のタイトルスポンサーを務めるリドレージャパンのお二人もやってきました!
これはマズい……。過去10年に及ぶAACR取材の中で、今が一番心拍数が高まっている。
残された時間は3時間30分。果たしてサイクルトレインに乗れるのか。緊迫の後編へ続く。

信州は松本から安曇野、大町、白馬を巡るアルプスあづみのセンチュリーライド(以下、AACR)。4月に行われる「桜」に続き、この5月に「緑」のAACRが開催された。
AACRといえば、日本のロングライドブームの火付け役。美しい稜線描く北アルプスの山々、雪代流れ込む雄大な川、それらの自然の恵みを味わえるエイドでのグルメ。それでいてそこまで厳しい登りは無く、初めてのセンチュリーライドとして申し分ないコース難易度で高い人気を博してきた。シクロワイアードでも毎年お邪魔するのは恒例行事で、もはや松本から白馬にかけての道は、馴染み深いロケーションとなっている。



そんな緑のAACRへ今年もお邪魔することに。青い空に映える新緑溢れる北アルプスの山々を期待して一路松本へ向かう車のフロントガラスには、しかし大粒の雨が打ち付けてきていた(泣)。
前週のタンデムフォンド軽井沢も相当な雨で濡れ鼠になった私、今年は雨男なのか……?
ただ、天気予報としてはスタートするころには雨はほぼ上がり、走っている最中は晴れ、とはいかないまでも降らないという予報。その情報だけを信じ、スタート地点の梓水苑へと辿り着くのであった。

車から出てみれば、確かに雨は上がっている。胸をなでおろしつつ、いそいそと準備に。長野とはいえ、既に5月中旬とあって気温は高め。路面は濡れているものの、だんだん気温が上がることを見越して、ウインドブレーカー+半袖ジャージ+メリノアンダー、下はレーサーパンツのみ。
日の出も早くなり、桜のAACRよりも早い5時半には最初のグループがスタートする緑のAACR。大会プロデューサーの鈴木雷太さんが見送る中、4人ずつのグループで走り出した……と思ったのもつかの間、バケツをひっくり返したかのような雨がスタートラインに並んだ参加者たちを襲った。

しかしここまでくれば諦めがつくのか、むしろ笑ってしまっている方も多数。実際これも通り雨で、すぐに止んでくれた。一旦濡れてしまえばこれ以上濡れることも無いと覚悟も決まり、白馬を目指して走り出した。
雨は落ち着いたものの、雲は相変わらず低いまま。しかし山の中腹にかかる雲、霧に覆われた田園地帯といった風景は幻想的で、これはこれで一つの正解。晴れることが多い緑のAACRだけに、貴重なシチュエーションでもある。


ちょうど同時にスタートした雷太さんとしばらく一緒に走るも、リンゴ畑へ向かう登りであえなく千切られることに。そこまで起伏の無いAACRだが、メタボの座を受け継ぎつつある私にとってはE-BIKEの方が良かったのかもしれない……。
地殻変動があったのか、有力地主が盛り土でもしたのか、最後に自分が取材したときの記憶よりもアップダウンが激しい。ただ単に重力の寵愛をより深く受けているという事実からは目を背けつつ、ペダルを回していると、第1エイドのあづみの公園堀金・穂高地区に到着。


こちらでは色とりどりのやさいぱんと、ポロねぎのスープを頂ける。冷えた身体にあったかいスープは最高なのは言うまでもない。そして、濡れた身体は思っているよりもカロリーを消費しているもの。2つのパンもあっという間にペロリと平らげてしまう。
さて、改めて説明すると今回の取材では「サイクルトレイン」コースに参加する予定である。これは本来このあづみの公園堀金・穂高地区がスタート地点となり、白馬駅から安曇追分駅を電車に乗って帰ってくるというコースだ。


今回は取材ということで、特別に160kmコースの前半を走って帰路をサイクルトレインに乗車する、という変則コースとなっている。つまり通常のサイクルトレイン参加者よりも20kmほど多く走る必要がある、ということだ。
そして、今年はサイクルトレインコースのスタート時刻、そして電車の発車時刻が1時間前倒しされたのだという。それを聞いた時、最初はスタートもフィニッシュも1時間早まるなら特に問題はないな……と安易に考えていた。
しかし、実際の取材の動きは、例年最初のグループのスタートを撮影して、そのまま走り出すというのが例年の流れ。つまり列車の出発が前倒しされれば、その分単純に制限時間が短くなる。
ということに、なぜかこの第1エイドで気づいた(遅い)。


ちなみにサイクルトレインコースの白馬駅での集合時間は11時。私が梓水苑を旅立ったのは5時45分。そして23km地点のこの第一エイドを出発したのが7時30分。つまり平均時速13km。
そして、白馬駅までは残り65km。このままのペースで普段通り撮影しながら進むと、白馬駅には12時30分に到着する計算だ。まさかの90分遅刻である。

これはマズい……。過去10年に及ぶAACR取材の中で、今が一番心拍数が高まっている。
残された時間は3時間30分。果たしてサイクルトレインに乗れるのか。緊迫の後編へ続く。
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