グッドイヤーの新型MTBタイヤ「ESCAPE」シリーズ　7種類の展開でトレイルライダーに選択肢を提供

多様化するMTBトレイルライディングのニーズに応えるべく、グッドイヤーが新型ESCAPEシリーズを発表。トレッドパターン、ケーシング、コンパウンドの組み合わせが異なる7種類のラインアップで、状況に合わせたタイヤが選択しやすくなる。

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近年のマウンテンバイクシーンでは、トレイルバイクの進化とともにライディングスタイルも多様化している。かつてはクロスカントリーかダウンヒルの2つの軸を中心としてきたが、下り系競技のバリエーションであるエンデューロや、自由にトレイルを楽しむオールマウンテン系、そして更にXCに近いダウンカントリーというカテゴリーまで登場し、乗り方に合わせた機材が充実してきた。

そんな背景から生まれたのが、グッドイヤーの新しいESCAPEシリーズだ。このシリーズの特徴は、トレッドパターン、ケーシング、コンパウンドという3つの要素の組み合わせを変えた計7種のタイヤを展開していること。

新シリーズは「ESCAPE INTER」と「ESCAPE MAX」という二つのトレッドパターンを軸に展開される。

「INTER」は文字通りオールラウンドな中間型で、高速性能とグリップのバランスを重視。センタートレッドは3つと4つのブロックパターンで構成されており、転がり抵抗を抑え効率的な走りを実現している。また4つのブロックは、コーナリング時に機能するブロックがセンターからサイドへと移行することを感じ取りやすく、コントロールしやすくなっている。

サイドノブは背が高く、大きめのブロックパターンとすることで、路面をしっかりとキャッチ。さらにインブロックサイプというテクノロジーを採用することで、コーナリング中の荷重にサイドノブが耐えられるように作られている。

一方の「MAX」は、より荒れたトレイルでのコントロール性を重視したモデル。3/2/2パターンのセンタートレッドがルーズな路面でも確実なグリップを生み出し、テクニカルなセクションでの安定感を高める。

サイドノブはINTERと同様にインブロックサイプが採用されている。アグレッシブなライディングを好むライダーにとって心強い選択肢となるだろう。

トレッドパターンの選択に加え、ケーシングとコンパウンドの選択肢が新ESCAPEシリーズの魅力をさらに高めている。

ケーシングは「Trail Lite」と「Trail Plus」の2種類。軽量で柔軟性に優れたTrail Liteは、トレイルの登りでもアグレッシブに楽しみたい方にピッタリ。しなやかさも備えているため、路面追従性にも期待できそうだ。

一方、Trail Plusは、より荒れた路面や高速下りセクション向けのケーシング。耐リム打ちパンク性能が強化されているモデルであり、木の根や岩の上でも臆することなくライドを満喫できることが特徴だ。

そしてコンパウンドは3種類が用意され、それぞれ個性を持つ。Dynamic:UHPは最も転がり抵抗が小さく、耐久性にも優れているため、幾つも山を繋ぐようなトレイルライドや、自走でトレイルヘッドまで向かうようなシチュエーションにピッタリ。

Dynamic:Grip2はバランス型で最も汎用性が高く、様々なコンディションに対応可能。Dynamic:Grip3はグリップ力を最大化しつつ、センターの転がり抵抗と耐久性を両立させた、テクニカルトレイル向けの選択肢だ。

これら3つの要素を自分のライドスタイルに照らし合わせて選択することになる。もちろん前後で異なるモデルを選択することも可能だ。例えば、自宅から里山まで自走で走る方であれば、前輪はグリップと軽量性を求めてMax / Trail Lite / Grip2として、後輪は転がり抵抗の軽さを重視してInter / Trail Lite / UHPとしても良い。

トレイルの近くまで車で移動するケースや、簡単なパークを楽しみたいのであれば、一段階下り向けのチョイスも行える。このように自分に合わせて使い分けることで、マウンテンバイクライドがより一層楽しめるようになるはずだ。もちろん、どのタイヤが適しているか分からなければ、ショップで相談すればスタッフが教えてくれるはずだ。

新型ESCAPEのラインアップと価格は以下の一覧をチェックしてもらいたい。サイズはすべて29x2.4インチ。