脳震盪を起こしたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)が退院したとチームが伝えた。イタリア王者はロンド・ファン・フラーンデレン女子で落車し、無念のリタイア。大会連覇を逃した。



ロンド女子で落車リタイアしたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:CorVos

ロンゴボルギーニが落車したのは、4月6日に行われたロンド・ファン・フラーンデレン女子の残り約109km地点。その後レースに復帰してメイン集団を追いかけたものの、チームの判断により残り96km地点でリタイアした。

直ちにオーデナールデの病院へ搬送され、CTスキャンの結果、内出血などはなかったものの、深刻な脳震盪と診断された。オーデナールデの病院で24時間の安静後、より詳しい検査のためヘントの病院へ転院。そして現地時刻4月7日の夕方に退院したことが発表された。チームによると、ロンゴボルギーニは数日間自宅で安静にした後、徐々にトレーニングを再開する予定だという。しかし復帰時期は現時点で未定。4月20日に出場を予定しているアムステルゴールドレースも不透明な状況だ。

6年所属したリドル・トレックを離れ、今年UAEチームADQに加入したロンゴボルギーニ。今季初戦となったUAEツアー・ウィメンでは区間1勝と共に総合優勝し、早速スポンサーへのアピールに成功。その後クラシックシーズンでは、3月こそ苦戦が続いたものの、4月2日のドワルス・ドール・フラーンデレンで26km独走勝利を飾っていた。

連覇を目指したロンドでは不運に見舞われたが、復帰後、ディフェンディングチャンピオンとして臨むジロ・デ・イタリア・ウィメン(7月6日)での活躍が期待される。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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