2025/04/07(月) - 12:05
落車が多発する混沌のレースとなったロンド・ファン・フラーンデレン女子。4名によるスプリントをロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が先着し、大会史上最多となる3度目の優勝を叶えた。

連覇狙うエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:CorVos

ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos 
ニエウィアドマとフェランプレヴォ photo:CorVos

ロンド・ファン・フラーンデレン女子2025 コースプロフィール image:Ronde van Vlaanderen
男子レースがスタートして3時間後、ベルギー北部のフランドル地方オーデナールデで女子のロンド・ファン・フラーンデレンが行われた。オーデナールデを巡る168.8kmコースには7つの石畳と12の急坂区間が設定。3度登坂するオウデ・クワレモントと2度登場するパテルベルグが勝負を分けるポイントと予想された戦いに、143名の選手たちが臨んだ。
連覇を狙うドワルス・ドール・フラーンデレン優勝者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)に対し、世界王者のロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)はロレーナ・ウィーベス(オランダ)と共に出場。またヴィスマ・リースアバイクは、マリアンヌ・フォス(オランダ)とポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)の元世界王者2名を揃えた。

発着地点であるオーデナールデを出発する選手たち photo:CorVos
アクチュアルスタートと共にニコル・シュタイヘンハ(オランダ、AGインシュランス・スーダル)ら7名が飛び出し、そのまま逃げグループを形成する。最大7分のリードを許したメイン集団は、石畳&急坂が始まってから落車が多発する。巻き込まれたプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が集団復帰した一方、ゼッケン1をつけるロンゴボルギーニが落車し、脳震盪のためリタイアを喫した。
ディフェンディングチャンピオンが早くも去ったプロトンで、今度はウィーベスの落車やフォスのメカトラなど、引き続きトラブルが連続する。先頭はシュタイヘンハら4名に絞られ、徐々にプロトンの差が縮まっていく。そして残り52km地点のエイケンベルグで逃げからシュタイヘンハがアタックし、単独先頭に立った。

落車が多発したプロトン photo:CorVos

最後のオウデ・クワレモンで加速したコペッキーとフェランプレヴォ photo:CorVos
フェランプレヴォが落車から素早く集団復帰するなか、シュタイヘンハを捉えたプロトンはリドル・トレックのペースアップからローレッタ・ハンソン(オーストラリア)がアタック。それに反応したミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ、SDワークス・プロタイム)と共に抜け出す。2名は20秒のリードで最後から3番目の急坂、オウデ・クルイスベルグに突入。後続ではリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が加速し、単独で先頭に合流を果たした。
しかし先行する3名には、コペッキーら有力勢のいる17名が残り26km地点でジョイン。そしてオウデ・クワレモントに入ると、フェランプレヴォが持ち込んだハイペースとコペッキーの加速により、先頭は4名となった。コペッキー、フェランプレヴォ、リッパート、そしてカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)はパテルベルグもクリアし、そのまま最終ストレートに突入した。

4名によるスプリントを制したロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
先頭で背後の様子を伺うコペッキーは、残り200m地点で腰を上げてスプリントを開始。ハイケイデンスで脚を回し続けるコペッキーの背後にフェランプレヴォが迫ったものの、最後まで並ぶことすらできなかった。そのままアルカンシエルがフィニッシュラインを通過し、ロンド制覇を成し遂げた。
2022年の初優勝から2023年に連覇を達成し、最多記録となる3度目の優勝を手に入れたコペッキー。「序盤に落車が多発する混沌としたレースだった。ナーバスな展開のなか、レース前半は調子が良くなかった。しかし焦ることなく冷静に距離を進めた。徐々に調子が上がっていき、4名に絞られてからは勝つ自信があった」とレースを振り返った。

ロンド・ファン・フラーンデレン女子2025表彰台:2位フェランプレヴォ、1位コペッキー、3位リッパート photo:CorVos

共にアルカンシエルでロンドを制したコペッキーとポガチャル photo:CorVos
男子レースをタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が制した結果、男女のアルカンシエルを纏う両雄がロンド優勝を叶えることとなった。




男子レースがスタートして3時間後、ベルギー北部のフランドル地方オーデナールデで女子のロンド・ファン・フラーンデレンが行われた。オーデナールデを巡る168.8kmコースには7つの石畳と12の急坂区間が設定。3度登坂するオウデ・クワレモントと2度登場するパテルベルグが勝負を分けるポイントと予想された戦いに、143名の選手たちが臨んだ。
連覇を狙うドワルス・ドール・フラーンデレン優勝者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)に対し、世界王者のロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)はロレーナ・ウィーベス(オランダ)と共に出場。またヴィスマ・リースアバイクは、マリアンヌ・フォス(オランダ)とポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)の元世界王者2名を揃えた。

アクチュアルスタートと共にニコル・シュタイヘンハ(オランダ、AGインシュランス・スーダル)ら7名が飛び出し、そのまま逃げグループを形成する。最大7分のリードを許したメイン集団は、石畳&急坂が始まってから落車が多発する。巻き込まれたプック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が集団復帰した一方、ゼッケン1をつけるロンゴボルギーニが落車し、脳震盪のためリタイアを喫した。
ディフェンディングチャンピオンが早くも去ったプロトンで、今度はウィーベスの落車やフォスのメカトラなど、引き続きトラブルが連続する。先頭はシュタイヘンハら4名に絞られ、徐々にプロトンの差が縮まっていく。そして残り52km地点のエイケンベルグで逃げからシュタイヘンハがアタックし、単独先頭に立った。


フェランプレヴォが落車から素早く集団復帰するなか、シュタイヘンハを捉えたプロトンはリドル・トレックのペースアップからローレッタ・ハンソン(オーストラリア)がアタック。それに反応したミーシャ・ブレーデウォルツ(オランダ、SDワークス・プロタイム)と共に抜け出す。2名は20秒のリードで最後から3番目の急坂、オウデ・クルイスベルグに突入。後続ではリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が加速し、単独で先頭に合流を果たした。
しかし先行する3名には、コペッキーら有力勢のいる17名が残り26km地点でジョイン。そしてオウデ・クワレモントに入ると、フェランプレヴォが持ち込んだハイペースとコペッキーの加速により、先頭は4名となった。コペッキー、フェランプレヴォ、リッパート、そしてカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)はパテルベルグもクリアし、そのまま最終ストレートに突入した。

先頭で背後の様子を伺うコペッキーは、残り200m地点で腰を上げてスプリントを開始。ハイケイデンスで脚を回し続けるコペッキーの背後にフェランプレヴォが迫ったものの、最後まで並ぶことすらできなかった。そのままアルカンシエルがフィニッシュラインを通過し、ロンド制覇を成し遂げた。
2022年の初優勝から2023年に連覇を達成し、最多記録となる3度目の優勝を手に入れたコペッキー。「序盤に落車が多発する混沌としたレースだった。ナーバスな展開のなか、レース前半は調子が良くなかった。しかし焦ることなく冷静に距離を進めた。徐々に調子が上がっていき、4名に絞られてからは勝つ自信があった」とレースを振り返った。


男子レースをタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が制した結果、男女のアルカンシエルを纏う両雄がロンド優勝を叶えることとなった。
ロンド・ファン・フラーンデレン女子2025結果
1位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | 4:24:34 |
2位 | ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
3位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | |
4位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +0:01 |
5位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | +1:13 |
6位 | レティツィア・ボルゲージ(イタリア、EFオートリー・キャノンデール) | |
7位 | エリーズ・シャベイ(スイス、FDJスエズ) | |
8位 | エレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック) | |
9位 | プック・ピーテルセ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
10位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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