2025/03/25(火) - 08:17
スペインのカタルーニャを舞台とした7日間のボルタ・ア・カタルーニャが開幕。初日はマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が、終盤アタックしたデルフロッソをフィニッシュ手前で捉え、グローブスをスプリントで退けワールドツアー初勝利を飾った。

3月24日に開幕した第104回ボルタ・ア・カタルーニャ photo:A.S.O.
今年で開催104回目を数えるボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)は、バルセロナのあるスペイン北東部カタルーニャ州を舞台とした全7日間のステージレースだ。2025年は3つの1級山岳フィニッシュが設定されているため、ジロ・デ・イタリアを見据えるオールラウンドやアルデンヌクラシックに向かう軽量級のクラシックレーサーが集った。
昨年総合優勝したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)は不在の中、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)も脳震盪の影響で不出場。しかし急遽2023年覇者のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が参戦し、注目を集めた。

エウスカルテル・エウスカディが2名送った逃げは4名 photo:A.S.O.
地中海に面したサン・フェリウ・デ・ギホルスを発着地点とする178.6kmの初日。序盤に2つの3級山岳を越える丘陵ステージで、4名が逃げを試みた。そこに2名を乗せたエウスカルテル・エウスカディからは、ダニー・ファンデルトゥーク(ポーランド)が山岳賞ジャージを獲得。メイン集団は鎖骨骨折から復帰したエガン・ベルナル(コロンビア)を擁するイネオス・グレナディアーズが先導し、雨が降り始めるなか、残り59km地点で逃げを吸収した。

地中海を沿って進む選手たち photo:A.S.O.
残り41km地点の中間スプリントではエンリク・マス(スペイン、モビスター)が先頭通過し、3秒のボーナスタイムを獲得。ログリッチも3番手通過で調子の良さを見せる。その後集団はレッドブルやUAEチームエミレーツXRGがハイペースに持ち込み、ミラノ〜サンレモでも好アシストを見せたゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も遅れる場面もあった。
残り2.2kmで、今年プロデビューした21歳のティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタックし、サン・フェリウ・デ・ギホルスの市街地へ。しかし緩斜面の最終ストレートに入ると、背後からマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が猛追を見せた。

逃げを捉え、雨のなかフィニッシュを目指すプロトン photo:A.S.O.
ブレナンの背後ではデルフロッソのチームメイトであるカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)がマークする。残り300mでその差は7秒。ダンシングで踏み続けるブレナンはあっという間にその差を縮め、フィニッシュライン直前でデルフロッソをキャッチ。グローブスも振り切り、そのままワールドツアー初勝利を手に入れた。

ワールドツアー初勝利を飾ったマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

初日勝利を喜ぶマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
「昨夜、2024年大会の同じフィニッシュの映像で予習していた。チームとして理想的な展開となった。このレベルで勝利することの意味は大きいよ」とブレナン。ヴィンゲゴーの不出場により、急遽出場したレースで金星を上げた。
下部チームから今年プロデビューしたブレナンは、4日前のグランプリ・ド・ドナン(UCI1.Pro)でプロ初勝利を飾ったばかりの19歳。下部チームで出場したのフランスのワンデーレース(共に2クラス)に続き、今大会で4レース連続勝利となった。

今年で開催104回目を数えるボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)は、バルセロナのあるスペイン北東部カタルーニャ州を舞台とした全7日間のステージレースだ。2025年は3つの1級山岳フィニッシュが設定されているため、ジロ・デ・イタリアを見据えるオールラウンドやアルデンヌクラシックに向かう軽量級のクラシックレーサーが集った。
昨年総合優勝したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)は不在の中、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)も脳震盪の影響で不出場。しかし急遽2023年覇者のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が参戦し、注目を集めた。

地中海に面したサン・フェリウ・デ・ギホルスを発着地点とする178.6kmの初日。序盤に2つの3級山岳を越える丘陵ステージで、4名が逃げを試みた。そこに2名を乗せたエウスカルテル・エウスカディからは、ダニー・ファンデルトゥーク(ポーランド)が山岳賞ジャージを獲得。メイン集団は鎖骨骨折から復帰したエガン・ベルナル(コロンビア)を擁するイネオス・グレナディアーズが先導し、雨が降り始めるなか、残り59km地点で逃げを吸収した。

残り41km地点の中間スプリントではエンリク・マス(スペイン、モビスター)が先頭通過し、3秒のボーナスタイムを獲得。ログリッチも3番手通過で調子の良さを見せる。その後集団はレッドブルやUAEチームエミレーツXRGがハイペースに持ち込み、ミラノ〜サンレモでも好アシストを見せたゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も遅れる場面もあった。
残り2.2kmで、今年プロデビューした21歳のティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がアタックし、サン・フェリウ・デ・ギホルスの市街地へ。しかし緩斜面の最終ストレートに入ると、背後からマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が猛追を見せた。

ブレナンの背後ではデルフロッソのチームメイトであるカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)がマークする。残り300mでその差は7秒。ダンシングで踏み続けるブレナンはあっという間にその差を縮め、フィニッシュライン直前でデルフロッソをキャッチ。グローブスも振り切り、そのままワールドツアー初勝利を手に入れた。


「昨夜、2024年大会の同じフィニッシュの映像で予習していた。チームとして理想的な展開となった。このレベルで勝利することの意味は大きいよ」とブレナン。ヴィンゲゴーの不出場により、急遽出場したレースで金星を上げた。
下部チームから今年プロデビューしたブレナンは、4日前のグランプリ・ド・ドナン(UCI1.Pro)でプロ初勝利を飾ったばかりの19歳。下部チームで出場したのフランスのワンデーレース(共に2クラス)に続き、今大会で4レース連続勝利となった。
ボルタ・ア・カタルーニャ2025第1ステージ
1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:25:17 |
2位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
5位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
6位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | エドワルト・プランカールト(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
8位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) | |
9位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット) | |
10位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:25:07 |
2位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:04 |
3位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:06 |
4位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +0:07 |
5位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:09 |
6位 | ドリアン・ゴドン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | +0:10 |
7位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
8位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
9位 | エドワルト・プランカールト(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
10位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
山岳賞 | ダニー・ファンデルトゥーク(ポーランド、エウスカルテル・エウスカディ) |
ヤングライダー賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | アルペシン・ドゥクーニンク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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