2023年に初開催された女子版ツール・ド・ラヴニールが、2026年は開催されないことが明らかになった。主催者は女子U23チームの不足と育成構造の未整備を理由に挙げている。一方、男子レースはナショナルチーム制を離れ、育成チーム主体で8月に開催される。



初代総合優勝者に輝いたシリン・ファンアンローイ(オランダ)*写真は2023年ロード世界選手権 photo:CorVos

U23のツール・ド・フランスと呼ばれるツール・ド・ラヴニールは、1961年の初開催以来、若手の登竜門として多くの名選手を輩出してきたU23レースの最高峰だ。その男子大会は今年から、これまでのナショナルチーム対抗ではなく、ワールドチームやプロチームの育成組織を含むコンチネンタルチーム主体の争いへと変更される。

女子のツール・ド・ラヴニール・ファムも同様の形での開催を目指していたが、主催者フィリップ・コリウ氏がフランスメディアのインタビューで2026年の開催中止を明らかにした。その理由について同氏は、「女子のU23チームは現在、男子のように若手育成の役割を十分に果たせるほど数も組織も整っていない」と説明している。

また中止理由としては、過去3大会のステージ優勝者や総合優勝者の多くを、すでにワールドチームやプロチームに所属する選手、あるいはワールドツアーレベルの経験者が占めていたことも挙げられる。本来の趣旨である「若手発掘」の場というより、すでにトップレベルを経験した選手たちが主役となるレースになっていた実態も、今回の判断の背景にあるという。初開催の2023年には日本から内野艶和や垣田真穂ら5名が出場したが、日本は2024年と2025年は出場していない。

一方の男子大会は8月19日に開幕し、全9日間の日程で行われる。日本人選手では今村駿介が所属するロット・アンテルマルシェの育成チーム、ロット・グループワンティが出場するものの、今村は28歳のため出場資格を満たさない。そのため現時点で日本人選手の出場可能性は低そうだ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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