ビアンキが満を持してディスクブレーキ仕様のタイムトライアルバイク”AQUILA RC”を発表。20ヶ月の集中的な研究開発の結果生み出された最新のスピードマシンだ。



ビアンキ AQUILA RC (c)サイクルヨーロッパジャパン

ビアンキのエンブレムとしてブランドの力強さを象徴する鷲。そのイタリア語であるAQUILAを名前に冠しているタイムトライアルバイクがついにモデルチェンジを果たし、AQUILA RCとなって登場する。

新型の開発にあたってビアンキは20ヶ月もの集中的なR&Dを実施。現在のタイムトライアルは高速化が著しく、バイクには登りでも高いパフォーマンスの発揮が求められるようになり、エアロ、剛性、軽量性全てが優れている必要がある。ビアンキはOrtre RCやSpecialissima RCの開発で得た知見をAQUILAの開発に応用した。

エアロを意識した造形のヘッドチューブ (c)サイクルヨーロッパジャパン
FSA/ヴィジョンとともに開発されたコックピットはモノステーとされた (c)サイクルヨーロッパジャパン



開発においてはコンピューターでの設計・シミュレーションとプロトタイプの風洞実験などを細かく実施。エアロに最も影響を与えるハンドルバー周りをはじめシートポスト、ボトムブラケット部分の形状と位置の微調整を繰り返し、エアロダイナミクスを徹底的に煮詰めた。そして、各チューブは横風を受けた際に前進する推力へと変換されるセーリング効果を備えたデザインを実現させている。ヨー角±20°の間で優れたエアロ性能を発揮するとビアンキは説明する。

風洞実験では人体がフレームに及ぼす影響を把握するために、ビアンキは膨大な時間を費やした。その結果、50km/h走行時は先代よりも16.1ワット分の空気抵抗を削減。これは40.7kmのタイムトライアルコースで、平均速度50.4km/h〜51.1km/hの場合は先代よりも37秒のタイム短縮に相当する効果だという。

シート角77.5°として選手がパフォーマンスを発揮しやすいポジションを出しやすくしている (c)サイクルヨーロッパジャパン

また新型の開発はアルケアB&Bホテルズのケヴィン・ヴォークランらと協力して行われた。プロ選手の意見はジオメトリーに反映されており、シート角が77.5°、リーチは長めに設定。スペシャリストが適切なポジションを出せるように作られている。コックピットはFSA/ヴィジョンとコラボし、調整範囲、利便性、エアロに優れたモデルがアセンブルされている。

販売はフレームセットで行われ、サイズはS、M、Lの3種類。重量はMサイズフレームが1.3kg、フォークは400g。カラーはメタリックチェレステからブラックにフェードする特徴的なペイントが採用されている。ロゴは伝統的なチェレステだ。価格は965,800円(税込)。

アルケアB&Bホテルズが既に実戦投入しているAQUILA RC (c)サイクルヨーロッパジャパン



ビアンキ AQUILA RC
フレーム:Aquila RC Disc Brake
フォーク:Aquila RC Integrated Fork Disc Brake
サイズ:S、M、L
カラー:ZY – Metallic Celeste / Black UD Carbon Full Glossy
付属品:Reparto Corse By Vision Steerer 110mm x 410mm、Bianchi Custom Aero-foil shape seatpost
価格:965,800円(税抜価格 878,000円)
発売時期:2025年8月予定 (トライアスロン仕様:10月予定)

リンク

最新ニュース(全ジャンル)