2025/02/28(金) - 13:25
2月16日(日)に神奈川県中郡大磯町の大磯プリンスホテル特設クリテリウムコースで「大磯クリテリウム」が開催され、QNリーグ第10戦が併催された。女子スポーツは山根菜穂(TEAM CSM)が、Nリーグ中学生男子は⻄澤崇介(Vite Jambe)が勝利を挙げた。QNリーグ主催者からのレポートで紹介する。
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大磯プリンスホテルを背に中学生男子クラスを走る選手達 photo:gg_kasai
2月16日(日)、小春日和のなか、リーグ第10戦「大磯クリテリウム第5戦」が神奈川県中郡大磯町の大磯プリンスホテル特設クリテリウムコースで開催された。
大磯クリテリウムは株式会社ウォークライドの主催で、大磯プリンスホテル敷地内に特設コースを設定し、今シーズンで開催12年目を迎える地元密着型の自転車クリテリウムレース。2005年はレイアウトを一部変更し昨年にいったんなくしたクランク部分が復活し、そのクランク形状を改良しライン走行が一層スムーズになった1周約1kmのコースで競われたレースは熱く盛り上がった。
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パートごとに行なわれるライダーズミーティング photo:QNリーグ事務局
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国体12回出場し2回の入賞を誇る選手活動に裏打ちされた山根代表の経験が光る。参加する選手達も真剣に聞き入る photo:QNリーグ事務局
今シーズンは弊リーグのシリーズ戦に第2戦、第4戦、そして今回の第5戦が対象で、Qリーグが女子スポーツ、Nリーグ中学生女子NWが中学生女子、そしてNリーグの中学生男子Nが中学生男子と、それぞれ対象の各クラスでポイント獲得を目指す。
大会当日の早朝に少し雨が降ったが、その後は晴れ間も広がり気温も上がって小春日和。風も強くなかったが⻑く真っ直ぐ伸びるゴールまでのホームストレートは向かい風。そのため後半にある小田原コーナーを立ち上がってからゴールへの攻防も大きな見どころになる。
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今回もコースを見渡せる絶好の場所には、朝から美味しそうな香りが漂う飲食ブースが立ち並ぶ photo:QNリーグ事務局
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参加選手受付には、判りやすいチェックシートが。指さし確認ヨシ! photo:QNリーグ事務局
会場では恒例の「集団走行セミナー」からスタート。朝、昼、午後のパートごとにライダーズミーティングがあり、主催のウォークライド代表の山根 理史氏が毎回自らレース安全講習をしている。その内容は対象となるクラスに合わせてアレンジし、初級者が集まる場合は走る前の自転車セルフチェックを中心に、キッズが集まる場合はヘルメットの被り方を入念に指導。上級者クラスの前には少し専門的な話も交えてきめ細かく、安全に楽しくレースに臨んでもらうことに配慮している。
冒頭のレースコースのクランクコーナー改良についても同じ思いのようで「いつも同じコースレイアウトでも良いのですが、少しでも安全性が上がるならと、会場に使わせていただいている駐車場改修のタイミングでレイアウトいじりました。平塚コーナーからの立ち上がりから真っ直ぐにしていたのを複合コーナーに変更していますが、今回その角度を少し改善しました」とのこと。毎回、コースレイアウトは全て距離を測り記録しているので、次回以降の対策を考える際にもデータが残っている。これも安全対策に繋がっているのだろう。
さらに自転車関連の販売ブースも充実。Qリーグの冠スポンサーとしてお馴染みのアスリチューンや、サイクルキャップのサイクロン、潤滑油のワコーズによる自転車洗浄サービスなど、こちらもさまざまなブースが展開。このブースを目当てに訪れている人も多い。
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静かにスタートを待つ中学生男子クラスの参加選手たち photo:gg_kasai
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バトルマリンジャージを守り続ける Vite Jambe ⻄澤(写真中央) photo:gg_kasai
この日は天候も良く、サイクリング日和だったこともあり前回よりは観客が⻑く会場に滞在していたようだったが、同日に東京都内でJBCF神宮クリテリウムが開催されていた影響があったようで、エントリーや観客動員が若干少なくなってしまったのは残念であった。しかし、12年の開催を重ねている充実の大会だからこそ固定ファンは多く、大会だからこそ会える仲間達との熱いレース展開が各クラスで繰り広げられた。
午前中は初心者レースセミナークラスや、脚力別のクラスを中心にレースが進行。そして昼頃からは自転車レースの未来を担うキッズ年齢別クラスのレースを経て、いよいよNリーグ中学生男子N対象の中学生男子クラスのスタートを迎えた。
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メイン集団の前方を走る⻄澤(写真中央左)と小林(写真中央・中)、平山(写真右)はお互いをチェック photo:gg_kasai
今回のエントリーは15名と他クラスに比べると参加数を集めたが、DNSが5名となり10名でのスタートに。スタートラインには現在、シリーズ初戦からポイントリーダーの座を守り続ける⻄澤崇介(Vite Jambe)の姿があった。一時は9月のシリーズ第6戦「しもふさクリテリウム9月」でポイントランキング2位だった渡邉公太(ブラウ・ブリッツェン U15)とのポイント差を僅か2ポイントまで迫られたこともあった。さらに力をつけてきた柬理日楠詩(Team FITTE)や高橋祐樹(LINKVISION GIRASOLE CYCLING)、中学1年生ながらも機敏な走りを見せる茂木陽向(#1-PRIMERA-)も猛追してきたが、苦手な登坂も克服し⻄澤はバトルマリンジャージを着続けている。
そんな⻄澤選手にNリーグポイントリーダーの証であるバトルマリンジャージを獲得する前と、獲得してからの変化を聞くと「獲得する前はレース前によく緊張しましたが今、このリーダージャージを獲得してからは自分に自信が付き、友達も増え緊張感が和らぎました」と教えてくれた。不思議な力を与えてくれるバトルマリンジャージを纏う⻄澤、5代目年間総合ポイントリーダーに大手がかかる大事な全8周回のレースが11時32分、オンタイムでスタートした。
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集団の先頭を陣取る選手たちが決め手を探りながら周回を重ねて行く photo:gg_kasai
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9月からNリーグ登録の平山(写真左)も積極的に前に出ながら動きを探る photo:gg_kasai 
最終局面を迎え先頭を引き始める⻄澤、そしてピッタリと付ける3選手 photo:gg_kasai
最初の1周回ニュートラル走行を経て2周目からVite Jambeの⻄澤が集団の前を陣取る。そんな⻄澤を追うようにマークしていたのが藤田悠生(haco cycling)、そして朝おこなわれたスポーツ 1組目で優勝を決めた小林右京(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が集団の前を代わる代わる陣取る。そのため、出だしに⻄澤がアタックを仕掛けるも沈んでしまい、4周目まで集団は1つのままであった。
しかし、そんな状況を打破したのは⻄澤に藤田、小林。そして昨年9月からNリーグ登録しメキメキと力を付けている平山智也(BMレーシング)も加わり、この4名が集団から平塚コーナーの複合カーブから立ち上がりで5秒ほどの差をつけることに成功した。ここから残り1周まで4名のまま逃げ続け、小田原コーナー手前で後続集団から飛び出した吉田 楓芽(フラムルージュ)だけが先行の4名に追いつき、その後の向かい風ホームストレートには5名でなだれ込んだ。
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⻄澤(写真右)は今回も小田原コーナーからの⻑いロングスプリントを決めた photo:gg_kasai
スリリングなゴールスプリントは冷静な判断で今回も⻄澤が勝利!続く2位に良く粘った平山、3位に藤田と続き表彰台を獲得した。表彰式の後におこなわれた Nリーグ中学生男子 N ポイントリーダージャージ授与式で、4人での逃げ集団でのラスト1周回の攻防について⻄澤に聞くと「とりあえず後ろを千切りたくてアタックを仕掛けたんですが、全然いけなかったのでスプリントに賭けました」と冷静な判断をコメントしてくれた。
さらに「レース2日前に高校受験だったので、全然トレーニングが出来ていなかったのですが、勝てて良かったです!」と安堵の笑顔をみせた。あとから聞いた話では、受験まで2週間を切ってからは主にローラーを使って練習していたそうで「土日のどちらかの午前だけ実走など、出来るだけ筋力や感覚を保てるように工夫していました」と、大事な局面を迎えながら学生生活との両立を上手くコントロールしていたようだ。これは Nリーグ対象となる中学生達にも参考になると思う。
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中学生男子クラス表彰式。左より2位 BM レーシング平山、優勝 Vite Jambe ⻄澤、3位 haco cycling 藤田 photo:gg_kasai
また今回の優勝により28ポイントを積み上げて年間総合ポイントリーダーをほぼ確定としたうえで、得意なコースで開催となる次戦3月1日「しもふさクリテリウム 3月」について抱負を聞くと「とりあえずアタックをしまくって逃げて、勝ちたいです!」と自信をのぞかせた力強いコメントで締めてくれた。
来期からの高校生活に向けて、楽しみにしていることや新たに始めたいこととして「年上の強い選手達と走れるのですごく楽しみです。筋トレ等の自転車以外のトレーニングも取り入れたいと思っています」とさらに身体を作り、上を狙っているようで「来期からは主に高体連、JBCF等のレースに参加予定で、予定が合えば大磯クリテ等のレースにも参加したい」と来シーズンもさまざまなレースでも引き続き彼の活躍が見られるようだ。そんな⻄澤の今後の活躍に、皆様も是非ご注目いただきたい。
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武田レッグウェアー株式会社様からの副賞目録を手に笑顔の⻄澤。「R×L ソックスの履き心地の良さも走りに繋がっているみたいです」 photo:gg_kasai
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参戦人数が少なかったこともあり、終始お互いをマークしながら周回を重ねる photo:gg_kasai
表彰式やNリーグポイントリーダー授与式の後、13時22分にスタートとなったのがQリーグ対象の女子スポーツ。こちらにはエントリー4名、しかも1名がDNSで3名でのスタートとなった。なおQ リーグ登録選手のエントリーは残念ながらなかった。
ラストの12周目まで3名の集団となったが、Nリーグ中学生女子NWの2022-2023シーズン:3代目年間総合ポイントリーダー⻄山千智(High Ambition 女子サイクリングアカデミー)が積極的に動き、ゴールスプリントには先行して突入。しかし僅差で差されて優勝は山根菜穂(TEAM CSM)となり、⻄山は2位、3位には山崎心菜が入った。
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先行しスプリントした⻄山(写真左)。しかしわずか山根(写真右)に届かずゴール photo:gg_kasai
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最終レースとなったエリートクラスでは、中学生男子クラスで優勝した⻄澤(写真中央)、そしてNリーグランキング4位の高橋 祐樹(LINKVISION GIRASOLE CYCLING・写真左)も参戦 photo:gg_kasai 
大磯クリテ名物の熱い応援で選手達の走りはヒートアップ photo:gg_kasai
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アールエル N リーグ中学生男子 N ポイントリーダー授与式で記念撮影に応じる Vite Jambe ⻄澤。なお大磯クリテリウムは、この後3月16日、5月11日の開催が予定されている photo:gg_kasai
Qリーグのポイントリーダーは変わらず佐藤直美(Yahoo! JAPAN Cycle Racing team)となった。またNリーグ中学生女子NWは岡田愛裕來(ブラウ・ブリッツエン U15)が防衛し、来月3月のシリーズ最終戦を迎えることとなった。
photo:gg_kasai、QNリーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
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2月16日(日)、小春日和のなか、リーグ第10戦「大磯クリテリウム第5戦」が神奈川県中郡大磯町の大磯プリンスホテル特設クリテリウムコースで開催された。
大磯クリテリウムは株式会社ウォークライドの主催で、大磯プリンスホテル敷地内に特設コースを設定し、今シーズンで開催12年目を迎える地元密着型の自転車クリテリウムレース。2005年はレイアウトを一部変更し昨年にいったんなくしたクランク部分が復活し、そのクランク形状を改良しライン走行が一層スムーズになった1周約1kmのコースで競われたレースは熱く盛り上がった。
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今シーズンは弊リーグのシリーズ戦に第2戦、第4戦、そして今回の第5戦が対象で、Qリーグが女子スポーツ、Nリーグ中学生女子NWが中学生女子、そしてNリーグの中学生男子Nが中学生男子と、それぞれ対象の各クラスでポイント獲得を目指す。
大会当日の早朝に少し雨が降ったが、その後は晴れ間も広がり気温も上がって小春日和。風も強くなかったが⻑く真っ直ぐ伸びるゴールまでのホームストレートは向かい風。そのため後半にある小田原コーナーを立ち上がってからゴールへの攻防も大きな見どころになる。
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会場では恒例の「集団走行セミナー」からスタート。朝、昼、午後のパートごとにライダーズミーティングがあり、主催のウォークライド代表の山根 理史氏が毎回自らレース安全講習をしている。その内容は対象となるクラスに合わせてアレンジし、初級者が集まる場合は走る前の自転車セルフチェックを中心に、キッズが集まる場合はヘルメットの被り方を入念に指導。上級者クラスの前には少し専門的な話も交えてきめ細かく、安全に楽しくレースに臨んでもらうことに配慮している。
冒頭のレースコースのクランクコーナー改良についても同じ思いのようで「いつも同じコースレイアウトでも良いのですが、少しでも安全性が上がるならと、会場に使わせていただいている駐車場改修のタイミングでレイアウトいじりました。平塚コーナーからの立ち上がりから真っ直ぐにしていたのを複合コーナーに変更していますが、今回その角度を少し改善しました」とのこと。毎回、コースレイアウトは全て距離を測り記録しているので、次回以降の対策を考える際にもデータが残っている。これも安全対策に繋がっているのだろう。
さらに自転車関連の販売ブースも充実。Qリーグの冠スポンサーとしてお馴染みのアスリチューンや、サイクルキャップのサイクロン、潤滑油のワコーズによる自転車洗浄サービスなど、こちらもさまざまなブースが展開。このブースを目当てに訪れている人も多い。
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この日は天候も良く、サイクリング日和だったこともあり前回よりは観客が⻑く会場に滞在していたようだったが、同日に東京都内でJBCF神宮クリテリウムが開催されていた影響があったようで、エントリーや観客動員が若干少なくなってしまったのは残念であった。しかし、12年の開催を重ねている充実の大会だからこそ固定ファンは多く、大会だからこそ会える仲間達との熱いレース展開が各クラスで繰り広げられた。
午前中は初心者レースセミナークラスや、脚力別のクラスを中心にレースが進行。そして昼頃からは自転車レースの未来を担うキッズ年齢別クラスのレースを経て、いよいよNリーグ中学生男子N対象の中学生男子クラスのスタートを迎えた。
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今回のエントリーは15名と他クラスに比べると参加数を集めたが、DNSが5名となり10名でのスタートに。スタートラインには現在、シリーズ初戦からポイントリーダーの座を守り続ける⻄澤崇介(Vite Jambe)の姿があった。一時は9月のシリーズ第6戦「しもふさクリテリウム9月」でポイントランキング2位だった渡邉公太(ブラウ・ブリッツェン U15)とのポイント差を僅か2ポイントまで迫られたこともあった。さらに力をつけてきた柬理日楠詩(Team FITTE)や高橋祐樹(LINKVISION GIRASOLE CYCLING)、中学1年生ながらも機敏な走りを見せる茂木陽向(#1-PRIMERA-)も猛追してきたが、苦手な登坂も克服し⻄澤はバトルマリンジャージを着続けている。
そんな⻄澤選手にNリーグポイントリーダーの証であるバトルマリンジャージを獲得する前と、獲得してからの変化を聞くと「獲得する前はレース前によく緊張しましたが今、このリーダージャージを獲得してからは自分に自信が付き、友達も増え緊張感が和らぎました」と教えてくれた。不思議な力を与えてくれるバトルマリンジャージを纏う⻄澤、5代目年間総合ポイントリーダーに大手がかかる大事な全8周回のレースが11時32分、オンタイムでスタートした。
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最初の1周回ニュートラル走行を経て2周目からVite Jambeの⻄澤が集団の前を陣取る。そんな⻄澤を追うようにマークしていたのが藤田悠生(haco cycling)、そして朝おこなわれたスポーツ 1組目で優勝を決めた小林右京(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が集団の前を代わる代わる陣取る。そのため、出だしに⻄澤がアタックを仕掛けるも沈んでしまい、4周目まで集団は1つのままであった。
しかし、そんな状況を打破したのは⻄澤に藤田、小林。そして昨年9月からNリーグ登録しメキメキと力を付けている平山智也(BMレーシング)も加わり、この4名が集団から平塚コーナーの複合カーブから立ち上がりで5秒ほどの差をつけることに成功した。ここから残り1周まで4名のまま逃げ続け、小田原コーナー手前で後続集団から飛び出した吉田 楓芽(フラムルージュ)だけが先行の4名に追いつき、その後の向かい風ホームストレートには5名でなだれ込んだ。
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スリリングなゴールスプリントは冷静な判断で今回も⻄澤が勝利!続く2位に良く粘った平山、3位に藤田と続き表彰台を獲得した。表彰式の後におこなわれた Nリーグ中学生男子 N ポイントリーダージャージ授与式で、4人での逃げ集団でのラスト1周回の攻防について⻄澤に聞くと「とりあえず後ろを千切りたくてアタックを仕掛けたんですが、全然いけなかったのでスプリントに賭けました」と冷静な判断をコメントしてくれた。
さらに「レース2日前に高校受験だったので、全然トレーニングが出来ていなかったのですが、勝てて良かったです!」と安堵の笑顔をみせた。あとから聞いた話では、受験まで2週間を切ってからは主にローラーを使って練習していたそうで「土日のどちらかの午前だけ実走など、出来るだけ筋力や感覚を保てるように工夫していました」と、大事な局面を迎えながら学生生活との両立を上手くコントロールしていたようだ。これは Nリーグ対象となる中学生達にも参考になると思う。
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また今回の優勝により28ポイントを積み上げて年間総合ポイントリーダーをほぼ確定としたうえで、得意なコースで開催となる次戦3月1日「しもふさクリテリウム 3月」について抱負を聞くと「とりあえずアタックをしまくって逃げて、勝ちたいです!」と自信をのぞかせた力強いコメントで締めてくれた。
来期からの高校生活に向けて、楽しみにしていることや新たに始めたいこととして「年上の強い選手達と走れるのですごく楽しみです。筋トレ等の自転車以外のトレーニングも取り入れたいと思っています」とさらに身体を作り、上を狙っているようで「来期からは主に高体連、JBCF等のレースに参加予定で、予定が合えば大磯クリテ等のレースにも参加したい」と来シーズンもさまざまなレースでも引き続き彼の活躍が見られるようだ。そんな⻄澤の今後の活躍に、皆様も是非ご注目いただきたい。
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表彰式やNリーグポイントリーダー授与式の後、13時22分にスタートとなったのがQリーグ対象の女子スポーツ。こちらにはエントリー4名、しかも1名がDNSで3名でのスタートとなった。なおQ リーグ登録選手のエントリーは残念ながらなかった。
ラストの12周目まで3名の集団となったが、Nリーグ中学生女子NWの2022-2023シーズン:3代目年間総合ポイントリーダー⻄山千智(High Ambition 女子サイクリングアカデミー)が積極的に動き、ゴールスプリントには先行して突入。しかし僅差で差されて優勝は山根菜穂(TEAM CSM)となり、⻄山は2位、3位には山崎心菜が入った。
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Qリーグのポイントリーダーは変わらず佐藤直美(Yahoo! JAPAN Cycle Racing team)となった。またNリーグ中学生女子NWは岡田愛裕來(ブラウ・ブリッツエン U15)が防衛し、来月3月のシリーズ最終戦を迎えることとなった。
photo:gg_kasai、QNリーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
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