未舗装路を含むスペインのワンデーレース「クラシカ・ハエン」でミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が独走勝利。一方、エガン・ベルナル(コロンビア)が終盤で落車し、鎖骨を骨折した。



コロンビア王者ジャージを初披露したエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

2月17日に行われたクラシカ・ハエン(UCI1.1)は、コース後半から未舗装路区間を含む周回コースを巡るワンデーレース。スペイン版ストラーデビアンケとも形容されるレースには、今季のロード初戦としてワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が出場した。

レースは残り64km地点でクフィアトコフスキがメイン集団からアタック。先頭で形成された5名集団に対し、後続ではコロンビア王者ジャージを初披露したベルナルやイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)、セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)など豪華な第2集団が追いかける。さらにプロトンからファンアールトらが追走集団に合流し、勝負は3名に絞られた先頭集団と14名の追走集団に絞られた。

ロード初戦に臨んだワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

残り12km地点で、クフィアトコフスキが勝負を決めるアタックを仕掛ける。ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)らを振り切った元世界王者は、そのままハイペースで踏み続けフィニッシュラインに到着。ツアー・ダウンアンダーから臨んだヨーロッパ初戦で勝利を飾った。

「レース後半(未舗装路区間)からペースが早く、集団の人数が絞られた。自分の走りを誇りに思うよ」と、2023年のツール・ド・フランス第13ステージ以来の勝利をクフィアトコフスキは喜んだ。

独走勝利したミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) photo:Clásica Jaén Paraíso Interior

クラシカ・ハエン2025表彰台:2位デルトロ、1位クフィアトコフスキ、3位ルイス photo:Clásica Jaén Paraíso Interior

2位には追走集団を飛び出し、クフィアトコフスキに迫ったデルトロが入っている。

追走集団でライバルをマークし、クフィアトコフスキの独走をアシストしたベルナルは、レース終盤で落車。検査の結果、鎖骨骨折と診断された。 「ヨーロッパ初戦でコロンビア王者ジャージを披露することができ、またクフィアトの勝利が嬉しい。落車は残念だが、好調だったので今後に向けた自信となった」とコメント。回復の早い箇所のため、予定しているジロ・デ・イタリア(5月9日〜)への出場に大きな影響はない見込みだ。
クラシカ・ハエン2025結果
1位 ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) 4:00:25
2位 イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) +0:31
3位 イボン・ルイス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) +0:46
4位 ジョルダン・ラブロッス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) +1:53
5位 アクセル・ローランス(フランス、イネオス・グレナディアーズ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:Clásica Jaén Paraíso Interior

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