多くのメーカーや代理店が集ったパーツ合同展示会が今年も開催された。浅草の展示会場を4フロアにわたって貸し切り開催された展示会の中で、目を引いたパーツたちを紹介していきましょう。



メニーズ リマールからリーズナブルな最新トレンドを押さえたTTメットが登場

TT用エアロヘルメットのALIANがひときわ目を惹いた

スラムやジップを取り扱うメニーズブース。一大コンポーネントブランドであるスラムには人気プロダクトであることは間違いないが、個人的に注目したのはリマールのヘルメット。

目を惹くTT用エアロヘルメットのALIANは、最新のTTメットらしいワイドなシェルデザインながら、6万円を切るという現実的な価格設定が魅力の一着。アスタナも使用するプロスペックがこの価格で手に入るというのはかなり魅力的なのではないだろうか。

内部構造はかなりユニーク。AIR ATLASをベースにエアロカウルを増設しているような構造だ

ワイドフォルムで肩まで流れるように繋がる形状となっている

フィット感は同社のAIR ATLASとほぼ共通とのことで、奇抜な見た目ながら被り心地はロードヘルメットのそれ。トライアスロン界でも人気が出そうな一着だ。

そして、先日発表された限定カラーのAIR STRATOSの実物も早速披露された。高級感溢れるブロンズをアクセントとしたヘルメットで、ハイエンドモデルと言われても疑問を抱く人はいないであろう、高い質感を纏っている。

限定カラーのAIR STRATOSの実物も展示されている

実はこちらはセカンドグレードとなっており、なんと2万円を切る価格で手に入るというのだから驚き。まだあまり着用している人を見かける機会の少ないブランドだけに、一味違うヘルメットを探している方は是非試しては。

カブト 海外スタッフデザインの新機軸モデルが公開

注目集めた新作のFULRE

日本を代表するヘルメットブランドであるカブトからは、2つの新作ヘルメットが登場。性能を第一義としたピュアレーシングモデルというより、デザイン性と機能性をバランスさせ、普段から被りやすい一着であることを目指している。

その一つがFULRE。曲線主体で滑らかなフォルムは、これまでのカブトのヘルメットデザインの系譜からは、趣を異にするもの。それもそのはず、このFULREはカブト史上初めて、韓国支社所属のデザイナーが主導した一着だとか。

通気性を確保するAIRFLOW PADが採用される

言われてみれば、FULREの洗練されたデザインには、確かに近年増加してきた韓国ブランドのヘルメットに通ずるものを感じる。一方で、決してルックスありきのヘルメットというわけではなく、カブトのレーシングモデルに匹敵する性能を有しているとも。

風洞実験を実施した結果、通気性を司るFLEX-AIR、空力性能を司るAERO-R2が既に存在する中で、FULREはちょうどそれらの中間に位置するオールラウンドな性格を持っていることが判明。つまり、この1着で幅広いシチュエーションをカバーできる性能を持っていると言える。

新作のELIPS かつて存在したKOOFUのBCシリーズのデザインを受け継いだ

もう一つの新作がELIPS。ベテランサイクリストであれば見覚えがあるのは間違いではなく、かつて存在したKOOFUのBCシリーズのデザインを蘇らせたもの。

丸みを帯びたシンプルなデザインは、シティライドでもツーリングでも、どんな用途にも馴染みやすい。その汎用性の高さに、多くのファンがいた名作が時を越えて令和の今に復活を果たした。

ダイアテック ジロの新作シューズとヘルメット、そしてフィドロックのプロダクトに注目集まる

フィドロックのスマホマウントは吸盤+マグネットでしっかりと固定

一際大きなブースを構えたダイアテック。ジロやエンヴィ、マックオフといったレーシングブランドをはじめ、様々なタイプのブランドを取り扱う総合代理店だ。

ブースの中でひときわ大きな人だかりが出来ていたのが、本格的な取り扱いが始まったフィドロックのコーナー。ヘルメットのマグネットバックルでもおなじみのフィドロックだが、そのマグネットロック機構を活かした様々なアイテムが展示されていた。

スマホホルダーはベルトなどにも装着可能

磁力を活用したサドルバッグもラインアップ

既報のマグネット式のボトルケージやBOAダイヤルケージと並び、大きな注目が集まっていたのがスマホホルダー。マグネットと吸盤を組みあわせることで確かな固定力を実現した一品。便宜上スマホホルダーとなっているが、薄いプラスチックの円盤を貼り付けられればどんなものも装着できる拡張性を備えている。

マウント側もハンドルだけでなくバックパックのベルトなどにも装着可能なものが用意されており、この展示会でもベルトに装着したスタッフの姿も。他にはサドルバッグなども展開していたフィドロック。どのプロダクトにも通ずるのは、確かな固定力と脱着しやすさ、そして外した際にバイクなどのルックスを崩さないスマートなデザインといった点だ。

ユンボ・ヴィスマが使用するTTヘルメット、AERO HEAD

深いスリットが刻まれ内部のエアフローも考えぬかれている

ジロコーナーでひときわ大きなオーラを放っていたのはユンボ・ヴィスマが使用するTTヘルメット、AERO HEAD。ヘルメットというよりは宇宙船のような見た目の一着だが、実物の迫力はそれ以上。一方で、しっかりとシェル内部もエアフローを考慮した設計となっており、その性能の高さも窺わせていた。

ジロはオフロードシューズにも新作を発表。2つのBOAダイヤルを装備したレーシングモデルのGRITTER、そしてシューレースを採用したEMPIREの新型となる"EMPIRE SRC"が展示されていた。

レーシングオフロードシューズの新作となるGRITTER

シューレースモデルの最新バージョンとなるEMPIRE SRC

他にも新作のシーラントや、チューブレスバルブを揃えたマックオフや、様々なグレードのロックを展示したアブスなど、注目を集めたダイアテックブース。今後新製品の情報はより詳しくお伝えしていく予定だ。

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