2025/02/01(土) - 17:30
熱戦が繰り広げられたシクロクロス全日本選手権のチャンピオンバイクを連載形式で紹介していく第2弾。今回は男子U23の柚木伸元 (日本大学)、ジュニアの成田光志(OLIVE)、男子U17の三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)、女子U17の日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校)をピックアップしていく。
男子U23 柚木伸元 (日本大学)のジャイアント TCX Advanced Pro
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柚木伸元 (日本大学)のジャイアント TCX Advanced Pro photo:Michinari TAKAGI
シクロクロス全日本選手権U23で高橋翔との熱戦を制し、U23全日本チャンピオンになった柚木伸元 (日本大学)。フランスで開催中のシクロクロス世界選手権でチームリレーと男子U23に出場する。シクロクロスでジャイアントとサポート契約を結ぶ柚木は、TCX Advanced Proの2台体制で今シーズンを戦っている。
「バイクコントロールしやすく、バニーホップもしやすい。癖がなく乗りやすいバイクです」とTCX Advanced Proの走りを評価する柚木だが、性能面だけではなく、ブラック基調にゴールドのロゴとラインが入るフレームデザインも気に入っているという。
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ブラック基調にゴールドのロゴとラインのフレームデザインも気に入っているという photo:Michinari TAKAGI
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ハンドルとステムはジャイアント Contact SLで統一 photo:Michinari TAKAGI 
サドルは長年愛用しているというセッレイタリア X-LR photo:Michinari TAKAGI
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タイヤはiRC SERAC CXシリーズを使用 photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはULTEGRA R8100シリーズでフロントは46-36Tでリアは11-30Tの組み合わせ。また、ブレーキキャリパーのみDURA-ACEを使用し、前後共に140mmローター仕様としていた。
ハンドルとステムはジャイアント Contact SLで統一され、ハンドル幅はコントロールしやすい420mmのハンドル幅を選択。サドルは長年愛用しているというセッレイタリア X-LRが装着されていた。
ホイールは35mmハイトのジャイアント CXR 2カーボンホイール。タイヤはiRC SERAC CXシリーズを使用している。フロントはオールコンディションで使用できるSIRAC CXを、リアには転がりが軽いSIRAC CX EDGEを選択していた。空気圧は1.5bar前後とのこと。
男子U17 三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)のメリダ MISSION CX 400
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三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)のメリダ MISSION CX 400 photo:Michinari TAKAGI
2024-2025シーズンだけでもU17で9連勝し、無敗で迎えた全日本でも持ち前のスピードと華麗なバニーホップを決めて、日本一に輝いた三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)。その走りを支えるのがメリダのアルミシクロクロスバイク、MISSION CX 400だ。
成長期ということもあり、シクロクロスの会場で会う度に身長が伸びていた三上。全日本当日には、180cm近くまで伸びてしまい、シートポストはリミットライン付近まで伸びるバイクセッティングとなっていた。
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身長が伸び続け、シートポストはリミットライン付近まで伸びていた photo:Michinari TAKAGI
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40Tのアルミ削り出しチェーンリングを搭載 photo:Michinari TAKAGI 
チューンのハブで組まれた手組ホイール photo:Michinari TAKAGI
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iRC SERAC CXを使用し、空気圧は1.6bar前後で微調整していたという photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはシマノの機械式コンポーネントであるDURA-ACEやULTEGRA、105をミックスして使用していた。目を惹くライムグリーンのアルミ削り出しチェーンリングは40T、そしてリアが11-32Tの組み合わせ。ペダルはXTRを使用している。
ナスクトレーディングにサポートされる三上は、足回りをチューンのハブで組まれた手組ホイールとガルファーのディスクブレーキローターで武装。フロントタイヤはデュガス Typhoonのチューブラー、リアはiRC SERAC CXのチューブレスと前後でメーカーとタイヤ形式が異なる選択をしているのも興味深い。空気圧は1.6bar前後で微調整していたという。
女子U17 日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校 )のトレック Boone
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日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校 )のトレック Boone photo:Michinari TAKAGI
2024-2025シーズンだけでもU17で4連勝し、女子で唯一バニーホップでシケインをクリアしていく日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校 )のトレックのカーボンシクロクロスバイクのBoone。
このトレック Booneは愛知県内に5店舗を有するバイクショップ「まるいち」御油宿店の店長である岩永孝一さんに組んでもらい、日頃からメンテナンスをしてもらっているという一台。
コンポーネントはシマノ GRXで、クランクのみスラムを組み込んだシングルスピード仕様になっている。取り付けられているFORMOSAのチェーンリングは38T。リアのスプロケットは11-32Tで、どのコースもこのギア比で走っているという。
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FORMOSA チェーンリングは38T photo:Michinari TAKAGI
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サドルはボントレガー MONTROSE ELITE photo:Michinari TAKAGI 
ペダルはクランクブラザーズ CANDY 1 photo:Michinari TAKAGI
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ホイールはお父さんが愛用した限定デザインのマヴィック KSYRIUM PRO CRB UST DISC T photo:Michinari TAKAGI
ハンドル回りはボントレガーのハンドルとステムの組み合わせで、サドルはボントレガー MONTROSE ELITE。ペダルはクランクブラザーズ CANDY 1。
ホイールは、お父さんが愛用し、ツールド・フランスの山岳コースをモチーフとしたイラストがデザインされているマヴィック KSYRIUM PRO CRB UST DISC T。ローハイトであらゆるコースに対応できる一本だ。タイヤは前後共にiRC SERAC CXが装着されていた。オールラウンドに使えて、変わりやすいコースコンディションに合わせて使いやすいのが気に入っているポイントだという。
男子ジュニア 成田光志(OLIVE)のジャイアント TCX Advanced Pro
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成田光志(OLIVE)のジャイアント TCX Advanced Pro photo:Michinari TAKAGI
野嵜然新 (桐光学園高等学校/RACING TORQUE )と周回毎にトップが入れ替わる激しいレース展開を制し、男子ジュニアで2連覇を達成した成田光志 (OLIVE)が使用するのはジャイアント TCX Advanced Pro。
コンポーネントはシマノGRXの機械式をメインで搭載し、クランクのみシマノ ULTEGRAのパワーメーター搭載モデルであるFC-R8100-Pを使用していた。ペダルはシクロクロスで使用率が高いシマノ XTR。サドルはセッレイタリア SLR BOOST TM スーパーフロー。
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シマノ ULTEGRAのパワーメーターが搭載されたFC-R8100-Pを使用 photo:Michinari TAKAGI
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ワイドレシオな11-40Tのスプロケット photo:Michinari TAKAGI 
サドルはセッレイタリア SLR BOOST TM スーパーフロー photo:Michinari TAKAGI
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チューブラーのデュガス Typhoon photo:Michinari TAKAGI
シングルスピード仕様でクランクにはウルフトゥースの42Tチェーンリングが取り付けられていた。最大ギアが42Tまで使用できるシマノ GRX RD-RX812 リアディレーラーが装着され、スプロケットはワイドレシオな11-40T。この組み合わせにより、シングルスピードでもあらゆるコースに対応できるという。
足回りは、PAXのチューブラーホイールにデュガス Typhoonを組み合わせる。空気圧は泥のキャンバー対策で1.45barと、チューブラーならではの低圧でセッティングしていた。
text & photo:Michinari TAKAGI
男子U23 柚木伸元 (日本大学)のジャイアント TCX Advanced Pro
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シクロクロス全日本選手権U23で高橋翔との熱戦を制し、U23全日本チャンピオンになった柚木伸元 (日本大学)。フランスで開催中のシクロクロス世界選手権でチームリレーと男子U23に出場する。シクロクロスでジャイアントとサポート契約を結ぶ柚木は、TCX Advanced Proの2台体制で今シーズンを戦っている。
「バイクコントロールしやすく、バニーホップもしやすい。癖がなく乗りやすいバイクです」とTCX Advanced Proの走りを評価する柚木だが、性能面だけではなく、ブラック基調にゴールドのロゴとラインが入るフレームデザインも気に入っているという。
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コンポーネントはULTEGRA R8100シリーズでフロントは46-36Tでリアは11-30Tの組み合わせ。また、ブレーキキャリパーのみDURA-ACEを使用し、前後共に140mmローター仕様としていた。
ハンドルとステムはジャイアント Contact SLで統一され、ハンドル幅はコントロールしやすい420mmのハンドル幅を選択。サドルは長年愛用しているというセッレイタリア X-LRが装着されていた。
ホイールは35mmハイトのジャイアント CXR 2カーボンホイール。タイヤはiRC SERAC CXシリーズを使用している。フロントはオールコンディションで使用できるSIRAC CXを、リアには転がりが軽いSIRAC CX EDGEを選択していた。空気圧は1.5bar前後とのこと。
男子U17 三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)のメリダ MISSION CX 400
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2024-2025シーズンだけでもU17で9連勝し、無敗で迎えた全日本でも持ち前のスピードと華麗なバニーホップを決めて、日本一に輝いた三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)。その走りを支えるのがメリダのアルミシクロクロスバイク、MISSION CX 400だ。
成長期ということもあり、シクロクロスの会場で会う度に身長が伸びていた三上。全日本当日には、180cm近くまで伸びてしまい、シートポストはリミットライン付近まで伸びるバイクセッティングとなっていた。
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ナスクトレーディングにサポートされる三上は、足回りをチューンのハブで組まれた手組ホイールとガルファーのディスクブレーキローターで武装。フロントタイヤはデュガス Typhoonのチューブラー、リアはiRC SERAC CXのチューブレスと前後でメーカーとタイヤ形式が異なる選択をしているのも興味深い。空気圧は1.6bar前後で微調整していたという。
女子U17 日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校 )のトレック Boone
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このトレック Booneは愛知県内に5店舗を有するバイクショップ「まるいち」御油宿店の店長である岩永孝一さんに組んでもらい、日頃からメンテナンスをしてもらっているという一台。
コンポーネントはシマノ GRXで、クランクのみスラムを組み込んだシングルスピード仕様になっている。取り付けられているFORMOSAのチェーンリングは38T。リアのスプロケットは11-32Tで、どのコースもこのギア比で走っているという。
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ハンドル回りはボントレガーのハンドルとステムの組み合わせで、サドルはボントレガー MONTROSE ELITE。ペダルはクランクブラザーズ CANDY 1。
ホイールは、お父さんが愛用し、ツールド・フランスの山岳コースをモチーフとしたイラストがデザインされているマヴィック KSYRIUM PRO CRB UST DISC T。ローハイトであらゆるコースに対応できる一本だ。タイヤは前後共にiRC SERAC CXが装着されていた。オールラウンドに使えて、変わりやすいコースコンディションに合わせて使いやすいのが気に入っているポイントだという。
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コンポーネントはシマノGRXの機械式をメインで搭載し、クランクのみシマノ ULTEGRAのパワーメーター搭載モデルであるFC-R8100-Pを使用していた。ペダルはシクロクロスで使用率が高いシマノ XTR。サドルはセッレイタリア SLR BOOST TM スーパーフロー。
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足回りは、PAXのチューブラーホイールにデュガス Typhoonを組み合わせる。空気圧は泥のキャンバー対策で1.45barと、チューブラーならではの低圧でセッティングしていた。
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