2024/11/25(月) - 12:00
UCIシクロクロスワールドカップがアントワープで開幕。砂区間が鍵を握るテクニカルレースでフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)とエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が独走勝利をマークした。
ついにUCIシクロクロスワールドカップがベルギーのアントワープで開幕した。毎年開催されてきた開幕戦の北米ラウンドが消えたことで2ヶ月遅れとなった今シーズンは、ヨーロッパ限定で合計12戦を行い、その後1月31日から2月1日にかけてフランスで開催される世界選手権を迎える。
前日にコルトレイクで開催された「アーバンクロス」に出場した選手たちにとっては2連戦。UCIシクロクロスワールドカップ開幕戦は草地をメインにしつつ、港湾都市アントワープの運河に面したサンドセクションとキャンバー区間が最大の特徴だ。スピードと轍をトレースするテクニック、さらにランニング力が問われるレースで、今季最初のW杯リーダージャージ着用権を狙う戦いが繰り広げられた。
ついにUCIシクロクロスワールドカップがベルギーのアントワープで開幕した。毎年開催されてきた開幕戦の北米ラウンドが消えたことで2ヶ月遅れとなった今シーズンは、ヨーロッパ限定で合計12戦を行い、その後1月31日から2月1日にかけてフランスで開催される世界選手権を迎える。
前日にコルトレイクで開催された「アーバンクロス」に出場した選手たちにとっては2連戦。UCIシクロクロスワールドカップ開幕戦は草地をメインにしつつ、港湾都市アントワープの運河に面したサンドセクションとキャンバー区間が最大の特徴だ。スピードと轍をトレースするテクニック、さらにランニング力が問われるレースで、今季最初のW杯リーダージャージ着用権を狙う戦いが繰り広げられた。
UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025スケジュール
第1戦 | 11月24日(日) | アントワープ(ベルギー) | |
第2戦 | 12月1日(日) | ダブリン(アイルランド) | |
第3戦 | 12月8日(日) | サルディーニャ(イタリア) | |
第4戦 | 12月15日(日) | ナミュール(ベルギー) | |
第5戦 | 12月21日(土) | フルスト(オランダ) | |
第6戦 | 12月22日(日) | ゾンホーフェン(ベルギー) | |
第7戦 | 12月26日(木) | ガーフェレ(ベルギー) | |
第8戦 | 12月29日(日) | ブサンソン(フランス) | |
第9戦 | 1月5日(日) | デンデルモンデ(ベルギー) | |
第10戦 | 1月19日(日) | コスタブランカ(スペイン) | |
第11戦 | 1月25日(土) | マースメヘレン(ベルギー) | |
第12戦 | 1月26日(日) | ノルド・ブラバント(オランダ) |
女子エリート:世界女王ファンエンペルが余裕の独走勝利
ベルギーとオランダを中心に12カ国58名が出場した女子エリートレースは、スタート巧者マリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)のダッシュで幕開ける。そのままハイペースを維持して隊列を引き伸ばしたシュライバーに対し、欧州選手権優勝後から短い休息を取っていたフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が追いついた。
出遅れたセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)やルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)を尻目に、砂区間で世界女王がシュライバーを引き離す。ブラントはレース開始後20分頃に単独2番手までポジションを上げたものの、すでに独走体勢を築き上げたファンエンぺルの背中は見えてこなかった。
「決して簡単なレースじゃなかった。風が強くて独走は難しかったし、フィニッシュラインまで全力を出し続けた」と言うファンエンペルが、前日に続く2連勝を挙げると共にW杯アントワープラウンド3年連続勝利。休息明けであるにも関わらず、ライバル勢との力の差を改めてアピールする結果となった。2位はブラント、3位は粘り強く走ったシュライバー。アルバラードは5位で、落車やチェーントラブルに見舞われたアンマリー・ワースト(オランダ、シクロクロスレッズ)は10位に終わっている。
男子エリート:ベルギー王者イゼルビットが今季初のビッグレース勝利
最終プログラムの男子エリートレースで、スタートから弾丸のように飛び出したのは絶好調ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)。ここまで勝てないレースが続いているエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)や新欧州王者ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)といった競合勢がポジションを争いながら先頭グループを形成した。
ハイペースによって引き延ばされた先頭グループの中で、完璧な砂走りを披露したのはスウェークとイゼルビットだった。テクニカルな砂のS字区間で3番手ネイスが失速して2人が抜け出し、運河沿いの柔らかい砂区間でイゼルビットがスピードアップ。イゼルビットのチームメイトであるマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー)に塞がれたスウェークは、持ち味のテクニックを活かせず距離を空けてしまった。
フィニッシュまで続く独走に持ち込んだベルギー王者が、必死に追いすがるスウェークを突き放す。「僕の力を証明したいと思っていた」と振り返るイゼルビットが、集中した表情で砂区間を踏み抜き今季初のビッグレース勝利を掴んだ。
「3年前に(砂で有名な)コクサイデで勝ってから砂が得意だと認識するようになったんだ。練習してきたことが成果になって良かったよ」と振り返るイゼルビット。今季開幕戦でライバルのバイクを踏み付けて失格となってから勝てないレースが続き、辛い心境だったという。「僕のコンディションは良いのに結果がついてこなかった。昨日も勝ったので完璧な週末2日間になったよ。ここ最近2日連勝した選手はいないと思うから本当に嬉しい」と加えている。
ベルギーとオランダを中心に12カ国58名が出場した女子エリートレースは、スタート巧者マリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)のダッシュで幕開ける。そのままハイペースを維持して隊列を引き伸ばしたシュライバーに対し、欧州選手権優勝後から短い休息を取っていたフェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が追いついた。
出遅れたセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)やルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)を尻目に、砂区間で世界女王がシュライバーを引き離す。ブラントはレース開始後20分頃に単独2番手までポジションを上げたものの、すでに独走体勢を築き上げたファンエンぺルの背中は見えてこなかった。
「決して簡単なレースじゃなかった。風が強くて独走は難しかったし、フィニッシュラインまで全力を出し続けた」と言うファンエンペルが、前日に続く2連勝を挙げると共にW杯アントワープラウンド3年連続勝利。休息明けであるにも関わらず、ライバル勢との力の差を改めてアピールする結果となった。2位はブラント、3位は粘り強く走ったシュライバー。アルバラードは5位で、落車やチェーントラブルに見舞われたアンマリー・ワースト(オランダ、シクロクロスレッズ)は10位に終わっている。
男子エリート:ベルギー王者イゼルビットが今季初のビッグレース勝利
最終プログラムの男子エリートレースで、スタートから弾丸のように飛び出したのは絶好調ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)。ここまで勝てないレースが続いているエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)や新欧州王者ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)といった競合勢がポジションを争いながら先頭グループを形成した。
ハイペースによって引き延ばされた先頭グループの中で、完璧な砂走りを披露したのはスウェークとイゼルビットだった。テクニカルな砂のS字区間で3番手ネイスが失速して2人が抜け出し、運河沿いの柔らかい砂区間でイゼルビットがスピードアップ。イゼルビットのチームメイトであるマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー)に塞がれたスウェークは、持ち味のテクニックを活かせず距離を空けてしまった。
フィニッシュまで続く独走に持ち込んだベルギー王者が、必死に追いすがるスウェークを突き放す。「僕の力を証明したいと思っていた」と振り返るイゼルビットが、集中した表情で砂区間を踏み抜き今季初のビッグレース勝利を掴んだ。
「3年前に(砂で有名な)コクサイデで勝ってから砂が得意だと認識するようになったんだ。練習してきたことが成果になって良かったよ」と振り返るイゼルビット。今季開幕戦でライバルのバイクを踏み付けて失格となってから勝てないレースが続き、辛い心境だったという。「僕のコンディションは良いのに結果がついてこなかった。昨日も勝ったので完璧な週末2日間になったよ。ここ最近2日連勝した選手はいないと思うから本当に嬉しい」と加えている。
UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025 第1戦 女子エリート結果
1位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 50:33 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:31 |
3位 | マリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム) | +1:11 |
4位 | サラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン) | +1:27 |
5位 | セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +1:41 |
6位 | カタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー、SDワークス・プロタイム) | +1:57 |
7位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) | +2:10 |
8位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +2:17 |
9位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー) | +2:31 |
10位 | アンマリー・ワースト(オランダ、シクロクロスレッズ) | +2:40 |
UCIシクロクロスワールドカップ2024-2025 第1戦 男子エリート結果
1位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 58:56 |
2位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:17 |
3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:28 |
4位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:34 |
5位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:44 |
6位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:54 |
7位 | ピム・ロンハール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:11 |
8位 | トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP) | +1:15 |
9位 | フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム) | +1:22 |
10位 | ケヴィン・クーン(スイス、シャルル・リエジョア・ロースタリー) | +1:29 |
text:So.Isobe
Amazon.co.jp
シマノ(SHIMANO) FC-R8000 46X36T 165mm 11S IFCR8000AX66
シマノ(SHIMANO)
IRC TIRE (アイ・アール・シー) 自転車 タイヤ SERAC CX TUBELESS READY X-Guard シラク CX チューブレスレディ クロスガード 700×32C
アイアールシータイヤ(IRC tire)
¥6,780