イタリアン老舗タイヤブランドのピレリは、ロード向けハイエンドモデル”P ZERO”シリーズに、新たなカラーバリエーションのP ZERO Race RetròとP ZERO Race Classicを加えた。どちらもレーシングタイヤでありながら、特別な装いを纏ったサイドウォールが特徴だ。
ピレリ P ZERO RACE TLR RS Speedcore Retrò (c)カワシマサイクルサプライ ピレリが用意するフラッグシップタイヤのP ZEROシリーズは、パートナーシップを組むリドル・トレックからのフィードバックと、同社独自の研究開発で生まれたテクノロジーを融合させることで、世界最高峰のレースで選手を支える性能を実現したタイヤだ。
新たに加わったP ZERO Race Retròは、往年のセタ(シルク)のような風合いを持つサイドウォールが特徴。レトロな雰囲気を醸し出しており、クロモリロードバイクはもちろん、現代のロードバイクのアクセントとしてもぴったりだ。
もう一方のP ZERO Race Classicは、赤みを帯びたスキンサイドとされている。明るい色味のRetròに対して、ややダークな雰囲気に演出されており、近年のシンプルなフレームと組み合わせても馴染みやすいデザインだ。時代を超えて愛される普遍的な美しさのある一本に仕上げられている。
ピレリ P ZERO RACE TLR RS Speedcore Classic (c)カワシマサイクルサプライ クラシカルな装いながら、タイヤ自体は最新のフラッグシップのままであり、リニューアルされたSmart EVO²コンパウンドを採用している。このコンパウンドは先代よりも16%の転がり抵抗低減を実現しながら、8%の軽量化も果たした。もちろんグリップについてもドライとウェットどちらでも路面を捉え続ける性能は確保されている。
またRACE ZERO RACE RSはSpeed COREというテクノロジーも特徴の一つ。ゴム化合物にアラミド繊維を配合したレイヤーのことで、これによってチューブレスタイヤとしての機密性を向上させつつ、転がり抵抗低減を実現させている。また、ビード周りも最新のETRTO規格に対応する設計が行われている。