2024/10/08(火) - 15:30
ベルギー・フランドルで行われた第3回グラベル世界選手権女子エリート。一騎打ちスプリントで現ロード世界王者コペッキーを退けたマリアンヌ・フォス(オランダ)が、シクロクロスとロードに続くアルカンシエルを獲得した。
2022年の初開催から3年目を迎えたUCIグラベル世界選手権。2年連続イタリアで行われた戦いはベルギー・フランドル地域に移り、10月5日(土)に女子エリートが行われた。
コースは男子と同じハレからルーヴェンに向かうコースで、その距離は135km(男子は182km)。バイクを担ぐ区間こそないものの、シクロクロスを思わせる未舗装路やクラシックレースのような石畳、またルーヴェンの市街地にはロードレースでは通らない狭い舗装路などが設定された。
ロード選手が大半を占める137名が出場したレースには、ロード世界選手権で連覇を達成したロッテ・コペッキー(ベルギー)やそのチームメイトであるロレーナ・ウィーベス(オランダ)、マリアンヌ・フォス(オランダ)など強豪選手が勢揃い。一方、初代王者であるポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)や前回勝者のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)は出場しなかった。
序盤に早くもシクロクロスの世界王者フェム・ファンエンペル(オランダ)がパンクするトラブルが発生。最初の20kmは逃げが生まれることなく静かに進み、残り距離が100kmを切った辺りで人数が絞られる。その結果コペッキーなど有力選手含む11名の先頭集団が形成された。
ベルギーのコペッキーが単独で入る一方で、強豪オランダはフォスとロレーナ・ウィーベス、ルシンダ・ブラント、プック・ピーテルセの4名を入れることに成功する。しかし先頭集団は約10km足らずでメイン集団に吸収。ルーヴェンの周回コースに入った残り50km地点でコペッキーとフォスが飛び出し、ウィーベスとソラヤ・パラディン(イタリア)が追いつき4名の先頭集団が出来上がった。
後続に4分差をつけた先頭集団からは最終周回の残り13kmでパラディンが遅れ、続いてウィーベスも脱落。そのため勝負はコペッキーとフォスに絞られた。
フィニッシュ手前1.6kmの石畳坂でフォスがアタックしたものの、コペッキーを引き離すことはできない。直後にコペッキーは前に出ると、最終ストレートに入り右側を閉める。そしてフォスが踏み込み、コペッキーを追い抜いて勝利した。
「今日のレースは消耗戦だった。ロッテ(コペッキー)と共に先頭出て、スプリント勝負になるとわかった。ロッテは強い選手で、自分にスプリントする力がどこまで残っているか分からなかった。最後の丘でアタックしたが、(引き離すことができず)力を使い果たしたくなかった。そして残り200mから全力で踏み込み、幸い最後まで持ちこたえることができた」とフォスはレースを振り返った。
3位には3分57秒遅れでウィーベスが入り、オランダ勢がワンスリーフィニッシュを決めた。
2022年の初開催から3年目を迎えたUCIグラベル世界選手権。2年連続イタリアで行われた戦いはベルギー・フランドル地域に移り、10月5日(土)に女子エリートが行われた。
コースは男子と同じハレからルーヴェンに向かうコースで、その距離は135km(男子は182km)。バイクを担ぐ区間こそないものの、シクロクロスを思わせる未舗装路やクラシックレースのような石畳、またルーヴェンの市街地にはロードレースでは通らない狭い舗装路などが設定された。
ロード選手が大半を占める137名が出場したレースには、ロード世界選手権で連覇を達成したロッテ・コペッキー(ベルギー)やそのチームメイトであるロレーナ・ウィーベス(オランダ)、マリアンヌ・フォス(オランダ)など強豪選手が勢揃い。一方、初代王者であるポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)や前回勝者のカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)は出場しなかった。
序盤に早くもシクロクロスの世界王者フェム・ファンエンペル(オランダ)がパンクするトラブルが発生。最初の20kmは逃げが生まれることなく静かに進み、残り距離が100kmを切った辺りで人数が絞られる。その結果コペッキーなど有力選手含む11名の先頭集団が形成された。
ベルギーのコペッキーが単独で入る一方で、強豪オランダはフォスとロレーナ・ウィーベス、ルシンダ・ブラント、プック・ピーテルセの4名を入れることに成功する。しかし先頭集団は約10km足らずでメイン集団に吸収。ルーヴェンの周回コースに入った残り50km地点でコペッキーとフォスが飛び出し、ウィーベスとソラヤ・パラディン(イタリア)が追いつき4名の先頭集団が出来上がった。
後続に4分差をつけた先頭集団からは最終周回の残り13kmでパラディンが遅れ、続いてウィーベスも脱落。そのため勝負はコペッキーとフォスに絞られた。
フィニッシュ手前1.6kmの石畳坂でフォスがアタックしたものの、コペッキーを引き離すことはできない。直後にコペッキーは前に出ると、最終ストレートに入り右側を閉める。そしてフォスが踏み込み、コペッキーを追い抜いて勝利した。
「今日のレースは消耗戦だった。ロッテ(コペッキー)と共に先頭出て、スプリント勝負になるとわかった。ロッテは強い選手で、自分にスプリントする力がどこまで残っているか分からなかった。最後の丘でアタックしたが、(引き離すことができず)力を使い果たしたくなかった。そして残り200mから全力で踏み込み、幸い最後まで持ちこたえることができた」とフォスはレースを振り返った。
3位には3分57秒遅れでウィーベスが入り、オランダ勢がワンスリーフィニッシュを決めた。
グラベル世界選手権2024女子エリート結果
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ) | 4:01:07 |
2位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー) | +0:01 |
3位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ) | +3:57 |
4位 | プック・ピーテルセ(オランダ) | +4:09 |
5位 | ロミー・カスパー(ドイツ) | +4:15 |
6位 | ソラヤ・パラディン(イタリア) | +6:00 |
7位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ) | +6:04 |
8位 | フェムケ・マルクス(オランダ) | +8:52 |
9位 | エマセシル・ノルスゴー(デンマーク) | |
10位 | ルシンダ・ブラント(オランダ) | +8:53 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UCI
photo:UCI
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